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第5話「謎の作戦!動き出す暗黒皇帝!!」

――前回までのあらすじ。


デカマラレッドこと殿岡は、怪人アナモグラとの戦いで巨大マシン「デカライナー・1号」を初操縦し、見事に巨大戦を制した。


しかし、敵の首領ケツデカイナーは、レッドたちの戦力を分析しながら、さらなる計画を進めていた。


そして、伝説の英雄マスター・中根もまた、かつての戦いを思い返していた。


かつて信頼した相棒。


共に平和を目指した男。


その名は――佐々木。


今や肛門騎士団の幹部、レーションとして、マスターの前に立ちはだかる存在となっていた。


1.レッド、初めての休日?


秘密基地。


「今日は休みだああああ!!」


殿岡はソファに飛び込んだ。


昨日の巨大戦で、全身が筋肉痛になっていたのだ。


「もう戦いたくない! 巨大ロボも操縦したくない! 俺は平和な高校生活を送りたい!」


岡部が工具箱を片づけながら笑う。


「おいおい、昨日はあんなに張り切ってたじゃないか」


「昨日は昨日! 今日は今日!」


奥が端末を操作しながら告げる。


「操縦訓練の予定は午前九時からだ」


「今、何時ですか?」


「午前八時五十分」


「あと十分しか休めないじゃん!!」


「正確には、移動時間を考慮すると残り六分だ」


「余計な計算すんな!!」


そのとき、基地の奥からマスターが姿を現した。


「殿岡」


「は、はい!」


「休息は必要だ。だが、戦士としての鍛錬も欠かせん」


殿岡は背筋を伸ばした。


「分かってます!」


「では、まずは基本の構えを百回」


「百回!?」


「終わったら剣の素振りを五百回だ」


「休日って言葉、知ってます!?」


マスターは表情を変えずに答えた。


「戦場に休日はない」


「うわああああ、出た! 師匠の名言っぽいやつ!!」


岡部は笑いをこらえ、奥は訓練用の計測装置を起動した。


そんな賑やかな時間は、突然の警報によって終わりを告げた。


『緊急事態発生! 市街地に敵性反応!』


モニターに映ったのは、地下から地上へ飛び出してくる複数の怪人だった。


先頭に立つのは、全身を硬い甲殻で覆った怪人。


その名は、ケツアナグマ。


「肛門騎士団か……!」


マスターの表情が引き締まった。


「レッド、出撃だ」


殿岡は拳を握り締める。


「了解! 今度こそ、もっと上手く戦ってみせます!」


2.地中からの襲撃


市街地では、ケツアナグマとケツノアナーの兵士たちが暴れていた。


ケツアナグマは地面を掘り進み、道路の下から次々と飛び出してくる。


建物の基礎が揺れ、道路に亀裂が広がっていった。


「このままでは街が崩れる!」


そこへ、赤い戦士が駆けつけた。


「待たせたな!」


デカマラレッド、参上!


「今日こそ、お前たちを止めてやる!」


ケツアナグマが鼻で笑った。


「一人で何ができる、小僧!」


「一人じゃない!」


殿岡は右手のリングを掲げた。


「俺には、この力がある!」


「威勢だけは一人前だな!」


怪人が地中へ潜る。


「またそれか!」


殿岡は地面を見つめ、動きに注意した。


道路がわずかに盛り上がる。


「そこだ!」


レッドは跳び上がり、デカマラカリバーを振り下ろした。


しかし、怪人は寸前で地中へ引っ込み、別の場所から飛び出してきた。


「なっ!?」


ドガッ!!


