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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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ep.85

「ここだ」

「随分と扉がでかいな」

「宝物庫故にな」


引きずられた先には目測10mはある扉があった。

どうやって開けるんだ?


「リンコニ」

「おうよ」


魔王と竜王が扉の左右に立ち、両手で押し始めた。

重い音を立てながら宝物庫の扉が開いていく。

すげぇな……いや、ほんとに。


「まっ、こんなもんか」

「時折掃除もせねばならん。リンコニよ、ここに住むか?」

「アホ言え。こんな何もねぇところに住むわけねぇだろ」


宝物庫の中は整理整頓がしっかりとされていた。

なんなら棚とか置いてあるし。

なんというか……魔王の住む屋敷だし、もっとこう……雑に置いてあると思ってた。


「さて好きなものを選ぶといい。どういったものが欲しい?」

「どういったもの……」

「魔法でも武器でも防具でもいい。他には……あぁ魔導人形などもあったな。あとはアクセサリーもあるぞ?」

「魔導人形?」

「コアを埋め込むことで意思を持ち動くことが出来る人形のことだ。なんでもできるぞ?」

「ボクがいるから問題ないと思いまーす」


クランが後ろからヒソヒソと言ってる。

もっと大きな声でいえばいいのにな。


「気になるならまずは見てみるか?」

「そう、するか」


魔王に案内されて宝物庫の中を歩いていく。

武器が飾られたの通路、防具が飾られた通路を抜け、本棚がずらっと並んでいる通路を通り抜けた先に一体だけ飾れている人形があった。

これが魔導人形か。

胸の真ん中に丸い穴が空いているのはコアを入れる部分なんだろう。


「これが魔導人形よ。戦闘こそできぬが、それ以外であればなんだって出来るスグレモノよ」

「ほー……このコアの部分って何入れればいいんだ?」

「形状に合わせて入れるのだが、コレであれば丸いものだな。水晶など魔力を入れやすく、また魔力補給するにも向いているな」


水晶か……確か貰ったやつがあったよな。

まだ魔力は入れてないが……


「これとか使えるか? ヘクサから貰ったやつなんだが」

「うむ、これならば最適よな。だが、そうだな……リベット、お前とお前の娘達の3人で入れてみるがいい」

「私たちもですか?」

「ククク、何か面白そうな事がおきそうな予感がしてな」

『でた、ディーの予感』


うんざりとした顔をしているミウロゥは昔何かあったんだろうな。

とりあえず俺とリルナとレルナで水晶玉を持つ。

魔力を込める……ってどうすれば


【水晶玉に魔力を込めますか?


YES

NO 】


ちゃんとコマンドがでたわ。

にしても入れるってどこまで入れられるんだ?


【水晶玉】

〘魔力10/999〙


入ってるな。

そういえば俺の魔力ってどれくらいなんだろうか。

自分の名前でも開いたら出てくれねぇかな。


【リベット】 【ジョブ:旅人】

〘ステータス

体力:50

魔力:300/310

力:50

速さ:30

幸運:100

根性:10〙


おー……お?

魔力が随分と高いのはなんでだ?

あと幸運値ってなんだよ。

とりあえずあとでそこら辺は調べるとして、ギリギリまで注ぎ込むか。

今回もお読みいただきましてありがとうございます。

85話にして初めてステータスが登場。

簡単に言うとこれまでの戦闘結果が反映されます。

リベットの場合1番上がりやすいのが魔力で、1番上がりにくいのが力や根性になります。

ちなみに幸運の初期値は50となっており、様々な行動に対して上がっていきます。

例えばアクトカバロへの名付けもそうですし、ターサンのギルドで肉を売ったりしたことも対象です。

誰も説明してくれないからリベットが気づくことは多分ないでしょう。

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