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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第4章 アラサー女子のお仕事模様♪
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閑話7.クリスマスですもの

やはり時期的なものは書きたいじゃないですかっ!もぉ終わりがけですけど。少し鈍感さんも気付きます。

なんだって…こんな…ねぇ。

ふふっ。



『クリスマスなんだからっ!仕事はほどほどにして帰るべし!』

ヨーコが朝から叫んでる…。


そう…

朝出勤した時から、早く帰るにはどうしたら良いのかを考えて仕事の段取りを組むこと。

それはヨーコの教え。


「クリスマスに関係なく毎日おっしゃってますよね?またどうしたんです?」私が出向先に向かう準備をしながら所長に問いかけると、『…頼むから、辻ちゃんだけでも…いや、辻ちゃんは!早く帰って』と宣う。


…?「まぁ…言われなくても帰りますが。なんでまたそんなに必死になって」…分かりましたよ。そんな目で見なくても、ちゃんと帰りますから!もぉ!大丈夫!ってば。


所長に、じとーっと睨めつけられながら、オフィスを出て出向先へと向かった。


……?

「どしたの?牧くん?そんなところでお出迎え?」てか、誰の?

出向先(=牧くんの部署)へ行くと、オフィスの出入口に寄りかかって牧くんが待っていた。

『今日は早く帰りますよね?毎日毎日、他人様の仕事を熱心にやって…一体何時に帰ってるんです?私が知らないとでも?』と、腕組みして通せんぼ。


「だから!なんで今日に限って皆同じことを言うのかなっ?!」

…そぅ。さっきここに来るまでの間に佐藤所長にも釘刺されたのだ。


『私が皆さんにお願いしたからです。うちの部署に来てから、ずっと残業でしょう?今日はイベントに託けて、早く帰ってもらいますよ。そうでもしないと…ごにょごにょ…』


???「何?何て言ったの?」え?と聞き返す私を牧くんは、ヨーコのように睨めつけて『帰る為に仕事始めますよ!』と、オフィスに入るよう促した。




「んーーー。さぁ!あと半分したら終わるよー。ちょいと休憩をば」と私は、伸びをしながら途中休憩で、自販室に向かった。

「今日は、クリスマスかぁ…なんも予約ねぇし。てか忘れてたし…『それはお困りですね!』

…!また被せてきたし!てか!「何なのよ!困ってません!」と、後ろから聴こえる天敵の声に振り仰ぐ。


『いやぁ〜。さぞかし寂しい思いをなさっておられるかと思いましてね!気が利く私がパーティなぞ企画いたしましたよ!』と私に何かの紙を渡してきた。あぁ。楢山くんです。


「寂しくなんかないし!…パーティ?会社ですんの?会議室?」うち飲みならぬ、会社飲みとは最近流行ってるみたいだけどね。

なかなか洒落たことやんのね。と言った私に、ヤツは落としたさ。えぇ…。それが魂胆なんやろーがっ?!


『じゃ!買い出し部隊頼みます!私は会場設営と仕切りしますんで!得意でしょ?』


また勝手に決めつけたな!誰が得意やねん!公言したこともないわっ!


『じゃ。あとは牧くんと打ち合わせて下さいね』よろしく〜♪と後ろ手に振って、勝手くんが去って行く。


「…なーんでかあいつには振り回されてばっかり。はぁ」とすでに諦めた抵抗のやりどころに困りながら、休憩終えてオフィスに戻った。




『さっ。終わりましたか?終わりましたね!よし!買い出し行きますよ!』と、半ば強制的に終わらされ、牧くんに引きずられるようにクリスマス一色の街へと繰り出した。


「わぁ!イルミネーション綺麗ねぇ〜。ねっ?」と、キラキラと並木道を彩るイルミネーションに思わず立ち止まり、隣に立つ牧くんを見上げる。

牧くんは急かすことなく一緒に並んで見上げていた。その横顔がやけに嬉しそうだから「牧くん。こういうイベント事、意外と好きなのね?」と笑いながら話しかけた。


『ん?そうですね。…好きですよ』と、私を見下ろしながら言った笑顔に、ドキンッ…とした。久々に見る仕事以外の牧くんに、心臓がバクバク…なんだか気恥ずかしくて目を逸らそうとしたら、ドンッと…後ろから来た人にぶつかった。

「あ。すみませ…『あ。すみませんね。大丈夫?こっち側に行こう』と牧くんが相手に謝って、私の肩を抱えるように反対側に寄せてくれた…。


敬語…抜けてるのね。

肩に置かれた手がジンワリと温かい。


「あ…ありがとう。ボーッとしちゃってて。ごめんね?謝らせてしまって」と後ろにいた牧くんを見上げると、笑顔で私を見ていた。

『小さいんだから、ぶつかったら飛んで行っちゃうよ?しっかり地に足つけて見上げないと!』と私の頭に手を置いて、ポンポン…とするのかな?と思ったら、よしよしなでなで…。


て…照れる。なんでいつもと違うのよ?

そんな優しい顔して、そんなに優しい声で、そんなに優しい手で私に触れるのよ?


忘れかけてた想いが溢れそう…。


じっ…と見上げていたら、覗き込むように私を見て牧くんが言った。

『そんな顔してるの見てたら、やっぱりちゃんと女の子なんですね?可愛いじゃないですか』


いや…いやいやいやいや!女の子!という歳ではないし!アラサー女子捕まえて何を言ってやがんのー?!


きゃーきゃー!と、たぶん盛大に紅潮しているであろう頬を押さえて、身悶えてたら。


その手を取られて、また覗き込む。

『買い出し行きますか。皆待ってますよ?俺が迷子にならないように掴まえておいて下さいね』と、牧くんは自分のコートのポケットを持たせた。


う…うん。と声にならない返事を返して、またイルミネーションの中を二人で歩いて行く。


『花火もいいですけど、これはこれで良かった…』と呟く声を聴きながら。


どうやら何か訪れそうな予感。

…私の第六感、侮るなかれ。


そして侮るなかれ、クリスマス…。

「なんだって…こんな…ねぇ」

ふふっ。楽しいクリスマスになりそうだっ♪






俺の作戦勝ちだなっ♪ by楢山



お待たせしております。閑話ごとに進んでる二人の関係…。本編も頑張りまーす!

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