閑話2.かぐや姫ですが、何か?
今回は、紫野さん視点です。かぐや姫は、よく人を見ています。
じっ…と見ていると不思議な二人…。
端から見ている分には、ムズムズしてくるわぁ〜。
恋愛事に疎い私にまで、彼女の気持ちが伝わってくるくらい。
愛情表現(言葉以外の)が、豊かなことがよく分かるんです。
彼のズルさにも…。
あ…申し遅れました。
わたくし紫野真美子と申します。
アラサー女子で独身です。彼女とは、前の部署で一緒に働いてました。
今は違う部署で、適度な距離間を保ちつつ、プライベートで遊ぶようになりました。
お互い仕事のストレスがあふれそうになった時に
「ちょっと、そろそろご飯行きません〜?」
のメールを合言葉に。
『いいよ〜。いつにする?そろそろ、お好み焼きかね〜?』
煮詰まった時のお好み焼き。
いつから始まったのか、恒例のストレス発散大会になってます。
彼女は、お誘いをかけると、絶対(という確率で)否定のない気軽な返信が戻ってくるので、私にとっては、安心できる存在感なのです。
私の母が闘病している時に、彼女は穏やかに私の気持ちの杞憂を感じとり、適度な距離間を保って接してくれました。
そんな中、彼女の離婚話が表立ち現れた時には、やっぱりね…と思いましたよ。
相手の気持ちや言葉を決して否定することなく
すべて受け入れた上で、自分の感情として怒ったり、喜んだり、泣いたり悩んだりと一緒に一喜一憂してくれるのです。
だから、そんな彼女の許容量オーバーした時は、精神的な崩壊を起こすのでは…と心配していました。
私と似てる部分があって、自分が納得した上で結論を出すまでは、他人の意見を聴き入れない。
さっきの話と矛盾するのでは?とお思いの方もおられるでしょうが。
ちゃんと否定せずに聴いてくれるのは変わりないんです。
ただ、行動に移すのは
じっ……と、自分の中から湧きだすのを待ってから。
繊細で、ホントはとても弱いのに強がり。
『大丈夫よ〜。あたしはボチボチやるから。心配しなくていいから』
で、人には
『ボチボチしようね。がんばらなくていいよ〜。なんとかなるさ』が口癖。
頑張って。とか
やれば出来るよっ。
とかは、相手だけで完了する言葉。
だけど、彼女の言葉には隠れた先があるんですよ?
『私も一緒にいるからさ。何とかしていこうよ』
人には、そう言うのに。
ホントは自分が助けて欲しいのに。
出てくる言葉は、人に頼る言葉ではないの。
逆に私には、こう聞こえるんです。
『だから一緒にいてね』
ずっと一緒にいる。大切にするから…と言われた人から、裏切りに近い(私は裏切られたと思ってる)ことを受けたから。
怖くて言えないんです。
だから私は、いつも
あなたに言うの。
「がんばってるね!私も負けないように、ボチボチ行くから。また話聞いてね!」
あ…あと
「ちゃんとご飯食べること!!」
『う゛ー…はい。がんばりまふ』
ほんっと、食に興味がないとか何とか言って
食べずに寝ること優先しちゃうんだからっ!!
これが構わずにおられますかっ!
今日も私はメールするんです。
「ボチボチご飯に行きませんか?」
彼女の一食を、きちんと見届けなくっちゃ!
「痩せっぽちのあの子をどうにかせねば」プロジェクト?周りの目に映る主人公は、こんな感じです。




