↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/35

普通じゃない箱庭

 イベントも折り返しの時間になってきた。

 プレイヤー同士で争い、ポイントを集めるという単調な作業。ちょっと正直飽きてきた感もある。同じ作業の繰り返しだし、私は予想以上に硬すぎて死ぬ気配がない。


「おほぉーっ、洞窟じゃーん! テーマパークに来たみたいだぜ~。テンション上がるなぁ~」

「言うほどテーマパークか?」


 私の予感だけれど、この箱庭はなんか違和感がある。

 この箱庭を単なるバトルフィールドとして用意されたとかそういうのはもしかしたらないんじゃないだろうか。

 プレイヤー同士のPvPのイベント。バトルにしか焦点を当てていない。が……数分もしたら飽きるであろうコンテンツをずっとやるというわけじゃないだろう。きっと探索したら何かが見つかるはず……という淡い期待のもと、洞窟を見つけたのでとりあえず探索してみることにした。


 洞窟内はとても狭く、人がすれ違えるような幅はない。このバトルフィールドとして用意されたような箱庭には絶対いらない場所だ。


『そこで敵を待ち伏せ?』

「いや、ここで戦うんだったら私たちはすぐ死ぬ。ここは普通のフィールドと同じように探索しに来ただけだよ」


 きっと何かがあるはず。きっと何かが隠されてるはず。

 私たちは先へと進んでいった時だった。広い空間についたかと思うと、牛の頭をした化け物がそこに鎮座している。

 

「ミノタウロス……? やっぱなんかあった」


 外にモンスターの気配はなかった。歩いてきてモンスターと一度もエンカウントしなかった。この箱庭には本来、モンスターなんてものはいないんじゃないかという疑念があった。

 だからここにモンスターがいること自体が異質。つまり何かある。


「ブモォオオオオオオ!」

「スキルは回復したね? やるよ、ノウン」

「おうともよ!」


 私たちは武器を構える。

 ミノタウロスは金棒を構えながら突進してくる。そして、私たちの前で立ち止まったかと思うと、金棒をフルスイング。野球のバットのように軽々しく振り回したその金棒の威力は十分なようで、ノウンを庇うように前に出た私は思いっきり吹っ飛ばされて壁に当たる。


「エルちん!」

「問題ない!」


 私に対するダメージはそれほどでもないな。だが15食らったっていうことはノウンが食らったら最悪死ぬんじゃないだろうか。

 

「よくもエルちんをー! 弔い合戦じゃーーー!」

「勝手に殺すなっての」


 私は光の矢を放つ。

 目をめがけて放った矢は目に当たり、ミノタウロスは目を抑える。その瞬間、ノウンは飛び上がり、双剣の刃をミノタウロスに突きつけた。

 

「スピニングブレイドッ!」


 体を回転させ、落下しながら何度も切りつける技のようだ。

 ミノタウロスにも結構ダメージを負わせられている。攻撃に気を付けながらミノタウロスを攻撃していこうか。

 私が攻撃を受け、ポーションで回復してはまた攻撃を受ける。


「ぶ、ぶも……」


 とうとうミノタウロスは力尽き、その場に倒れて消えていく。

 そして、ミノタウロスがいた場所には宝箱が出現したのだった。


「やっぱご褒美があるんだなぁ~!」

「開けようか」


 意気揚々と宝箱を開ける。

 すると中に入っていたのは二冊の本だった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。