レッドは吹き飛ばされ、道路に転がった。


「ぐっ……!」


ケツアナグマは勝ち誇ったように笑う。


「我らの掘削能力を見切ることなどできん!」


レッドは立ち上がった。


「くそっ……! 動きが読めない!」


通信機から奥の声が届く。


『地中での移動速度が速すぎる。地上から追跡するのは困難だ』


「じゃあ、どうすればいいんだよ!」


マスターが答えた。


『敵の能力を封じる必要がある。周囲の地形を利用しろ』


殿岡は周囲を見回した。


怪人は建物の間を掘り進んでいる。


地面を壊しながら、何度も同じ場所へ戻ってきていた。


「……待てよ」


殿岡は、怪人が飛び出してくる場所を観察した。


「こいつ、好き勝手に掘ってるように見えて……建物の間をぐるぐる回ってる?」


『その通りだ』


マスターの声が届く。


『相手の動きを読むのも戦いのうちだ』


殿岡は剣を構えた。


「なら、次に出てくる場所は――ここだ!」


地面が盛り上がった。


ケツアナグマが飛び出す。


「何っ!?」


レッドは一気に踏み込み、怪人の腕を斬り払った。


「今度は逃がさない!」


連続攻撃。


最後に強烈な一撃を叩き込み、怪人を吹き飛ばした。


「ぐおおおっ!!」


ケツアナグマが地面に倒れる。


レッドは剣を構え直した。


「これで終わりだ!」


「紅蓮一閃・デカマラブレイカー!!」


赤い斬撃が走り、怪人を包み込んだ。


大爆発。


ケツアナグマは動かなくなった。


殿岡は息を整え、笑みを浮かべる。


「よし……! 少しは成長できたかな」


だが、その直後だった。


倒れた怪人の身体から、黒いエネルギーが噴き出した。


「……え?」


空が暗く染まる。


ケツデカイナーの声が響き渡った。


『フハハハハ! よくぞ倒した、デカマラレッド!』


「またお前か!」


『だが、肛門騎士団の戦いは、ここからが本番だ!』


黒いエネルギーが怪人の身体を包み込む。


怪人は急激に巨大化し、建物を見下ろすほどの大きさへと変貌した。


巨大ケツアナグマ、出現!!


「また巨大化かよおおおお!!」


3.デカライナー・1号、再出撃!


「こうなったら……!」


殿岡は右手のリングを掲げた。


「来い! デカライナー・1号!!」


遠方から轟音が響き渡る。


巨大な列車型マシンが特殊な光の線路を走り、戦場へと駆けつけた。


「よし、今度は前より上手く操縦してみせる!」


操縦席に座った殿岡は、慎重にレバーを握った。


『操縦者認証、完了』


「よし!」


『安全確認を開始します』


「はいはい!」


『安全確認、未完了』


「えっ?」


岡部の声が通信機から響く。


『おいレッド! 出撃前の点検を最後までやれ!』


「今さら!?」


奥が補足する。


『機体の右側に補助制御レバーがある。それを使用すれば旋回性能が向上する』


「分かった!」


殿岡はレバーを操作した。


デカライナー・1号が加速し、巨大ケツアナグマへと突進する。


「いっけええええ!!」


ドゴォォォン!!


鋭い先端部が怪人の甲殻にぶつかり、巨大な衝撃が走った。


しかし、怪人は倒れなかった。


「その程度か!」


ケツアナグマが両腕を振り下ろす。


デカライナー・1号の車体が大きく揺れた。


「うわっ!」


殿岡は必死に操縦桿を握る。


「こいつ、昨日の怪人より硬い!」


怪人は地面へ潜ろうとした。


「また逃げる気か!」


殿岡は補助制御レバーを操作し、機体を旋回させた。


デカライナー・1号が進路を変え、地面へ潜る直前の怪人に横から体当たりを仕掛ける。


ドゴォッ!!


