↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/88

第三エリアボスはいかが? ②

 クラーケン、第一エリアのオークとか第二エリアのボスに比べて格段とむずい。

 攻撃は至って単調で回避はしやすいのだが、体力が多い……! タフという言葉はこのクラーケンのためにあるみたいな感じだ。


「どんくらい削れたのぉ〜……。果てしない……」

「まだまだピンピンしておりますね……。疲れが……」

「ふぅ……」


 三人も疲弊している。

 疲弊でミスも増えてきていた。こういうタフなボスは長期戦になるよなぁ。

 私はまだ大丈夫だが、いずれ限界は来るだろう。その前になんとかしたいが……。


 すると、クラーケンは腕を水につけたかと思うと、そのまま大きな津波を起こしてきた。

 目の前に迫り来る波。私とセルリアンは空を飛び回避出来るのだが……。


「うげー、これは無理ゲーかも〜……」

「……どうやって回避するんですかこれ!」


 空を飛べない二人は回避のしようがない。

 私はテンコを、セルリアンはアルトをそれぞれ抱えて空を飛ぶ。


「よ、妖精の空を飛ぶ力は弱いので一人で限界……」


 だんだん高度が下がっていっている。

 津波が通り過ぎ、アルトは水に落とされる。


「重かったです……」

「……傷つくんですけど」

「お疲れ」

「はいっ!」


 私もテンコを水に落とし、クラーケンを少し観察してみることにした。

 今現在、第五エリアまで到達している人がいるということはこのクラーケンをクリアした人ってことだ。その人もこんな長期戦をしたのか?

 まぁわからないけど……。もしかしたら気づいてないだけでどこかしらに弱点っぽい何かがあるのかもしれない。


 私は空を飛び、観察。

 私は空からクラーケンを眺め、どこかに弱点がないかと探してみた。すると、クラーケンの後ろのほうになにか出っ張っているのが見える。

 たんこぶのようにぷっくりと膨らんでいる。私は速度を上げて近づき熾天使の剣で攻撃してみると。


 クラーケンがものすごく痛がっていた。


「あー……」


 弱点、あったんだ。

 今の今まで真正面から戦っていたせいでわからなかった。本来の戦い方ってなんとか後ろに回り込んで弱点を攻撃することだったのでは?

 弱点があるかもしれないって考えなかった自分が間抜けだな……。まぁいいけど。


 クラーケンは急に振り返り、私めがけて腕を振り下ろす。

 怒り心頭の顔でなんども触手を叩きつけてくる。私は真正面から受け、攻撃を引き受ける。


「新しいスキル! 狼の爪(ウルフクロウ)!」


 テンコたちも弱点に気が付いたようだ。

 クラーケンは弱点をひたすらに攻撃され続ける。手ごたえをちゃんと感じる。このままいけば推しきれそうだ。

 そう思っていた時だった。

 クラーケンの口が何か動き出す。その瞬間、真っ黒の液体が私めがけて吐き出されたのだった。


 急な攻撃に私は回避することが間に合わず、その墨攻撃を食らう。

 私の視界が閉ざされてしまった。何も見えない。海の中に入って洗い流すしかない! 私は海に潜ってみるが、このイカ墨は取れない。

 

「やべ、右も左もわからんぞ……」


 感覚で攻撃とかを感じ取る? そんな達人みたいなマネできるか。


「エル、大丈夫!?」

「に見える? 何も見えないんだよねぇ!」

「運命のお方、私に捕まってくださいませ。私がサポートいたします」

「頼むよ」


 私たちは空を飛ぶ。

 左側でセルリアンと肩を組み、セルリアンが指示を出してくれる。


「……あっ」

「どうしたんですの?」

「セルリアン、敵の方向は?」

「私たちの向いている方向です!」

「オッケー! ”黒龍の波動”」


 このスキルの存在忘れていた。

 こういうスキルを使っていかないとダメじゃん。必ず体力の5%を削ってくれるんだから使っていかないと……。


「……あれ、イカ墨が取れていく」

「く、クラーケン倒れたあーーーーー!」

「あ、体力が5%切ってたんだ……」


 早めに使っておけばよかったじゃん。バカだなぁ。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。