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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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ep.44

「クラン、お前のことをもう一度教えろ」

「いやん、そんな……ボクの恥ずかしい秘密やあんなことを知りたいとかでもう、エッチなんだがぁ!」

『斬ると言ったよね』


クランの右肩から先が宙に浮かぶ。

が、何事も無かったかのように左手で右腕を掴み、


「もうやだなぁ、冗談だよ冗談」


肩に押し付ける。

数秒押し付けると斬られる前と同じように動いていた。

なんなんだコイツ……


「さて、と。では改めまして。ボクはクラン。リベット、君のパートナーとなる女さ。よろしくね」

「お、おお……そういや王都に辿り着いたらだったな……」


そういえば最初にパートナーの追加権みたいなのもらってたな。

すっかり忘れてた。


「さっきの感じからしてこの世界について疎い感じかな?」

「まぁあまり知らないな」

「良いでしょう! ならこのボクが教えてあげるよ!」


そう言って立ち上がると、どこから取り出したのかメガネを掛けるクラン。

どこから取り出したんだ?


「まずこの世界、フリヘイトには12人の王がいるんだ。それぞれ国が国を持っている立派な王様だね」

「12人の王……」

「ほとんどは君のような異界人が王になっているよ。そして、その玉座は決して空になることはない。空となれば誰かが座ることとなる。誰でも彼でも座れる訳では無いけど、その分恩恵が凄いんだよ」


国を持っているのも恩恵の1つ、なんだろうな。


「で、国というのはこの地図を見たら分かりやすいかな。よいしょっと」

「これが世界地図か」


机の上にドンと置かれたかなり大きめの地図。

こうして見るとかなり広いな。


「そう。まずボク達がいる国がここ、名前をエルステ王国。抱えている街の数は合計10だね。」

「多いのか?」

「そこそこだね〜。エルステ王国は人族が1番多いんだけど、他の種族の出入りが最もある国でね。エルフやドワーフ、妖精達が多いかな? で、この国の真ん中が王都、ちょうどここになるね」


クランが指をさしているところが王都で、ぐるりと周りを囲うように街がある感じか。


「この境界線を超えたら別の国。さっき言った12人の王達が支配する国。獣たちの楽園・獣王国、煙と機械の国・工場王国、芸術の国・ポップアート王国……まぁ色々あるよ、うん」

「面倒になったな、コノヤロウ」

「だってさぁ! 無駄に多いんだよ! わざわざ12個も国を作らなくてもいいじゃない!」


ぶっちゃけやがったぞ、コイツ……


「それにさ、リベットはいずれ世界各地巡るんでしょ? ならその時に改めて知った方が面白くなーい?」

「それは……そうだが……」


まぁ色々と国があることを知っただけ良しとするか。


「なぁ、海を越えた先に国はあるのか?」

「あるよ〜。東は勇者様が行った場所だし、北の方は今ロケット開発で忙しいし、南の方にはリゾート地? って異界人が呼んでる場所があるし、西は……うん……まぁ色々あるよ!」


とりあえず西に厄介事がありそうなのはわかった。

西は後回しかね。


「それでこの王都をでたらどこに行きたいの?」

「火山……かね? 竜王とやらを見てみたい」

「……正気? あの竜王だよ? おとぎ話にでてくるような竜とは格が違うんだよ、格が! 場所はボクが案内できるからいいけどさぁ!」

「いやまぁ、ミウロゥもまた会いたいだろうしな」

『私? 別に呼べば来るし』


竜王と仲良しの勇者ってすげぇな……

今回もお読みいただきましてありがとうございます。

12人の王については色々設定があったりなかったり。

そこら辺はそのうち活動報告にでも裏話として上げようかと思います。

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