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悲観  作者: 馬財 令子
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2/8

お腹いっぱい

フレンチトーストを作ってみた。

晩御飯は食べ終わった後のことであった。

今日はお昼を飲まず食わずで図書館で過ごしていた。

帰り道お腹がキュッとなっているようだ。

何かお惣菜でも買って帰ろうか。考えてみたが、どうも気乗りしなかった。

フレンチトーストでも作ろうかとコンビニに寄って、20円引きの5枚切り食パン、牛乳、(低脂肪牛乳しかなかったのでこちらを購入)、はちみつ。

家で夕食を済ませた。

確かにお腹はいっぱいであった。

低脂肪牛乳で、フレンチトーストを作ろうか迷った。

今日は日曜日だから、少し豪華な食後のデザートにでもしようと思った。軽く混ぜ合わせた液に食パン1枚を半分に切り、2つに分かれた食パンを浸した。

フライパンにマーガリンと、オリーブオイルをひき、火を通した。

いい焼色だ。ひっくり返した時に着地した反動でプルンと揺れる様は(わたくし)を得意げにさせてくれる。

さぁ、お皿がいるな。

少しの合間のつもりだった。コンロの火を止めずそのまま食器棚の方へ向いた。

その少しの時間が(わたくし)のフレンチトーストを焦がしてしまった。

「あぁ、焦がしてしまった」

フレンチトーストをひっくり返すと、焦げ面が露わになった。

火を止めて、急いでお皿に移してももう、結果は変わらなかった。

1枚目をお皿に移して、落胆していると、フライパンからさらに焦げ臭い匂いが立ってきた。

「っっ!!」

しまった。片目だけの焦げでおさまるはずが、フライパンの余熱により、無事であったはずのもう片面も焦げついてしまった。

両面焦げのフレンチトーストができてしまった。

1枚目は焦げ面をしたに向ければ見栄えはよいと思っていたのに、

2枚目はそうともいかない。

(わたくし)の失敗は隠すこともできなくなった。

お腹にいれるしかない。

(わたくし)は仕上げにはちみつをかけて食べた。

一口目は美味しかった。

しかしそれ以降は、作ってしまったからには食べきらないといけない。そんな気持ちになってしまった。

もちろん美味しかった。

そして、お腹いっぱいになった。

でも、それを後悔している。

やはり、欲張ってフレンチトーストを作るべきではなかった。

お腹がいっぱいになって、そう思った。

少しの苦味を味わう日曜日となった。



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