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アクション映画

 服を購入。

 天子に選んでもらったコーデ。私は早速トイレで着替えることにした。

 なんというか、私っぽい。ヘソ出しコーデか。


「なんか動きやすくていいな」

「動きやすさ重視かぁ」

「当たり前だろ。てか割とこの服露出多いな」


 足、お腹、腕、鎖骨とかもろもろ見えてる。別に気にするタイプじゃないからいいけど。

 それにこういう方が今の暑い暑い夏を乗り切るのにはいいか。風めっちゃ当たるし。


「だいぶガーリーに仕上がったと思ったけどエルだからなぁ」

「まー、似合ってればなんでもいーよ。それより次なにする? 買い物まだあんの?」

「んーにゃ。めぼしい新作もないし〜、特にこれと言って用事は……。昼食べて帰ってゲームする?」


 それもいいが……。

 せっかく外に来たんだから。


「映画見ない?」

「映画? 珍し……くはないか。結構映画とか見るタイプだもんね」

「ほぼほぼアニメ映画だけどな。せっかく剣を手に入れたから動き参考にするためにアクション映画観たいんだよね」

「おー、今そーいややってるか」

「んじゃ、レッツゴー」


 私はショッピングモール内の映画館に向かう。

 チケットを買い、飲み物の列に並んで二人分のドリンクを購入した。

 荷物を映画館のロッカーに預けた後、私たちは指定されている劇場に入る。


「私、映画館で映画見るの超久しぶりかも」

「今はサブスクの時代だもんなー」

「もあるけど、私ってあんまりじっとしていられないタイプだから……」

「あー」


 確かにそのタイプと映画ってまあまあ最悪の組み合わせか。一人で観に来た方がよかったか?

 まあ……天子も映画が面白ければ没頭して見入るだろう。それに期待しておくとしようか。


 続々と劇場内に人が入ってくる。

 そして暗転、少しの広告が挟まった後、映画本編が始まる。

 アクションの本場アメリカの映画。なんというか、すごくすごいアクション。剣を扱っているヒーローがひたすら敵を斬り倒しまくるお話だった。


『そこまでだ、ウィルソン』

『来たなソードマン。俺はお前が来るのを待っていたァ……』

『携帯で呼び出されたらいつでも行ってあげたのに。使い方知らない?』

『お前の連絡先消しちまったからな』

『あ、そう。じゃスマホ貸して。登録し直してあげるから』

『おいおい。そんなことせずとも俺とお前は通じ合ってる仲、だろうがよォ!』


 軽口を叩き合ったあと、剣と兵器の戦いが始まる。

 爆弾がたくさん仕掛けられた(ヴィラン)の研究所内。ソードマンは剣一本で立ち向かう。

 壁を蹴り、ウィルソンの攻撃をかわしたあと、剣で爆弾の一つを斬り落とす。落ちた爆弾は機能を失ったようだ。


『ひっひっひっ。まだまだ爆弾はあるぞォ? そんなチマチマやっていったら間に合わないぜェ?』

『クソっ……』


 ウィルソンの妨害と爆弾の数。閉じ込められた被害者を救うためにソードマンはどんな決断を下すのだろう。

 っと、私の目的は内容じゃなくそのアクションシーンだ。

 アクションシーンにだけフォーカスを当ててもよく出来ている。私も出来そうだな……。


『ほらソードマン、そろそろゲームが終わるぜェ』

『いや、終わらないよ』


 ソードマンは背後の機械を切り裂いた。


『ずっと爆弾のシステムを探ってたんだ。この親機がなければ爆発しない』

『…………』

『さっき落ちた爆弾は時限式じゃなかった。きっと何かが爆発したら誘爆する形なんだろ?』

『グググ……』


 おぉ、目敏い。


『おのれソードマン!』

『人質も使えなくなった今の君は無力! ニホンで習った侍の技で迎え討とう。居合斬り!』


 ソードマンのソードが攻撃が当たるより早く、ウィルソンの首を刎ねる。

 

『任務完了。これで平和が守られた……とは限らないか。用意周到なウィルソンのことだ。まだなにかある。早いところ人質を避難させよう』


 ソードマンが研究所内の人質を見つけ、そして避難誘導を始めた瞬間、モニターにウィルソンの顔が映される。


『へっへっへっ。ソードマン。お前がここに来たってことは俺様は負けちまったようだなァ。だがそれも計算のうちだぜェ……。この研究所から安全に出られると思うなァ!! ここは俺様の巣……お前は敵の巣窟に』


 剣がモニターをぶった斬る。


『そ、ソードマン……。私たち無事に出られるのよね!?』

『少し手荒になるが全員無事に帰れると保証しよう』

『よかった』

『覚悟を決めておくんだな』


 その瞬間、ソードマンは研究所をぶった斬った。


『え』


 人質が空中に放り出される。

 斬られた瓦礫をソードマンは細かく刻む。砂のように細かく刻んだところで、次は人質の人たちの安全確保。

 ソードマンは地面に何かを投げつける。その瞬間、デカいクッションのようなものが広がる。


『なにも用意周到なのはウィルソンだけじゃないさ』


 人質は全員無事に帰還。

 そしてなんやかんやあり、エンディングに。


「……面白かったぁ!」

「だね。アクションもなんとなく参考になった。あれならやれるかも」

「……マジで言ってる?」

「うん」


 早速帰って実践実践。










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