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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第3章 アラサー女子の恋愛事情
38/70

35.彼との遭遇?

いよいよバツイチになった理由へ…突入編。

最初は、バイトと正社員の出会いだった。




  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



『そういえば…片野さんに会いましたよ』


「!えっ?…どこで?いつ?」


車を運転しながら、唐突に始まった話題にびっくりした。


−例によって、ヨーコ所長との飲み会に向かっているところ−


『駅前の本屋で。去年の夏くらいだったかな〜』

と、窓に頬杖ついた肘をのせて気怠げに呟いた牧くんに。


「ふぅ〜ん……」

と、何気ないそぶりを見せながら…内心ドキドキ。

久しぶりに聞いた、元ダンナ情報だった。


『私も先に、気付いてたんですけどね。話かけるのも何だな〜と思って、知らんぷりして立ち読みしてたんです』



牧くんによると、

『牧くん。久しぶり。元気?……あ、ごめん』


と、相手から話かけてきて…謝られたと。

『なんで謝ってるんだろ〜?って思いましたけど。元気ですよ。と答えて終わり。大野さん、そのままさっさと本屋出たんで』


元気そう…だった?


と、遠慮がちに聞いたあたしに。


『まあ…前に見た時より、ちょっと太ってたかな。不健康そうには見えませんでしたが?』



「…そぉ。ちゃんと生きてるのね…」

と、ボソッとこぼしたあたしには顔を向けずに。


『なんですかね。自分から話かけてきて、ごめんって…変なの。とは思いましたが。私も、今の今まで忘れてましたよ』


それくらいの印象です。


と、何とも歯切れの悪い言い方に、こちらが申し訳なく思ってしまった。



昔は、一緒に飲みに行くほど仲が良かったはずなのに…。


ごめん…と謝らせたり、話題にすることを控えるような、気遣いをさせてしまったり…。


たぶん、牧くんは、わざと話題にしなかったのだと思った。

あたしの杞憂を感じ取っての配慮なのか…



「なんだかね。離婚したことで、お互いを知ってる友達とか知り合いに彼が会っても、遠慮させるよーな間柄にしてしまったのかな…って。

仲が良かった人たちから、あたしが引き離してしまったのかな〜って…。彼にも、友達にも申し訳なく思うようになって…」


あたしのワガママだったのかな?と、考えることが最近増えた。


そしたら、牧くんが

『…それは違いますね。自業自得でしょう』

と、きっぱりと言い切った。


そのコトバに…びっくりしてしまったよ…。


さっきまでのボソボソとした声ではなく、はっきりと聞こえたので余計に驚いた…。


「そ…そうかな?」

あたしのことを、自業自得と言ったのかな?とか思って、曖昧な返事をしてしまった。ら…


『あの人の自業自得ですよ。あなたが悔やむことではないですよ』

と、今度は穏やかに…あたしの方を向いて、牧くんが言った。



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