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仮想現実の世界で自由な旅を 【完結】  作者: からくり
chapter1

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ep.18

視点が変わりまして第三者視点となります。

ご注意ください。

熊と対峙する隻腕隻眼の少女。

彼女のことを知らない人が見たら今すぐ逃げろ、と声を上げていたことだろう。


剣と2つの拳をそれぞれ構えたまま動かない。

だが一瞬風が両者の間を吹き抜けた。

それが開戦の合図であるかのように熊が先に動き始めた。


プロテージャーが両手を勢いよく振り下ろす。

その行動で更に風が吹き荒れ砂埃が舞い上がる。

だが、その砂埃の中ただただ真っ直ぐ突っ込みプロテージャーに接近するミウロゥ。

足元までたどり着くと下から上へ切り上げるように垂直に飛び上がる。

だが、プロテージャーの皮を薄く切っただけに終わり、両手を振り上げられたことによりさらに空高く放りあげられてしまった。


ぐぐぐっと膝を曲げバネの如く飛び上がるプロテージャー。

空高く浮かび上がったミウロゥの元へ辿り着くと、両の手を握り合わせ1つの拳にし、地面へと叩き落とそうと振り下ろす。

すかさず剣でガードするも、ガード虚しく地面へと叩きつけられてしまう。

その少し後にプロテージャーが着地するが、その首元に向かって剣が飛んでいく。

手で振り落とそうとするが、剣の方が速く首元に刺さる。

突然の痛みにプロテージャーがもがいていると、地面を蹴り上げ剣をさらに突き刺すようにミウロゥは剣の柄を蹴る。

暴れるように両の手を振り回すプロテージャーに対して、蹴った反動で空中をクルクルと回りながら地面へと着地を決め込む。


彼女にはもう武器がない。

油断することなくプロテージャーの様子を見守る。

プロテージャーは首元の剣を何とか引き抜くと、見境なく振り回す。

木々は倒され、地面はえぐり取られていく。

その様子を見たミウロゥは膝を曲げ空中へとジャンプをする。

クルクルと回りながらプロテージャーの頭の上へと飛び上がると、勢いそのままにかかと落としを脳天へと決め込む。

そのまま前へ転がるように動き、左手でプロテージャーの頭を使い体を押し出していく。

木へと向かって突進するが、ぶつかる直前にくるりと回り、足で木をさらに蹴り真っ直ぐにプロテージャーへと突っ込んでいく。

勢いそのままにプロテージャーの顔を掴み、地面へと叩きつけた。


巨体が地面へと横たわる。

ミウロゥはプロテージャーが持っていた自身の剣を手に取ると、心臓部分を刺し貫き、剣をそのままに後ろへと飛び退いた。

数分はそのままじっと息を殺しながら見つめ、動かないことを確認してから再び近づく。

剣を引き抜き、次は首を狙って剣を上段に振り上げる。

剣を振り下ろし、首と胴体は分かれた。


『うん。護りの獣、プロテージャーの討伐完了。どう? リベットの方にはいかないよう頑張ったけど?』


どこか自慢気に胸を張って後ろにいるはずのリベットへと声をかける。


「そう、だな。俺の方にプロテージャーの攻撃はこなかったな」

『……どうしたのそんなにボロボロになって……それにその2人は?』


茂みの向こう側から服はボロボロ、顔には少し傷がついているリベットと彼の背中からミウロゥを見るようにひょっこり顔を出している誰かたちがいた。


「ん、まぁ……色々あったんだ。時間があるなら話すが」

『んー、満月花が咲くまで時間はあるし、ちょっと聞かせて』

「お前とプロテージャーが戦い始めてからなんだが」

今回もお読みいただきましてありがとうございます。

戦闘シーンって苦手なんですよね……

上手い感じに書けていればいいんですが……

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