ep.59
【鉱山街ツワイト】
〘王都に1番近い鉱山街。ドワーフが鉱山で掘っている姿を確認できる
鉱山の地下深くではかつて造られたゴーレムが息を潜めている〙
ツワイトの街の近くにでっかい山が見える。
あれが鉱山か。
「ここは何が有名なんだ?」
「まずはあの鉱山だね。地下に潜れば潜るほど良質な鉱石が採れるんだって」
「ほー……モンスターはでるのか?」
「土塊のゴーレムとか岩塊のゴーレムとか鉄塊のゴーレムとかいるよ」
全部ゴーレムなのか。
どういう仕組みで動いているんだろうな。
「火山を目指すとしたらどうなる?」
「まずはあの鉱山を抜けることかな。でもこの子連れて行けないんだよね」
八本脚の馬を撫でながらクランはそう言う。
確かにこの大きさだと通れなさそうだな……
「……なぁ、この馬って名前あるのか?」
「モンスターとしての名前ならあるはずだよ。図鑑に載ってると思うし」
そう言われて、図鑑を開くと確かに載っていた。
【アクトカバロ】
〘脚が八脚ある巨大な馬。仲間意識が非常に高く、敵には一切の容赦をしない。全力疾走するその姿は地を走る流星と呼ばれている。育成は非常に困難とされている〙
書いてあることがとんでもないことだけはわかった。
「ふむ……ならお前の名前はロクト、でどうだ?」
アクトカバロにそう問いかけると、顔をこっちに寄せてフンフンと匂いを嗅いでくる。
あ、圧がとんでもない……
満足したのか、ベロっと舌で顔を舐められ顔を擦り寄せてくる。
気に入った……でいいのか?
「あーあ、顔がめちゃくちゃだよ。ほら、ロクト。ちょっとリベットから離れて離れて」
クランがロクトを離そうとするも、ロクトは離れず、クランを逆に押し返す始末。
「ちょ、誰がご主人様か今一度理解させないといけないかなぁ!?」
「何やってんだ……」
『ロクト、ちょっと離れてね』
ミウロゥの言うことは聞くのか顔を離すロクト。
分かってるんだろうな、きっと。
「……納得いかないけど、しょうがないなぁ……」
「名前はロクトですか?」
「素晴らしい名前なのです」
「「お父様に名付けられたもの同士、仲良くするのです」」
リルナとレルナが撫でようとするが、届く訳もなく、脚を撫でていた。
ロクトはどこか誇らしげにしているし。
「んじゃ、鉱山は迂回するルートで行こう。次はどんな街なんだ?」
「ジャングル大国ターサンだよ」
「……ターザン?」
聞き間違えか?
「違う違う。ターサンだよ。なんでか異界人はみんなターザンターザンって言うんだよねぇ」
「……なんでだろうな……」
ジャングルでターサンだろ?
ホントに間違えてるのが半分あえてそう言ってるのが半分と見た。
今回もお読みいただきましてありがとうございます。
ジャングルではたまに茶色の腰布だけを着けたほぼ全裸男性がツタで移動してるとかなんとか。
もちろんそのあとちゃんと食べられています。




