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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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ep.5

とりあえず目の前の女の子、ミウロゥに倣って俺も正座をする。

彼女の横にはソレーが座り、セトルはどうするのかと思ったら、


「とりあえずあのバカ2人を呼んでくる。毎度毎度地面を掘り起こされちゃ困るからな」


と言って家から出ていった。

というかどんな喧嘩してるんだよ。


「ミウロゥはですね」

「ん?」


セトルが出ていったのを確認した後にソレーが言葉を紡ぎ始める。


「喋ることが出来なくなったそうです。呪いを受けた影響で」

「……その右目と右腕も、か?」

「セトルからはそのように。私も治療術が使えますし、その中には解呪の魔法があります。ですが……」


つまりはそれほど強力な呪いを掛けられたということ、か。

惨劇……


「さっきセトルがこの村で惨劇が起こった……って言ってたがそれが?」

「恐らくは」


隣でミウロゥも頷いているし、ここは合ってる、と。


「で、その呪いを掛けた相手を見つけだす旅に出た?」


首を縦に振る。


「復讐目的ではなく?」


もう一度縦に。


「ふーむ……ミウロゥ、俺もな旅をしたくてこの世界に来たんだ。良かったらどんな旅だったのか、俺と話しをしてくれないか?」


困惑の表情。

まぁ喋れないのに会話も何も無いわな。


「さっきみたいに首を振ったりするだけでいい。旅は楽しかったんだよな? そうか、そりゃいい。ミレーとセトル、あとは外で喧嘩してる2人にミウロゥ、合わせて5人か? そうだけど、違う? なるほど。他にも仲間がいたんだな? ヒト族……以外にもいた。となると……モンスターか? モンスターではある? ふーむ……ゴブリン……違う……妖精……合ってる、が他にもいそうだな? なるほどなるほど。となると、あえてのドラゴンはどうだ? いたのか!? すげぇな……俺も会ってみたいぜ……頑張れってか? 流石にドラゴンを仲間には厳しいだろうな。他はどうだったんだ? 例えば……あー、街とかどうだ? 山の麓、砂漠の街、海沿いの港町……砂漠はダメだな? オーライオーライ。なら海沿いはどうだった? 良かったのか? 良かったのか……王都をでたらとりあえずの目標にするか。王都、もダメそうだな? オーケー。なら旅で楽しかったこととかあり……そうだな。星はどうだ? 見る暇がなかった? 山の頂上とかで見る星空は綺麗……らしいぞ? いや、俺も見た事がねぇんだって。いつか見たいからこの世界を旅するんだよ。あとは……海か。船はどうだ? ダメそうだな。船酔い……なるほど、酔ってしまうのか。魔法で解決……あぁ、アッチも酔うのか。それじゃダメだな」

「随分と……話が盛り上がっているんだな……」


首の動きと顔の表情でこっちが一方的に話しかけていただけだが、後ろからセトルに声をかけられて会話は終了となった。

会話かどうかは定かではないが。

今回もお読み頂きましてありがとうございます。

ここまで一方的な会話は会話ではないのでは……?

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― 新着の感想 ―
 先程たまたま読み始めましたが、すごく面白くて好ましいです。
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