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イベント開始

 結局火力を補う方法が考え付かないまま、夏休みに突入しイベントが始まってしまった。

 イベントに参加するにはイベント時刻までにログインしている必要があるらしく、私はイベントが始まる午前9時より少し前にログイン。

 そして、9時を上回った瞬間、私は一瞬にして知らない平原の上に転移させられていた。

 ほかのプレイヤーたちも転移させられており、慣れているのか落ち着いた様子で話し合っている。


「さぁ! 闇のゲームの始まりだぜ!」


 朝からテンション高いなノウンは。

 今回のイベントのルールは事前に通告されている。全プレイヤーが同じ場所から始まるとなると、最初から殺し合いになる可能性が高い。

 私たちは火力が低く、初っ端から倒せるプレイヤーなんていないだろう。だからまずは逃げるしかない。


 カウントダウンが始まる。


「ノウン、カウントダウンが終わったら逃げるよ」

「なんで?」

「いいから」


 カウントダウンが終わる。

 私はすぐさまその場からノウンを連れて空を飛ぶ。下ではプレイヤー同士が早速争っていた。


「もう戦ってら……」

「同じ場所のスタートだったらこうなるわな。私たちは多対一には弱いんだからあの場ではまぁまぁ不利だよ」


 あそこではなるべく早く多くのプレイヤーを倒せたほうが有利だ。

 このイベントのルール。ちょっと面倒な仕様があり、ペアのどちらかが死ねば片方もその時点で死ぬというルール。

 

「ちっ、飛べるのはここまでか」


 そして、私にも弱体化がかかった。

 空を飛ぶ時間が制限された。飛行系のスキルには軒並みイベント専用のデバフが込められており、飛べる時間は5分と短くなっている。

 ほかにもいろいろデバフ食らっているスキルもあるようだが、そのスキルは私は持ってないので割愛。


「でも勿体ないよ~。あそこでポイント稼ぐべきだったんじゃ?」

「私たちは火力が低いから長期戦になる。長期戦になると面倒だからね。攻撃は私がなるべく受けるようにするからノウンは攻めてほしい」

「ん~りょ!」


 了承してくれたようだ。

 私は地面に降り立った瞬間、プレイヤーのペアと遭遇。どうやら同じように開幕から全力で逃走してきた人たちらしい。

 私たちの二人しかいないことが分かると、杖と剣を取り出していた。


「先手必勝~! ベーゴマ切り!」


 ノウンは体を回転させ、双剣で切りかかる。

 片方のプレイヤーが魔法を放ってきたので私が魔法の線上に立ち、被弾する。ダメージは2。私の体力は200あるので100発もらったら死ぬ計算になるな。

 それなら問題ない。


「かった……」

「防御だけは一級品だからね。今度はこちらから」


 光の弓を出現させ、狙いを定めて狙撃する。

 魔法使いの人は魔法で相殺しようと試みるが、魔法をすり抜け左胸に光の矢が突き刺さった。


「……防御不可ノーガード

「そうだよ。もいっぱつ」


 私は狙いを定めて狙撃。

 魔法使いは今度は回避したが、回避をすることは読めている。


「静かにしなさい! 躾斬り!」


 ノウンの双剣が回避した魔法使いを叩き落す。

 魔法使いはだいぶ光の矢で削られたのもあるのか、そのまま消えていったのだった。その瞬間、もう一人のペアも消えていく。


「よし! まず2点!」


『すげえ連携……』

『ってかそっちの回避するように誘導してたよなエル』

『すっげ~!』


 コメント欄の人たちも褒めてくれてうれしいです。









昨日予約投稿ミスって0時に2話投稿してました

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