メカゴーン、戦場にドーン ①
私たちの目の前に降り立った機械のドラゴン。
鑑定してみるとレジェンドエネミーの機械龍メカゴーンと表示されている。
メカゴーンはとてもメタリックだ。身体のあちこちから排熱のためなのかはわからないが管のようなものが出ており、そこから蒸気みたいなのが噴出されている。
「おいおいおいおい、マジか!」
「や、戦ります?」
「やるならやりますが……。間違いなく死にそうですね」
「でもワンチャン勝てたら……加護みたいなのがっ!」
他の三人はやる気だった。
「う、うちは逃げます。パーティは四人までだし戦えないし」
「オッケー。じゃ、やるか」
メカゴーンはその巨大な足を振り上げ、私たちを踏み潰そうと力強く叩きつけてくる。
身体からはオイルが垂れており、そのオイルは地面に残っている。触れるとやばそうだ。
「げ、私狙いかよ」
メカゴーンは私の方に顔を向ける。
口をパカっと開くと、そこに光が集約されていく。そして、その瞬間私の横をレーザービームが掠め背後で爆発が起きる。
「あれ当たったらやべぇな……」
「ダメージはありますの!?」
「いや、ギリ当たってない。大丈夫」
守りに徹していても勝てるわけがない。
私は素早く懐に潜り込み、腹部を剣で叩く。だがしかし、ロクなダメージが与えられていない。
というか、硬い。機械だからか身体は鉄で出来ている。とても硬い。剣でダメージを与えられるような代物じゃない。
私は地面に着地した時だった。
ぬるっと滑る。気がつくと足元にオイルがかけられていた。
「やべ、前に進めん」
つるつるとまるで氷の上を歩いているような感じで足元が滑る。
オイルで走れない私を狙い撃ちするかのように、体をこっち向けたかと思うと口を開き光を溜め始める。
私は空を飛んだ。
「あぶねー。空飛べなかったら死んでた」
私は空で攻略方法を考えてみる。
外殻はまるで攻撃が通らない。テンコたちも攻撃を仕掛けてみてはいるものの手応えはなさそうだ。
となると内部……。だがどうやって入る? 機械龍の身体に中に入るための扉がどこかにあったりしないのか。
「あっ」
考え事をしているとメカゴーンがこちらに口を開いていた。
私は冷や汗を流しながらイージスの盾を発動した瞬間、イージスの盾がメカゴーンのブレスを受け止める。
一発で割れた。
耐久値は10000あると言っていたんだが……。こりゃ食らったらダメだな。
光の速度のものを避けられる気がしないが……。
「"超本気ストレート"ォオオオオ!」
「"氷槍雨"」
「"白の守り"」
三人の攻撃。だが一切効いている様子はない。
「ダメだぁ! 手応えがないぃ!」
「ダメージが入ってる感覚がありませんね……。流石にダメージを与えられないまま死ぬのは嫌……あ」
アルトがビームで焼き殺された。
身体の管からもレーザーを出せるらしく、そのビーム攻撃を無造作に放ち始めている。
「なにそれずっこい!」
「チッ……」
私は光が溜まっているところを見て回避に専念。
これは口で放つブレスとは違い狙いを定めることは出来ないらしい。だが当たったらあれよりは火力なさそうだがそれでもいいダメージは喰らうだろう。アルトが一撃で死んだくらいだからな……。
「きゃっ……」
「やべ」
テンコとセルリアンがレーザーに焼き払われる。
二人も死んでしまったようだ。
「タイマン……。マジで勝てないかもなこりゃ」




