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地獄とアプデ

 セルリアンとの運命を感じた次の日。

 アプデが終わった。


「アルフロやれるぞー!」

「随分とハイテンションだね」

「そら昨日泣きながら宿題させられてたからね!! 死ぬかと思った」


 夏休みの宿題か。

 ……あれ。


「…………」

「どしたん?」


 私はログアウトする。

 そして、急いで机に向かい宿題を開く。まっさらな夏休みの宿題が広がっていた。

 高校生にもなって宿題が真っ白。


 夏休み終わりまでまだまだ余裕はあるのだが、手をつけないと終わらないなこれ。

 毎日アルフロばかりしていたので完全に忘れていた。なんで高校生にもなって夏休みの宿題があるんだ。


「せっかくアプデが入ったってのにさぁ〜……。水差すんじゃねぇよ夏休みの宿題くん〜……」


 私はせっせか夏休みの宿題を終わらせていく。

 読書感想文はとりあえず後回しにして、数学や科学とか苦手なものから随時終わらせていく。


「笑留〜、ご飯〜」

「今いい、あとで!」

「冷めちゃうよ〜」

「いいよー!」


 もうこの際だ。今日終わらせてしまおうか。

 だがこの量は毎日コツコツやらなきゃ余裕で終わらないので、徹夜確定かもしれない。

 最大の難敵は読書感想文か……。本読むのだりぃ〜……。ネットからコピペしたろかな。


 そんなこんなで夜が明ける。

 私は机に突っ伏し、なんとか宿題を終わらせた。朝までかかった……。うちの学校宿題多すぎるんだよ。

 とりあえず私はそのままベッドに寝そべり仮眠を少しとったあと、アルフロにログインする。


「さーて、アプデ内容知らないし早速出遅れたぞ……」


 別にアプデ初日だけやって次の日地獄を見るという方法も取れたはずだ。

 気になったらなんかもどかしくてやっちゃうタイプだから……。


「よぅ。ログインしたんかぃ」

「ブリさん。アプデって何追加された?」

「早速かい。昨日お前さんが大慌てでログアウトして皆不思議がっていたのよ。なんかあったんで?」

「いや……宿題やってなかったから……」

「それでログアウトか! 後回しでいいだろぃ!」

「気になったら気になり続けたままになっちゃうからなぁ……。で、アプデって何があった?」

「んー、今回は大型アプデだったから結構あるねぃ……。まず上級職の追加だな」

「上級職?」

「戦士、狩人とかあたいらが就いている職業……。上級職になることもできるようになったのよ。なりかたはどこかの町にその職業をマスターした人がいるからその人から昇格のクエストを受けるんだ。あたいはなったぜ」


 上級職か。

 私もやってみてもいい……とは思ったのだが、私は狩人のままだし、今現在使ってる武器は剣だしというチグハグになってしまってるがこれでも行けるんだろうか?


「さーらーに、ウワサには条件を満たすとなれる職業もあるっつー話でよ……」

「マジ?」

「真偽は定かじゃねぇな。あくまでウワサだ。なってんの見たことねえ」

「ウワサね……」


 あまり期待は出来ないか。


「あと、これはお前さんには関係ない話かもしれねぇがお前さんのような特別な種族になるためのヒントが追加されたらしい。ただ、ヒントはまだ誰も聞いてないらしいがね」

「でもノーヒントじゃ無くなったわけだ」

「そういうことになるな。そういうのになりたかった奴は血眼になって探しているみたいでぃ。セルリアンとテンコも探している」


 特別な種族のヒントか。

 そういうのはなんというか、普通にやってても手に入らないような気はする。

 ヒントが追加されたといえど何がヒントなのかは分かってないしな。


「あと新たな種族の追加もあったらしい」

「ほーん……。まあ種族に関しては私は関係ないかな。アプデはそれだけ? じゃ、楽しんでくる」

「おぅ。いってらぁ」


 拠点を飛び出して私はフィールドに赴いたのだった。

 私に関係あるとしたら今度は職業か。新たな追加職業のヒントでも探してみようかな。











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