怪人が地上へ弾き出された。


「今だ!」


レッドは操縦桿を前へ倒す。


「デカライナー・1号! フルパワー!!」


機体の先端部が赤く輝いた。


「これで決める!」


デカライナー・1号が一直線に突進する。


「デカライナー・フルスロットル!!」


巨大な衝撃が戦場を駆け抜けた。


「ぐおおおおおっ!!」


巨大ケツアナグマは光に包まれ、大爆発を起こした。


レッドは操縦席で大きく息を吐いた。


「……勝った」


そして、拳を突き上げる。


「よっしゃああああ!!」


基地からも歓声が上がった。


岡部は両手を叩き、奥は静かに戦闘データを保存した。


マスターは小さくうなずく。


「確実に成長しているな」


だが、その表情はすぐに険しくなった。


敵の本拠地では、すでに次の作戦が動き始めていたからだ。


4.冷酷な参謀、レーション


肛門騎士団の本拠地。


広大な作戦室で、レーションは戦闘記録を分析していた。


モニターには、レッドの地上戦と巨大戦の映像が並んでいる。


「戦闘経験は乏しい。しかし、短時間で敵の行動パターンを把握し、対応を変えている……」


レーションは資料をめくった。


「単純な力押しでは、今後さらに厄介になるでしょう」


部下が報告する。


「レーション様、次の怪人を投入しますか?」


「当然だ」


レーションは冷淡に答えた。


「ただし、同じ戦術を繰り返すな。あの戦士は、経験から学習している」


「では、どのような作戦を?」


レーションはモニターに新たな映像を表示した。


そこには、地下施設へ続く地図が映し出されていた。


「敵の基地を直接攻撃する必要はない。まずは、彼らが戦うために必要なものを調べろ」


「必要なもの……ですか?」


「兵器、整備設備、通信網。そして、指揮官の判断」


レーションは眼鏡を直した。


「戦士を倒すだけが勝利ではない。戦える環境そのものを崩せばいい」


その冷徹な判断に、部下たちは沈黙した。


レーションはさらに命令を下す。


「次の作戦は、私が直接指揮する」


「はっ!」


部下たちが一斉に頭を下げた。


レーションはモニターに映るマスターの姿を見つめた。


かつて、隣に立っていた男。


同じ理想を掲げ、同じ戦場を駆け抜けた男。


だが、今は敵同士。


レーションの表情に迷いはなかった。


「中根……」


静かな声が、作戦室に響く。


「お前の理想がどれほど脆いものか、今度こそ証明してやる」


彼は画面を閉じた。


その胸の奥に、かつての友情が残っているのか。


それとも、すべて消え去ったのか。


その答えは、まだ誰にも分からなかった。


5.マスターの決意


戦闘を終えた殿岡が基地へ戻ると、マスターが待っていた。


「よくやった」


「ありがとうございます!」


殿岡は嬉しそうに笑った。


「昨日よりも、少しは戦えるようになった気がします」


「確かに成長している。だが、敵もまた学習する」


マスターはモニターを指さした。


そこには、レーションが指揮する作戦室の映像が映っていた。


「敵の参謀、レーション。かつて私と共に戦った男だ」


殿岡は画面を見つめた。


「……あの人が、マスターの元相棒なんですね」


「ああ」


マスターは静かにうなずいた。


「奴は優れた戦略家だ。戦場で何が起きるかを予測し、最も効率的な方法で勝利をつかもうとする」


「じゃあ、すごく頭がいいんですね」


「そうだ。だからこそ、油断するな」


マスターは目を閉じた。


「レーションは、勝つためならば何を犠牲にすべきかを常に計算する。私とは、その考え方が違った」


殿岡は拳を握った。


「でも、俺は……誰かを犠牲にするのが当たり前だなんて、思いたくありません」


マスターはしばらく殿岡を見つめていた。


そして、ゆっくりとうなずいた。


「その思いを忘れるな。だが、理想を貫くには力も必要だ」


「はい!」


殿岡は力強く返事をした。


「俺、もっと強くなります!」


その姿を見て、マスターはほんのわずかに笑った。


しかし、誰も気づかなかった。


彼の胸の奥で、過去の傷が再び疼いていたことに。


かつて信じた相棒。


失われた仲間たち。


そして、あの悲劇の裏に隠されていた真実。


すべてが再び動き始めている。


第5話・完。


次回予告


レーションの指揮のもと、肛門騎士団が新たな作戦を開始!


今度の怪人は、敵の通信を妨害する能力を持つアナキツツキ。


基地との連絡を断たれたレッドは、孤立したまま戦うことになる。


一方、岡部と奥は、デカライナー・1号の新たな武装を開発するが……。


次回、第6話「通信不能!孤立無援のデカマラレッド!!」


「マスター! 聞こえますか!?」


『……』


「岡部さーん!!」


『……』


「誰か返事してくれええええ!!」


――つづく。


読んでくれて感謝!!

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