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うつとぼく41

 ぼくは少し、いやかなり世間知らずである。小さい頃から家族のお出かけについて行かなかったことや、テレビをほとんど見なかったことで周りの世界に触れる機会が少なかったからだと考えている。今のぼくが生きるのに苦労しているのは、おそらくこの世間知らずのせいだ

 大学生になるまで電車に乗るにも不安があったし、道路や地名を言われてもさっぱりわからない。日常の何気ない会話で遅れをとったりもする。どこかへ遊びにいくにしてもチケットの取り方から実際そこへの入場の仕方がわからなかったりして尻込みしてしまう。ぼくが方向音痴なのもずっと家にこもっていて道の歩き方がわからないからなんじゃないかと思っている。こんな風に話し出したらキリがないのだが、先日妹と話していて衝撃的な誤ちに気づかされてしまった。それは実家への帰省途中、車で妹に送ってもらっているときのことだった。

「おにい、いい匂いするね」

「洗剤?柔軟剤?何使ってるの?」

「これこれ〜」

ぼくが写真を差し出す。

ん?

洗剤?

なんか聞いたことないな。お皿には洗剤使うけど。服?

「服に洗剤使うの?」

「え?何言ってんの?使うに決まってるじゃん」

「柔軟剤だけしか使ってないの???」

「それ服に匂いつけてるだけだよ」

どうやらぼくはここ5年間、服を一度も洗ったことがなかったらしい。

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