ep.6
「まぁな。結構答えてくれるぜ?」
「……ミウロゥ……」
「そういえば最近知り合いからいい茶葉を頂いたのでした。セトル、手伝ってください」
「ソレー!?」
有無を言わさずにセトルを引きずるようにソレーは別の部屋へと行ってしまった。
後に残ったのは俺とミウロゥ、そして喧嘩してた2人。
「あー……そのなんだ。客人であるアンタを放っておいて悪かった。俺の名はミルリ。傭兵をやってる、よろしくな」
「リベットだ。異界人でフリヘイトの世界を自由に旅をしたいと考えてる」
差し出された手を握り返す。
ゴツイ手をしてるのに柔らかく握手を返してくるミルリは凄いと思う。
「次はワシの番じゃな。ワシは―」
「いつまでそのババ臭い喋りしてんだ。とっとといつものに戻せ」
「ば、ババ臭いとはなによ! あ、いや、な、なんじゃ!」
「言い直してる時点でボロが出てんだよ、チミっ子。見た目相応にしとけ」
「う、うるさいうるさい! アンタみたいな脳筋おバカに言われたくないんですけど!!」
「脳筋おバカとは失礼な! 頭の天辺から足の爪先までミッチリと筋肉が詰まってるだけだ!!!」
「それを! 脳筋おバカ! って言うんでしょうが!!」
喧嘩をするなら他所でやってくれ……
「あぁもう! いい加減ブチ切れた! ここで灰になりやがれ!!」
「いいぞかかってこい! 魔法ごとぶった斬ってやる!!」
チミっ子は杖を構え、ミルリは自身の背丈はある大剣を……というかただただデカすぎる鋼の棍棒だろ、アレ……
2人がぶつかろうとしたその瞬間、
間に剣が一振割り込んだ。
決して音を立てることなく、いつの間に剣を手にしたのかすら分からなかったが、確かに2人の間にいるのは
「ミウロゥ……」
隻腕で2人の間に割り込んだミウロゥ本人だった。
「あ、いや……その……い、家の中で武器を振るっちゃダメだわな……き、気をつけるよ……」
「あ、あの……その……ご、ごめんなさい……」
先程までの勢いはどこへ消えたのやら、急にしおらしくなる2人。
なるほど? 大体関係性が見えてきたな?
俺がそんなことを思っている間にミウロゥはミルリの脚を……あれ肩を叩こうとして届かないから脚なのか……というか腰までしか背丈ないしな……
ミルリの脚をポンポンと叩いて、チミっ子の頭を同じように優しく叩く。
満足気に頷くと元の場所に戻るではなく、俺の隣へと座り直した。
いや、なんで??
「あ……じ、自己紹介が遅れちゃったね……わ、私はヘクサ。こっちがいつもの感じだから……ゴメンね? こんな格好してるからあっちの喋り方の方が雰囲気でて……」
まぁ言わんとすることはわかるが……
「リベットだ。ただまぁ、家の中で喧嘩はよくないよな」
「ウグッ……ごめんなさい……あなたを巻き込むところだった……」
「いいよ。そうなったらそうなったでどうなるか分からなくて面白そうだし」
とか言ったら訳が分からないって顔をされた。
ミルリは共感したように頷くし、ミウロゥはキョトンとしてるし……
ソレーとセトル……早く戻ってきてくれ……
今回もお読み頂きましてありがとうございます。
実は強かったミウロゥさん




