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うつとぼく39

「両親にはいうつもりないけど貯金が底を尽きたら言わざるを得なくなるかなぁ。」

 これが目下、1番の問題だった。

 ぼくは家計簿をつけていたので、いま自分がどれくらいお金を持っているのか把握していた。ところがこの家計簿、大きな欠陥があった。イデコとNISAに積み立てている分も資産として含んでいたのだ。つまりそう、見た目ほど生活費として使えるお金が少なかった。休み始めてから旅行に行ったり、欲しいものを買ったり、飲みに行ったり、旅行に行ったりしていたぼく。加えて傷病手当(休職後、申請すると保険組合から給与の7割弱を支給される仕組み)の申請が度重なる修正により滞っていた。休み始める前はお金について楽観視していたぼくだったが、全然笑えない状況にまで追い込まれていた。

 さらにこのとき、ぼくの体調は今までにないくらいどん底を迎えていた。理由なんてわからない。映画を見終わった後、なぜかうつうつとした気分でどうしようもなくなってしまった。会社の姉さんと会ったからかもしれない。仕事をしていた時からそうだったが、その人に関わるとものすごく気持ちが落ち込むことが多かった。今回もまたおんなじか。夜は眠れなくなり明け方やっと眠れたと思ったらすぐに目を覚まして眠れなくなる。本当にどうしようもなくて初めて自傷じみたことをしてしまった。腕をガリガリ掻きむしる。痛すぎないように力を抜いて。頬を叩いてみたりもした。不思議と気持ちが落ち着くような気がした。今まで涙が出たことはなかったが、1番の親友に話を聞いてもらったとき初めて泣いてしまった。今思い出してもどうしようもない期間だったと思う。

 そんな時期も重なり、ぼくの焦りはどんどん大きくなっていった。これはもう言うしかない。父にうつを報告する時が来たのだ。

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