進化の祭壇
《レベルが25を超えました。種族スキル:天の導き を取得しました》
というアナウンスが聞こえてきた。
第三エリアで魚の魔物と戯れていると聞こえてきたその声。
「天の導きねぇ……」
スキルの効果を確認してみる。
【天の導き:相手のランダムな3箇所を光らせる。そこに攻撃を当てると確定でクリティカルになる。範囲攻撃には適用されない】
要するに強制的に弱点を作り出す……か。
まぁまぁいいスキルなんじゃなかろうか。
「エルー、どしたん?」
「いや、新たな種族スキルゲットしただけ。レベルがあがったから」
「あー、そういうのあるの?」
「え、ないの?」
「人間とかはないよ?」
「そーなの!?」
ということはこれ特別な種族限定のスキルってことか。
ますます希少価値高くなるんじゃないのこういうのって。早いところ何か特殊種族になるための方法が見つからないとあまりにも不公平なのでは……?
まあ、私は得してるしいっか……。
「どんなスキル?」
「天の導き」
私がスキルを発動すると、テンコの首、二の腕、踵が光り始めた。
「わっ、光ってるぅ!」
「この光ってる箇所に私が攻撃を当てると確定でクリティカルが出る」
「え、つよ」
「だろ?」
スキルの確認も終え、私たちはとりあえず拠点に戻ることにした。
拠点ではブリさんが鍛治の仕事に勤しんでいる。私もとりあえずクエストを受けようとすると、ブリさんが声をかけてきた。
「レベル25になったんならそろそろ進化できるんでねいか?」
「進化?」
「あー……天使ってあるの?」
「さぁな」
進化ってなんだろう。
「んじゃ、出来るかどうか試してみるか! エル、ついてきて!」
「え、あ、うん」
私は何が何だかわからないまま、テンコの後ろをついていくと、テンコは始まりの町の郊外にある洞窟の中に入っていく。
洞窟にはモンスターが出ないらしい。不思議な洞窟。光るキノコが生えてたりするし。
先へ進んでいくと、なにやら大きな空間についた。
デカい祭壇。何かの儀式をやるような感じの祭壇があり、私はそこを登らされる。
祭壇の上に着いた瞬間、四つ角にあった松明に急に火が灯る。
「え、なに」
《天使から進化が可能です》
《スキル:劫火 を確認しました》
《スキル:黒龍の威圧 を確認しました》
《二種類の進化先を選べます》
そういって私の前に選択肢が現れる。
片方は堕天使、片方は熾天使という種族に進化できるようだ。
どちらもカッコいいが……。正直堕天使はなんとなく嫌なので熾天使にしてみることにした。
熾天使を選択すると、私の足元に魔法陣が現れ、光だす。
《熾天使に進化いたします》
《最終進化を確認いたしました》
《スキル:劫火 が失われます》
《種族スキル:審判の炎 を取得しました》
《種族スキル:熾天使の剣 を取得しました》
《種族スキル:飛行 が進化し種族スキル:高速飛行に進化しました》




