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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第4章 アラサー女子のお仕事模様♪
55/70

50.平常心は、どのように保てばよいのでしょうか。

かーなーりーのー。ご無沙汰更新です。読んでくださっている方がいたら申し訳ありません。少しずつ縮まる距離と、きっかけ作り…楽しんでください。

いっ…⁈一緒に?



あの肉食…焼肉女子会のあとに届いたメールに、モヤモヤしながらも。


夏は終わり、まだ残暑厳しい季節を迎えても、仕事の忙しさは変わらない。

そのまま夏の花火のように、モヤモヤは霧散して過ぎていった。



『チーフー!外線二番に樫本所長からお電話でーす!』

はいはいはいはい。ガサゴソと、デスクの上が書類で覆われ、電話捜すのも一苦労。


「はい!お待たせしました。お電話かわりまし…『チーフ!ちょっと外に出て来れるぅ⁈デスクに忘れ物してきたの!』


えぇっと。…あぁ!あの封筒かっ。

所長のきれいに整頓されたデスクに視線を送ると、今日の商談に持っていくと話していた封筒が目に入った。


「○○オフィスさん宛の封筒ですか?所長はいまどちらへ?」

『○○オフィスの近くのコンビニなんだけど』

そこまで行ってたら、戻る時間はないかぁ。


「私は次の訪問時間まで、あと一時間あるので、届けた足で向かいます。所長は、そこのコンビニでお待ちですか?」

こうしてはいられないと、私は受話器を耳と肩に挟んだまま、外出準備をバタバタと始めた。


『コンビニで待ってるから、あ。牧くんにさっき連絡入れたから一緒においで。これから○○オフィスの商談は牧くんと一緒なの』


ドキン…


「ま…牧くんですか?…わ、かりました」と、なぜか名前を聞いてドキドキし始める自分の胸に「平常心平常心…」と言い聞かせ。



所長との電話を切ったあとに、社内の内線番号を押した。


プルルル…プルルル…


「?あれ?出ないなぁ…」ガチャッ

『はい。○△です』

あら?牧くん…いやいや牧部長ではない?

と確認すると、もうオフィスを出たとのこと。

やっば!もうこっちに向かってる⁈

内線電話を切ってあたふたと、準備しようと椅子から立ち上がりかけた私の後ろから


『まーだ準備出来てないんですか?』

と、クスクス笑う、妙に懐かしく感じる声が聞こえた。


えっ⁈


振り向くより、頭を後ろにのけぞらせて、仰ぎみる格好になった私を、すでに準備万端の牧くんが見下ろしていた。


「は…早かったのね!今さっき所長から連絡受けたから。まだ準備出来てなくって…」と。改めて頭を戻した私は、今度こそ立ち上がり外出準備を始めた。


ちゃんと普通に出来てるよね?

話せてるよね?顔は…ちょっと赤いけどバレテナイよね?




ドキドキしながらも、平常心を言い聞かせ。

社用車の鍵を取りに行くため、牧くんと並んでオフィスを出た。


「私次もあるから乗って行くけど…牧くん帰りは所長と一緒に帰ってくるでしょ?」と、社用車の貸し出し手続きの書類を書きながら、後ろにいるハズの牧くんへ声をかけた。


『そぅですねぇ…そうします。行きは私が運転しますよ』!…ひゃっ⁈


思ったより近くで聞こえた、掠れ気味の低い声にドキッとしてしまった…。


それと、私が握っていた車の鍵を、そっと手を添えて開かれ取られたのにも…。


はぁ…いちいちドキドキするぅ。


もぉ!これで車内大丈夫なのっ⁈

どーした私!と、頬をパチパチと叩きつつ、駐車場に向かう牧くんの後を小走りで追いかけた。




思えばですよ。

いつも私が運転することが多かったから、牧くんの運転とか久しぶり?


助手席に座る違和感と、小さな動揺…いや、かなりの動揺を隠しつつ。


二人と隠した想いを乗せた車を、牧くんはスムーズに発進させた。



『で?なんで、そんなに静かなんですか?』と、クスクスと笑いながら、顔を前に向けたまま牧くんが私に視線だけ送ってくる。


「し…静かですよ?私はいつも!な…何か不思議が⁈」…明らかに不自然な返し。


ふっ…

と、牧くんが笑った気がして、私は視線だけを向けた。


機嫌が良い?と思わせるような表情かおで、前を向いて運転していた。(当たり前…)


ん?と、牧くんが信号待ちで停車させて、こちらに振り返って笑った。


「あ。いや…牧くんが運転してる車に乗るのは、久しぶりかなぁとか…」と、ドキマギしながら答えた私に。


『そんなに心配ですか?私の運転は。ジッと見張られてましたが?』


え?…!そんなに見てた⁈ 私!やだっ!


カァァッと、赤くなる頬を感じて私は思わず手で押さえた。


クスクス…穴が開くかもしれませんねぇ。

と、信号が変わりまた車を発進させながら、牧くんが言った。


が、私の耳にはボンヤリとしか聞こえず。その後の話や言葉は、ほとんど頭に残ってこなかった。


『……着きましたよ。チーフ?』

ハッ⁈


と、声をかけられるまでの記憶がぁぁ。。

欠落。







『チーフありがとうねぇ!助かったわ!』

「いえ。気をつけてくださいよぉ?私が出れたから良かったものの…」


『うん。大丈夫!ちゃんと把握してたか…ら。ん?いやいや!ほんとありがとぉ!』

バシバシと、私の肩を叩いて所長は○○オフィス社屋へ入って行く。


『…はぁ。やれやれ。してやられたな…。さっ!私も行きますよ。ありがとうございました』と、牧くんも何やらブツブツ言ったあと、後ろ手を振って所長のあとを追って入って行った。


「なんだろねぇ?おっ…と!私も急がなきゃ!」と、また次の仕事に追われるために、車に乗り込んでエンジンを始動させた。


あれ…ブレーキに足が届かないや。

座席を動かして、前に出してセッティングしていたら。


コン…コンコンッ。


と、助手席の窓を叩く音に顔を上げる。


あ。


『やぁ。久しぶり?元気そうだね…』



元旦那。正史くんだった。
















距離が縮まると同時に、一気に距離を詰める手段を出さないとまた一年かかっちゃう…。あの方の登場で。二人の関係が変わるでしょうか?←いや。変えるのあんただろー。

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