ep.91
「さてと……どこから話したものかな〜」
「結局下のアレはなんなんだ?」
時々空中を飛んでいるのを見かけたり、下から打ち上げられているのを見かけるが、流石にここまでは飛んでこない。
「んー……地上世界にいるのがモンスターなのは分かる?」
「それは流石に分かるぞ?」
「地上世界にいるのがモンスターで、地底世界にいるのは魔物なんだ」
「まもの」
ゲームとかでよく聞く名前だ。
それは分かるが……
「どう違うんだ?」
「んーとね……この辺ややこしくてねぇ……まず、この地底世界には魔物と魔族がいるんだ。魔王様とかラドバーが魔族でそれ以外を魔物って感じかな」
「ほう」
「で、その違いは意思や理性があるかどうか。下にいる魔物は基本的に理性も意思もないからそう呼んでいるんだ」
喋ることが出来て、他を無闇に襲わないのが魔族……ってことか。
「で、この地底世界になんでそんなのがいるのかって話なんだけど……昔も昔、大昔の時代。神々が地上世界を闊歩していた頃があったんだ。でもね、神でも間違いは起こすもの。間違いを起こした神どうするのか、悩んで悩んで悩んだ末に、地の奥底に封印することになったんだ。それが地底世界の始まりってわけだね」
ほー……勉強になるなぁ……
「それから犯罪を犯した者の末路は地底世界へってことになったのさ。下にいる魔物はその犯罪者たちの魂が擦れて擦れてもう何も残ってない残滓みたいなものだね。魔族は……うん、神にでも聞いて欲しいかな」
「最後の最後でぶん投げたな……」
「だってそんなの分かるわけないじゃん! 理性があるから魔族ってだけでその始まりなんて神々にしか分からないのにさぁ!」
まぁそりゃそうだが……
『魔族ってのはようするに己が罪を認めた者だ。決して地上世界に上がれるわけじゃねぇが、それでも尚罪を贖おうとした者だけが魔族になれるってわけだ』
「随分と詳しいんだな、リンコニ」
『ディモニから教えてもらったからな。これでも地上世界と地底世界の境界を護る者なんだしよ、そんくらいは知っとかねぇとならねぇ』
その2つ名は初めて聞いたが?
新しい情報ばかりでてくるな。
『そぉら、見えてきたぞ。地上世界まであと少しだ』
光が見えたと思ったら上には煙、下を見ればマグマ。
火口に戻ってきたのか。
『このまま謁見広場まで戻るぞ。少しだけ待ってろよ』
今回もお読みいただきましてありがとうございます。
モンスターと魔物の違いに関してもっと詳しく言うと、魔物の一部がかつて地上に出たことがあります。それが周りの動物に感染した結果、モンスターとなった。
という設定があります。
詳しくはそのうち本編で……やるのかなぁ?




