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アンノウンが避けられてる理由

 夏休みも間近に控えた今日この頃。

 私はアンノととりあえず連携をとって戦ってみる。一緒にプレイしていてわかったのはアンノは相当上手いプレイヤーであるということ。

 身のこなしがとても良く、戦闘の勘も鋭い。


 ここまで上手いなら私以外にもペアは取れたはず。なぜ私なのか。

 答えは簡単で彼女がほぼ無名の個人Vだからである。掲示便とかで私は十二分に話題になっており、かつ麗 天子という超有名な元天才子役の友達というワンチャンがあるから声をかけてきた……という。

 というもっともらしい理由をつけていたが……。多分他のプレイヤーに断られたんだろう。戦っていてそう感じた。


「いやっはぁああああああ!!! アガってきたぜぃええええええ!」

「私ちゃん参りますよぉおおおおお!!」


 常にハイテンションだからだ。

 多分これがまあまあキツいんだと思う。常にハイテンションで一緒にいると疲れるタイプの人だ。常にボルテージが上がっているタイプ。

 ここ数日、一緒に遊んでいてそう感じた。


「楽しいね、エルちゃん!」

「そうっすね……」


 強い。けど基本喧しい。

 アンノさんの配信にも出させてもらったが、テンコのリスナーはあまりのハイテンションぶりに度肝を抜かれていた。


『全然楽しくなさそう』


 コメントも共有されてるので見えるが、無名と自分で言うようにあまりコメントの数はない。


「……楽しくなかった?」

「いや、私これが素ですし……。そのテンションはテンコで慣れてるんで」

「よかったぁ〜!」


 正直、私は釣られて割と楽しい。

 こういう喧しい人って私意外と好きなタイプなのでどんどん構ってきてほしい。

 あと、この人には割とネットミームとか通じる。というか本人もモロに使ってくタイプである。


「私ちゃん、なんか知らないけどみんなからウザがられてるからね! 楽しくなかったら素直に言って! 楽しい第一、品質第二、生産第三!」

「工事現場のスローガン」

「おぉ……! ツッコミ入れてくれたの初めて……! 周りは基本嫌がってしてくれないのに……!」

「あぁ……」

「やっぱりこの出会いは運命だったんですな! さぁ、一緒にウエディング!」

「バージンロードは流石に異性とがいいなぁ」


 私がそうつっこむと感慨深く噛み締めている。よほど無視されてきたようだ。


「やっぱり私ちゃんは君と出会うために産まれてきたのかもしれない。私が男だったら結婚してたとこだぜ……」

「そこまで運命感じなくても……」

「さぁ! 相性良い者同士組んだんだ! イベントでは上位に行くこと間違いなし!」


 上位……いけるだろうか。

 私はこのペアの課題点もまぁまぁ見つかっている。というか……私とノウンだと火力が足りない。

 私は黒剣という剣を装備しているものの、火力としてはまだまだ中堅プレイヤー並みだという。というか、上位勢は火力アップスキルをまあまあ盛ってるらしいので、火力アップスキルがない私の火力の上限は低い。


 そして、ノウンも火力アップスキルはひとつしかないらしく、やはり火力が低い。

 高耐久低火力なのだ。機動力はあるといえど敵を倒すのに時間をかけてしまう恐れもある。

 なんとかなるで済ませていい……わけはないんだよな。でも今から火力アップを盛るとしたら武器を変える以外の方法はない。でも私の行けるエリアだとそんな強い武器は作れないとブリさんが言っていた。


 うーん、どうしたものか。








ノウン「アンノって呼ばないでノウンって呼んでねっ」

エル「アンノが名字でウンが名前でしょ? アンノって呼びたいけど」

ノウン「ノウンの方が知的って感じがする」

エル「そう言ってる時点で知的もなにもないけどね」

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