第40話
みなさんあけましておめでとうございます!…ちょっと遅いですかね?
久しぶりの更新です!大変おまたせ致しました!
ホムラ視点です。
流血表現はありませんがバトルシーンに入ります。ご注意ください。
「勝者、アルベルト団!ホムラ!」
――剣技大会が始まった。
――大会開始3時間前――。
「おい、ホムラ。お前本当に大会に出るのか?無理しなくていいんだぞ?今ならまだ間に合う!」
肩を揺さぶられ、私はそっぽを向いてため息をついた。
…間に合いません。
「たいちょう。もうすぐ大会始まりますから。審判任されてるんでしょう?早く運営本部行ってくださいよ。」
なんか団長が怖い。
てかうざい。面と向かっては言わないけど。
あまり戦闘させたくないみたいで、先ほどのセリフももう何度言われたか。
再三言われるから面倒だしうざいし。
鬼気迫る顔で言われるし。…死にに行く訳じゃないんだけどなぁ。
たぶんあのグノームと遭った遠征以来。
ぶっ倒れて2週間以上は目が覚めなかったから、正直しばらく戦ってほしくないんだろうけど。
心配かけた、って自覚はある。それでも、ここまで心配させるようなことしてないと思うんだけどなぁ。
結構責任感じてたから、戦わせたくないのかな…。
対人戦で魔力枯渇とかしないと思うんだけど。
団長を本部へ向かわせ(追い払ったとも言う)、私はきたるべき試合に向け最後の自主練、素振りを開始した。
男性騎士団員のうるさい歓声を背に向けて、運営本部でトーナメントを確認する。
大会の運営本部は、外の試合場所のはずれにあり、常に管理者が何人かいる状態であった。
ちなみに本部がなぜ外にあるかというと、トーナメントを見に来る者が多いためである。人数が多くて、外にあっても混雑しているのだが。
今行われている試合のもう一試合後が自分の初試合みたいだ。
…すごい緊張する。
「勝者、アルベルト団!ホムラ!」
なんだかんだで試合は始まって。
初戦の緊張はどこへやら、順調に3戦勝ち抜いたところ。
うん。楽勝だった。
新人さんや戦い慣れしてないお貴族様との戦いは汗一つかかなかった。
運が良かったのかもしれないけど、戦闘経験の少ない相手と当たれたのは助かった。
そもそも私は風属性の魔術のおかげで敵の動きが読めるんだった。
隙だらけの攻撃をされても、止まって見える…とまでは言わないけど、避ける余裕はある。
それよかカウンター攻撃をするくらいなんてことなかった。
次以降は新人とかはほとんど残ってないだろうな。
団長や隊長クラスは当たり前だけど、他の団だと中堅クラスとかと当たるかな。
ちなみにうちの団は、下っ端でも他の団からすると中堅以上の実力者が多いらしいです。…まあ、実戦経験はどこよりも多いだろうからね。
って言っても、他の団の人とは手合わせどころか、会ったこともないもないからわからないんだけど。
食堂は兼用だし、私が使ってる寮も騎士団員の女性は共有なんだけど、会話はないんだ。
アルベルト団所属の女性なんて、みんなこんな感じらしいんだけどね。
ハズキさんも他の団の女性は友人以外話すことはないみたい。
今は私とハズキさんしかアルベルト団の女性団員はいないけど、少し前には酷いいじめで辞めていった人とか転団した人とかも結構いたみたい。
もっとも、ハズキさんは貴族出身らしくて騎士団寮にはいないし、ハズキさん本人は他の女性の態度を全く気にしてないみたいなんだけど。
と、まあともかく。次は結構強い人と当たると思うんだ。
頑張らなきゃなぁ。
「…ふぅ。」
息を吐いて、剣を治めた。
次の3戦もなんとか勝った。
だけど、最初の3戦と比較にならないくらい戦いにくかった。
当たったのは、主に貴族で構成されている団の副団長と団員、あとは首都警備の団の団員。
最初の2人はやっぱり貴族だったみたいで、私でも力押しでなんとか勝てた。
首都警備の団員は団の中でも中堅みたい。
ただ、3人とも戦い慣れしてる人たちだったみたいで、私が|速度≪スピード≫重視だってことにすぐ気づいて対策を立ててきた。
うちの団のユウリ団長なんかは、超人的に強いから戦法を考えなくてもある程度は勝てる(本人に言えば怒られるので言わないが)。
だけど、通常なら自分の得意な戦い方が出来るように、相手を誘導したり戦法を変更したりするもの。
足の速さで私に適わないと知るや否や動くことをやめて、私の動きを読んでカウンター攻撃を繰り出してきた。
私は攻撃をかわすのは得意だけど、攻撃を受けてしまえば動きが鈍る。
それを読んでさらに攻撃を繰り出す…という感じで始めは負けそうになってしまった。
どうやって勝ったかというと、実は魔術を使っちゃいました。
今までは魔力を魔術という形で行使してなくても敵の動きが見えたけど、今度は敵を攻撃するために魔術を行使したの。
密かに練習していて発動できるか不安だったんだけど、何とかできてよかった。
剣に風を纏わせて衝撃波を出すっていう魔術。
…名前とか付けないから。魔○剣とかじゃないから!!
魔術を使わなくても剣で衝撃波を出せる人はいるみたいだけど、今回の相手はそれで吹き飛ばされて私の勝利。
最後に戦った中堅には、足も使って勝った。団長には「相手を蹴り飛ばすなんて騎士道に反している!」なんて怒られたけど、蹴りも魔術も反則だなんてルールブックには書いてないからいいのだ。
次は団長クラスの相手と当たるのだろうか。
もしくは同じアルベルト団の仲間か。
次の試合が終わったらまた試合だと言うので、控え室で休むことにした。
本来なら事前に相手を確かめて、戦い方を考えておいた方がいいかもしれないけど…。
先ほどの3戦はさすがに疲れた。
試合場の歓声が一層激しくなった。
試合は盛り上がりを見せているらしい。
…強そうな相手だなぁ…。
飲み物を一口飲んだところで、金属のぶつかるような、カキンという音が響いてきた。…どうやら決着がついたらしい。
「あんまり、休んだ気がしなかったな。」
誰もいない控え室でぽつりと呟いて、私は立ち上がった。
試合場は残っている強者の戦いを見るために、見物者が増え異様な盛り上がりを見せている。
加えて、後方には学生の姿がちらほら見える。
そろそろ上位の貴族なんかが騎士を見に来るのだろう。
次の試合の審判はユウリ団長のようで、試合場に入ることを促された。
「次の試合はアルベルト団、ユウリ隊、ホムラ!」
団長がそう言うと、ひそひそと言う声と歓声が混じって聞こえた。…黄色い歓声が聞こえたのは気のせいだと思う。
私は試合場へ歩みを進め、抜き身の模造剣を軽く振る。たくさんの騎士が使うため、模造剣に鞘はない。
相手は――……。
団長がそう言ったところまでは聞いていた。
だけど、その先の言葉を理解するには少々時間が掛かった。
「相手は、バルテッタ学院1年、リオン・グレイス!!」
このシーンも魔獣編(グノーム遭遇編でもいいかと思ったのですが、グノームがわからないかと思ったので…)とあわせて予てから書こうと思っていました。
次話以降バトルシーンが2、3話続きます。拙い文章ですのでつまらないかもしれませんが、早くバトルが終わるように頑張ります(笑




