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メカゴーン、戦場にドーン ③

 目の前の巨大な炉は稼働している。

 これが心臓部にあたる核だとして、これをぶっ壊せばメカゴーンは倒れるのだろうか。

 私は剣で切ってみるとダメージが入った。が、しかし削れたのはほんの少しである。


「ま、ぶっ壊すには相当の時間が……」


 その時だった。

 私の身体が突如として浮き上がる。強い風が私を吸い込もうとしている。

 その吸い込みは細い管からだった。私は管に吸い込まれ、お尻が管に密着。


「お、おぉ?」


 細い管が私の身体を吸い込んでいく。


「え、今どうなってんのこれ! 物理的にあり得るのこれ!」


 身体の半分が細い管に吸い込まれている。

 まるで漫画のような状態だ。私の下半身の感覚がなく、上半身で管の先端を掴んで踏ん張っている。


「あ、もう無理」


 私はずぽんっと身体の全部が管の中に入っていったのだった。

 そして、そのまま体外に排出される。管からぽんっと身体が出て来て、そのまま落下。


「時間が経てば強制的に外に出されんのか……。てか私の身体なんともないよな? スパゲッティみたいに引き伸ばされてないよな?」

『なんつーか……ちょっとえっちでしたね』

『高校生に欲情すんなよ』

『まだ未成年ッ! 未成年ッ!』


 特にこれといった変化はない。良かった。


「ま、攻略方は見つけた。けど……もっかいできるかどうかは審議だな」


 配線を切ってその隙に背中から侵入、そして炉を壊す。

 体内にも大量の機械人形がいるとすると、ジリ貧で私が負けるだろう。


 私は剣を構えると、メカゴーンは動きを止める。

 その瞬間、メカゴーンは私に顔を一気に近づけてくると、私の身体にそっと顔を寄せてくる。


「あ?」


《機械龍メカゴーンが降伏の意を示しました》

《機械龍メカゴーンからスキルが与えられます》

《機械龍の加護 を獲得しました》

《スキル:機械龍の咆哮 を取得しました》

《スキル:マルチエレメントビーム を取得しました》


 というアナウンスが。


【機械龍の加護:身体の一部が機械化し、硬くなる。また切り離すことも可能】

【機械龍の咆哮:甲高い金属音を鳴り響かせ、周囲の敵にダメージを与える】

【マルチエレメントビーム:ビームを放つ。必ず相手の弱点属性になる】


 私の右手が機械のような身体になっていた。

 首も機械になっている。切り離すことが可能と言っていたが……。

 私は試しに切り離してみると。


「あっ」

『生首〜〜!』

『うわっ』

『機械になってる』


 首が外れるなんて変な感覚だ。

 体は自分の意思で動かせるようだ。私はとりあえず頭と身体をくっつける。

 この分離機能は使わんな……。


 メカゴーンは翼を広げ、満足げに飛び立っていった。

 一体なぜメカゴーンは降伏したのだろう。前回のハイドラントドラゴンは剣を引っこ抜いたというわかりやすい条件だったが今回はまるでわからん。


「ま、なんでもいーか。テンコたちはどこにいるよ」

「エルーー!」


 テンコたちは走ってやってきた。


「お疲れ」

「……運命のお方。首を私に」

「お疲れ様です。よく3時間も耐えましたね」

「ねー。チマチマ逃げててウケる」


 いや、ほんとよく集中力持ったよ。










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