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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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39/353

ep.38

「まずはそう! そこの御二方からですわ! トランプの兵士が兄様のパートナーであり、ジョーカーとして顕現しているというのは一体全体どういうことですの!?」


叫ぶレンに対して2人は顔を見合せてから


「私たちは元より"個"が存在しないのです」

「私たちに"私たち"という意味を与えてくださったのはお父様なのです」

「「私たちは2人で1人のジョーカー。お父様に永遠の愛の誓いを。お父様の敵は我らの仇敵。ジョーカーの名において愉快で素敵なショーをお見せしましょう」」


2人で手を繋ぎお辞儀をする。

素晴らしい……所々アレなところはあったが……


「つまり、兄様が名前を与えなければ貴方方は存在しなかった……?」

「似てるようで違います、妹様」

「私たちに名前を与えても与えなくても"個"は生まれません」

「「お父様が名付けてくださったのです。お父様の生き方に私たちは感銘を受けたのです。私たちはジョーカーであり、奇術師。面白ければそれで良かったのです」」


つまり面白くなかったらあの時2人はカードに戻っていたのか。


「で、では……私や他の異界人もパートナーに名前を与えれば……」

「可能性は否定しません、妹様」

「ですが、決めるのは私たちであり、私たちではありません」

「「なりたいと願っても、そうありたいと願っても、叶えられない願いはあるのです。全ては天にまします我らの創造主次第なのです」」


創造主……つまりは運営が決めること、か。

まぁそりゃそうだわな。

誰でもかれでもパートナーが言葉を喋ってたら大変なことになってるしな。

それにアクセサリーがパートナーだとしても意思表示自体は出来るっぽいみたいだし、そこで差別化を図ってるのかもしれないな。


「グッ……それはそうですの……で、では、この情報を他の方にお売りになってもよろしいです?」

「よろしいですか、お父様?」

「いいですか、お父様?」

「「私たちの意思はお父様と同じ。お父様のお言葉が私たちの言葉。お父様こそこの世を統べるに相応しいお方なのですから」」

「だからやめなさいって」


やらないよ、そんな面倒なこと。


「まぁいいと思うよ。それでどうなるかは自己責任だしな」

「分かりましたわ! で、ではですね―」


レンが話題を次に移そうとしたその時、空から鳩が飛んできた。

鳩はレンの近くでホバリングして何かを話しかけている。


「クルルッポゥ」

「ちょっ、今いい所ですの! あとにしなさい!」

「ポッポゥ」

「……何かありましたわね? 仕方ありません……」


大きくため息をつくと、鳩の背中に乗り込む。

というか鳩よりも小さいのか。


「兄様、誠に残念ではありますが、ひじょーーーーーーに! 残念ではありますが、ここでお別れですの」

「お、おお。というかその鳩はお前のパートナーか?」

「そうですの、名前をピッチョーニ。ピッチョちゃんですわ」

「名前あるじゃん」


じゃあさっきのは何だったんだよ。


「これは元から付いている名前ですわ。リルナ様とレルナ様にはジョーカーという名前があったはずですの。それを上書きするかのように兄様は新しく名前を付けられましたの」


なるほど?

元々パートナーには名前がついてあるが、俺はそれを無視して名前をつけた、と。


「ですので、もしかしたら私も名前をつけてあげれば変わるかもしれない……そう思ったのですわ」

「そういうことだったのか。まぁ頑張れよ」

「はっ! そうでしたわ! 行きますわよ、ピッチョちゃん! 新たな情報が私を待っていましてよ!」


そう言って飛び去ってしまった。

忙しないやつだ。


『面白い人だったね』

「まぁ、面白いやつではあるな」

「あれが妹様のペットでパートナーですか、お父様」

「ペットみたいなパートナーは欲しいですか、お父様」

「「ご安心を、お父様。私たちはお父様の娘であり、パートナーであり、ペットでもありますので」」

「誤解を招く言い方はやめなさい!」


ミウロゥがゴミを見るかのような目で見てくるから!

今回もお読みいただきましてありがとうございます。

ピッチョーニの声は激シブだったりします。

ドが付くくらい低いです。

あとミウロゥさんは多分冗談でやってます、多分きっと恐らく。

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