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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第4章 アラサー女子のお仕事模様♪
59/70

54.私、お助けいたします。

やはり同じ部署にいないと、進められないと思いまして。オフィスらぷ目指してます!どーぞー!←?

あの衝撃の対面から、すでに一週間。


あれから牧くんとは会っていない。


もちろん所長は同じオフィスにいるのだから、顔を合わせて打ち合わせはしている。

仕事が立て込んでいて、バタバタと追われていてそれどころではない…。


『チーフー!外線2番お電話です』


はいはいハイハイ。

相変わらず書類に埋れている電話を、ガサゴソ…捜索して見つける。


「はい。お電話変わりました」

…誰からの電話だっけ?出た後に気付く。

いつもなら、取り次ぐスタッフが相手の名前なり、事業所なりを教えてくれるんだけど。


『もしもし?楢山ですけど。今ヒマですか?』

…ヒマな訳なかろーがっ⁉

仕事中だっつーの!


思わぬ天敵の登場にビックリしつつ…

大人な私は「ヒマではないですけど、聞くだけ聞きましょうかっ⁈」と、見事にケンカふっかけてやりましたわ。…ふふんっ。


『よかった。ヒマなんですね』

…オイ。こら。人の話聞いとるかっ⁈


と思っていたが、次の楢山くんの言葉にケンカをふっかける気もなくなる。


『ちょっと牧くんがトラブってまして、助けが必要なんです。頼まれてくれませんか…?彼は嫌がるかもしれませんが、あなたしかいないから…』


いつになく真面目に、真剣に言う彼に私もお仕事モードに戻る。


「トラブルって、どうしたの?牧くんにしてみれば珍しくない?」と、ヒソヒソと話す。


電話ではちょっと…というコトで、会社近くのカフェで落ち合う約束をして、その場の電話は切った。




会社はオフィスビル街ではなく、閑静な住宅地に近い緑が多い場所にある。


「あぁ…もぅ緑はなくなってるのね」


いつも社用車ばかりだから、ゆっくり会社近くを歩くコトもないし。

ランチも会社の食堂で済ますコト多いから、カフェも入社後、数えるくらいしか行ってないし。


カフェまでの道に落ちている枯葉を踏み、カシャッと小気味よい乾いた音をさせながら私は歩いていた。


気持ちとは裏腹に…気候も天気もよく。

清々しい風が吹いて、コートの裾を揺らしていく。


ギィ…カランッ…


カフェに着くと、ざっと店内を見回す。

「まだ楢山くん来てないのね…」

近くのテーブル席に座って待つコトにした。カフェのテーブルは、全てが窓際に設置されている。


さすがにテラス席は寒かろう…と、ボンヤリと外を眺めていると店員さんが水とおしぼりを持ってきた。


「もう一人くるので、それから注文しますね」と伝えると。

『来ましたよ。早かったんですね』と店員さんにニッコリ微笑んで、太陽の王子登場。


店員さん(女子)もウットリ…しながら、また後ほど伺います。と去っていく。


ちっ…。←舌打ちはイカンよ。

だって、いちいち面倒臭いんだもんこのヒト…。


「んで?話聞きますよー。どうしたの?」

…?

やけにキョロキョロと忙しなく、視線を動かしている楢山くんに問いかけた。


『あぁ…そうですね。注文先に済ませましょうか…』

楢山氏にしては、珍しく言い淀んでるな。


お互いに注文済ませてから本題に入った。

『さて、牧くんのトラブルですが。実は同じ部署の女性スタッフのことでして…』と切り出した内容は次のとおりだ。


・牧くんと同じ部署の女性スタッフが、かなりの自分勝手で指示が入らない。


・女性スタッフに対して叱ることがあるが、パワハラだと言って騒ぎ出す。


・男性上司だと叱ることが難しいが、どの部署も男性上司が占めている。


・女性上司は私の部署だけだが、今のスタッフを異動するコトは難しい。


と言う訳で、私にちょこちょこ牧くんの部署に出向いて指導してもらえないか…と。


うえぇ…面倒臭い。



「これ以上、私に仕事をしろ…と」

言うのね…。

わかった、んで何してくれるん?

…と言いたいのを我慢した。


牧くんには今までも、助けられてる…。

だから返すのは必然のコト。


楢山くんに、今後のスケジュールの打ち合わせの日程調整と、所長に許可を貰うように依頼をして店を出た。



やれやれ…。また厄介な仕事を引き受けてしまった。


まぁしかし、また牧くんと仕事できるなら、それもイイかっ…。




と軽〜く考えていたが、思ったより大変だったコト…。



これからがオフィスらぶ?もしくは、オフィスバタバタ劇?の始まりはじまり〜♪

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