いきなりレジェンド
第四エリアにやってきた。
町を見つけた。町の中央部にはデカいお城のようなものが建っており、無数の煙突がその城から飛び出ている。
「なんつーか……スチームパンクみたいな町だな」
「スチームパンク?」
「そういうSFだよ。蒸気機関が発達したフィクションみたいな」
建物からはモクモクと煙が上がっている。
それが大気を汚染しているようで、ここは雲が立ち込めているのだろう。
四つめの町の名前はフォアクロイというらしい。
フォアクロイの町を歩いてみる。川は油で汚れて魚が住めなさそうな環境だ。
「ここが現実じゃなくてよかったですね。現実だったら病気になりそうです」
「大気は悪いわ、水は汚れてるわでいいことなさそー」
出てくるモンスターの確認をしたい。
私たちはとりあえず町の外に出る。町の外の平原もなんだか汚れており、地面から油が湧き出ているところもあった。
「うっへぇ……汚い……」
「ここはもともと油が出る土地だったとかですかね。でも異様……」
そう話していると魔物が飛び出してきた。
その魔物を見てテンコは目をまんまるくしていた。
「き、機械?」
飛び出して来たのは機械の人形。
人造人間を思わせるような見た目で、配線が剥き出し、首が90度折れ曲がっている機械の人間。
手には剣を持っており、その剣で切り掛かってくる。
「魔物が機械とは! いいじゃんいいじゃん! 私こういうの大好きだぜ!」
「おぉ、エルこういうの昔から好きだもんね」
「そうなんですか?」
私は熾天使の剣を召喚し、その機械人形を切り裂く。
ワンパンというわけではなく、機械人形は攻撃を繰り出して来たので私は剣を受け止め、蹴り飛ばし、そして。
「"チェスト"ォオオオオ!」
剣を思い切り振り下ろす。
大地を割るような斬撃が機械人形をぶっ壊した。
「さすがです!」
「機械が敵になる小説とかゲームとか大好きだったんだ……。スチームパンクだもんな。そういう敵がいてもおかしくはないか」
いいじゃないかいいじゃないか。
機械の敵。そういうの好きなんだよなぁ。
「まだまだたくさん機械の雑魚敵がいらっしゃいますよ」
「うっし、やるかぁ」
私は剣を力強く握りしめたその瞬間。
私たちの目の前に、突然巨大な影が現れる。下にいた機械の雑魚敵たちは無惨にもバラバラにやられている。
「な、なんだこいつは……」
「ど、ドラゴン……?」
私たちの目の前に現れたのは、機械の身体のドラゴンであった。




