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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第4章 アラサー女子のお仕事模様♪
69/70

62.公私混同、販売しません!

ご無沙汰しておりまーす。何とか繋いでおります。

「あ。そう言えばさ〜。牧くんのスマホの待ち受け画像って何?見たことあるなぁ…って思って」


と、聞いた私に、絶句及び赤面した牧くんが…次に口を開いたのは、注文していたコーヒーが届いて…一口飲んで…


『アチッ…』と言った言葉だった。

「え?だからー…何だっけ?って聞いてるんだけど!」

『…まぁ、いいじゃないですか。ところで…昨日の話ですけどね。まずは、何でも首を突っ込む性格、どーにかならないんですかね?』


はぁ?いきなりダメ出しー?!なんなのよ…もぉ。


「牧くんには迷惑かけてない。と、思う…」

『はぁ…あなたはいつもいつもそうやって…自ら、トラブルに突っ込んでいくんですから』こちらの身にもなってくださいよ。


何で、あんたの身代わりで考えて動かなならんのよ?ヤダねーヤダヤダ…。


「やっぱり…お母さん…」

『は?何か言いましたか?…で、アイツの話ですがね。なんでもあなたが不正を見つけたうちのヤツと、グルになってこっそりちゃっかり着服してたって話ですよ。そもそも…楢山さんは、うちと楢山さんとこのヤツがなーんかやってると勘づいたらしくてね』



それで、どちらの部署にも関係のない私を引っ張り込んだと…。


『あれでも、あなたを信頼してますからね?あの人…やり方は気に入らないから、一言言わせてもらいましたけど』

「楢山くんに文句言ったの?…珍しい」

そう、珍しいこと。特に牧くんは楢山氏が言うことにゃ、それこそ絶対の信頼寄せてるから意見することなんて見たことないし。


「それだけ、嫌なことだったのね?」

『…まぁ、いいじゃないですか。んで、あなたに直接、戦線布告しに行った強者がいたでしょ?昨日のアイツ…。ちょーっと、イラついたから。一昨日脅しかけたんすよ?そしたら動くだろうなぁと…昨日張ってたワケ』


デジャヴ…。

「気に入らないだの、イラつくだの…そんなの仕事に混同したらダメじゃん」

『…人の気も知らないで…ったく。まぁ、お陰さまで、決着つきましたし?めでたしめでたしでしょ』


どこが…めでたしめでたし…だよ!私は振り回されただけじゃん。


「そもそも…私の役割はったのかね?なーんか自分の仕事増やして終わった…気がする。しかも…なんで牧くん、アイツが私に戦線布告しに来たこと知ってんの?」

『……まぁ、いいじゃ「よくないっつーの!そればっかで、誤魔化しやがって!」



むにぃ〜



テーブルを乗り越して、牧くんのほっぺを掴んで伸ばしてやった。

びっくりまなこの牧くんが、ふっ…と笑いをこぼして私の手を取り、ほっぺから離した…。


「……手…離してよ」

『嫌ですね。また、人の頬を伸ばすんでしょ?イタズラな手は野放しには、しておけませんから。確保しときます』


そう言って、テーブルに手を…縫い止められる。傍からみればイチャコラしてるようにしか見えんじゃないくわぁっ!


「もう…しないから!でも、本当になんで知ってるの?他には誰も見てないは…ず…っ?!あ!」

『クスクス…ご名答。隣のシマの女子は、スパイでしたー。元々、うちにいた子でしてね?頼んでたワケですよ?…あなたに危害が及ばないように』


なっ…そ…んな心配まで…してくれてたの?


「チッ…あの野郎(楢山)…そんな仕事振りやがって…コーヒーだけじゃ足りんやないかっ」



グッ



牧くんに掴まれたままの手を、少し強く握り込まれる。


『…大体ですよ?いつの間に楢山さんとそんな話したの?俺に内緒で…』


あら?なんだか不機嫌さん?


「…えーと。内線で呼び出されて、カフェで太陽の光を振りまいておられましたが?」

『なんじゃそりゃ…まったく、あの人は油断もすきもあったもんじゃない。あなたもですよ!そーんなコーヒーくらいで、カラダ売ってからに』


売ってて…人聞きの悪いっ!


言い返そうとして、まったく予期していなかった牧くんの言葉に…驚いて…言い返そうとした言葉が引っ込んでしまった。



『てことは…コレから貢げば、カラダ…売ってくれるんですよね?…映画奢るから、売ってくれません?あなたのカラダ』



………っ!



「なっ…売って…?は?!映画…てな…に?」ななななな……どどんな…展開だよっ。


『カラダと言うか、一日ね?決まりっ♪どーせ暇なんでしょ?付き合ってくださいよ。ね?』


ね?…って、首かしげて言われても


「可愛くない…。っだぁっ!もぉ!行けばいいのよね?奢りなのね?!」

『クスクス…はい。奢りですよ。何の映画観るかは、行きながら決めましょうか』


そう言って、牧くんは注文票持って立ち上がった。


「払うよ。自分の分くらい」

『さすがにね…女性に払わせるには、気がひける金額なんで(笑)』なんて、苦笑いしながらレジへ行く姿を見遣りながら…


「こういうところって、牧くんも楢山氏も男前なのよねぇ」


牧くんはさり気なくだし、楢山氏は…スマートだし。モテるワケだよねぇ〜。ふむふむ…


『なぁに一人で百面相してるんです?ホラ、行きますよ』


牧くんが先を歩き出すので、後ろから慌ててついていく。コンパスの差があるんだから!気を遣ってよね!小走りに追いつくと


スッ…と牧くんが隣に並んだような感じがした。ん?歩くペース落としてくれた?


…そんな優しさに、ちょっとだけ…



フタをしてた感情が…顔を覗かせた



「ね?…昨日、私が残業してたの知ってたの?」

『…まぁ、あれだけの業務量抱えてりゃ…そうなるでしょ?ちょっと…手伝えないかなぁと思って行ったんですよ』


そう…なんだ…


「ありがとね。…なんだか嬉しいや」


そう言って隣を見上げると、私を見ている牧くんと目が合い、優しく笑っていた。



スリ…



と歩いていて触れあった手が、じんわりと温かくなった気がして…目線を落とすと



キュッ



大きな肉厚の…牧くんの手が、私の手を包んでいた…。



だいたーんな牧くん。そのままイケイケ!←

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