ep.37
「さて、これで勉強会は終わりだ。他には何かあるかな?」
「いや、特にはないな」
「ふむ。ではフレンド登録だけしておこう。これでいつでも私たちと連絡を取ることが出来る」
「フレンド……登録……」
「【システム】を開たまえ。そこに表示されているはずだが?」
いや、【システム】の欄自体は結構開くんだよ。
ログアウトのボタンがそこにあるからな。
【システム】
・住民カード
・フレンド〘NEW〙
・設定
・ログアウト
あー……
「なんか今生えていたっぽい」
「……これからはまずギルドで話を聞くことを心がけなさい。例え巻き込まれたとしても、だ」
不可抗力なんだが……
「まぁそれはいい。では私からフレンド申請を送ろう。ウィンドウにでるはずだ」
〖【ファーザー】からフレンド申請が届きました
フレンド登録をしますか?
YES
NO 〗
おー……ちゃんときたな。
もちろんYES、と。
「ふむ、確かに登録されているな。これでこれからはこの【フレンド】の欄から私と連絡が取れる。困った時は呼びたまえ、フッフッフッ」
「だからその笑い方やめろ」
気軽に呼べねぇじゃねぇか。
「さて、と……んじゃ行くとするか」
「次はどこに向かうつもりだ?」
「冒険者ギルドだよ。世界地図とやらを貰いに行くついでにギルドマスターがリニダーの街から来てるんだが、報酬も貰わねぇと」
「なるほどなるほど……我が娘よいい加減目を覚ましたまえ。貴重な情報源が歩いていってしまうぞ」
「はっ! そ、そうはいきませんわよ!」
今の今まで目を回していたレンがぷんすか怒りながらようやく起きてきた。
「……フレンド登録してメールじゃだめなのか?」
「情報は鮮度が命! 兄様がメールを送るまでに他の情報屋にすっぱ抜かれたらどういたしますの!?」
「すっぱ抜かれるってお前……」
タレントのゴシック情報じゃないんだから……
「さて、と。私は私でこれから忙しくなるのでな。喧嘩は教会の外でやってくれ」
「あら、もう行っちゃうの、リベットちゃん。ならマザーともフレンド登録してちょうだいな?」
「あ、アタシもアタシも! 今聞いた新しいエリアを探すついでに各エリアのボスで連戦してくるからちょっと急いでね!」
途中からマザーと一緒になって遊んでいたサリアがダッシュでこっちに来る。
ボスラッシュってお前……
「んー……ん? 兄貴、もう行くのか? なら俺も自分の鍛冶場戻るわ。フレンド申請は投げといたからいつでも宜しく! この頭でいい兜ができそうなんだ」
フラフラと教会の外へと歩いていくケンを見送ってから俺達も外へと出る。
「さて、と。冒険者ギルドにいくか」
『来た時は馬車だったけど、今度は歩いていくの?』
「それもいいだろ」
「そうですわね。兄様から情報をたっっっっっっっぷりと引き出せるチャンスでもありますわね」
「ホントに着いてくるのかよ……」
「当然ですわ! 私は情報屋。他の文屋が知らないことを先んじて知っておくことに意味があるのですわ!」
文屋ってお前……
あるのか、雑誌?
「お父様、こちらの妖精様がお父様の妹様ですか?」
「お父様、この小さきお方がお父様の妹様ですか?」
「「随分と小さい方なのですね、お父様」」
「妖精だからなぁ」
リアルでも低い方ではあるしな。
今回もお読みいただきましてありがとうございます。
情報屋はそれなりにいます。
もちろん精度が求められますので、人気の情報屋は1握りしかいません。
そのうちの1人がレンだったりします。
たまに生放送もしてるそうです。
あるかもしれません、生放送回。




