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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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21/353

ep.20

「と、言うことがあったのさ」


ミウロゥがプロテージャーと戦っている間、俺にどんなことがあったのかを話すと、彼女は項垂れてしまった。


『護るって言っておきながらリベットは他のクマに襲われてる……不甲斐ない……』

「いやまぁ、プロテージャーの攻撃は飛んでこなかったし、周りに気をつけなかったのは俺のせいだ」


事実戦いに興奮していたのは間違いない。

おんぶにだっこではいけないはずなのにな。


『それでも、護るって言ったのは私なんだから護り通さないといけないんだよ』

「ミウロゥ……」

『勝手なこと言ってばかりで悪いけど、王都に辿り着いたらまたリニダーの街まで送るよ。そこでお別れだ』

「また急だな……どうしてだ?」

『私も修行の旅にでようかなって。多分浮かれてたんだよ。キミと話をしていてすごく楽しかったし、あの頃の楽しさを思い出したから……まだちゃんと戦いも知らないキミを巻き込んじゃった……』


随分と項垂れてしまった。

うーん……


「まず勘違いしてると思うんだが、俺は巻き込まれたなんて思ってはいないぞ。そもそも嫌なら最初にキッパリ断ってるしな」

『……うん』

「それにほら。俺も戦える手段を手に入れたわけだし、少なくとも護られるだけじゃなくなったんだぜ? いやまぁ、ミウロゥやアイツらと比べるとまだまだなんだが……」

『でも……』

「それにさ、楽しみにしてるんだぜ。言ってただろう? 火山の奥で竜王と会ったって。俺もいつか見てみたいんだよ、竜の王様」


現実でも竜が出るゲームはあったし、やったこともあったが、ここまでリアルなVSWだと違ってくるんだろうなという予感はある。


「俺は色々な場所を見て回りたい。確かに自由に旅はしたいとは思う。でもよ、スリルがあってもいいと思うんだ。そっちの方が面白そうだろ?」

『リベット……』


今回は流石に突発すぎたが……このトランプがあれば俺だって戦える、自分を守ることもできる。


「それにさ、ミウロゥと一緒の方が楽しそうだしな。いつか連れて行ってくれよ、火山の奥にさ」

『……分かった。いつか必ず竜王に合わせてあげる。他にももっと色んな場所を巡ろう』

「いいね、そうこなくっちゃ。ミウロゥも知らない場所だってあるんだろう? いつか行ってみようぜ」

『そう、だね。うん、そうしよう。いつか皆と合流してこの世界を巡ろう』


ニコリとミウロゥが微笑む。

何とかなってよかったぜ……


『それでその子たちは?』

「このトランプからでてきたんだよ。さっきはクマに襲われてたからじっくり見られなかったけど」


今なら確認できるな。

今回もお読みいただきましてありがとうございます。

次回はパートナー解説から。

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