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第三話 

マガラの体を拘束しながら穴の中に引きずり込む。


「ぐッ!誰なんだお前なんで俺を攻撃する!?」


「お前は質問できる立場にいない。俺の質問にだけ答えろ。

お前はどうしてここでスポーンした?」


「...キャラクリの際に神を名乗るやつが出てきたからぶん殴って「俺は神なんか信じねえ!」って言ったら「この背信者め!」って殴り返されて気づいたらここにいた。」


「次の質問だ。今、ステータスを開いて何か称号を持っているか?」


「...《背信者》ってのがあるぜ。」


「効果は?」


「聖属性耐性-10%、闇属性補正7%がつく。」


「お前を担当した神の業はなんだった?」


「神の業?とういうか担当?プレイヤーごとに担当が違うのか?!」


「...お前はSNSや掲示板を全く見ないのか?もうこのゲームがリリースされてからゲーム内時間で1日以上が経過しているんだぞ?」


「はぁっ?!うそつけ!俺はリリースと同時に始めたぞ?」


「じゃあ、一晩中ゲームの中で気絶していたということだな。良かったじゃないか。昨日の時点でお前はここには居なかった。つまりお前が起きるまでは安全なところに置いていてくれたということだろ?」


「よくねぇ!スタートダッシュするつもりだったのに!くそっ!」


「ふむ、どうやら神からの刺客ではなさそうだな。いきなり攻撃してしまい申し訳ない。」


「お、おう。神様NPCに狙われる心配があるなんて一体どんなことやらかしたんだよ。」ボソ...


「なに、大したことはしていないよ。ただ、おそらくレアイベントで複数の神に観察されている中、プライドの高い神の奴らをボロクソにこき下ろしただけだ。君のように暴力は振るっていないよ。

そんなことよりどうだい?聞いたところ互いにあの神を名乗る連中が気に入らないようだ。

俺と手を組まないか?」


「さっきまで命を狙ってきたようなやつとか?」


「そうだ。嫌か?」


「イヤ、悪くねえな。俺は強いやつが大好きだ!」


「では改めて自己紹介をしよう。俺はクロト、ジョブは見習い調教士と呪術師だ。」


「えー、前衛職じゃないのかよ。さっきの動き、絶対拳士だと思ったぜ。

俺のPNはマガラだ、リアルの俺は筋肉ムキムキなんだからな!ジョブは見習い戦士と見習い調教士だ。」


「フレンド申請を送るよ。」


インベントリからクロトとだけ書かれた板を渡す


「何だよこれ?」


「何ってフレンド申請だよ。まさかフレンド申請の方法がわからないのか?」


「メニュー画面から出来ないのかよ?」


「このゲームはかなりリアル思考だからな、リア友だとしても遠く離れたところにいる友人とゲーム内であったこともないのにフレンドになれるのはおかしいということでインベントリから申請用のアイテムが取れるようになっていて、

それが相手のインベントリに入ることでフレンドになることができるんだ。名刺みたいなもんだな。ちなみにアイテムの見た目は個人や所属団体で変えられるぞ。

ある程度有名な集団が決まってきたらそれを見せるだけで身分証明になってくれるらしい。」


「へー」


互いに申請用のアイテムをインベントリに入れ、どちらかが一方的にフレンド解除できないようにした。


「クロトさん、これから何をするんだ?」


「クロト”さん”!?どうしたんだ急に?ぅ゙うん!これから何をするかというと、とりあえずあたりの探索だな。ここがどこなのかもわからないんじゃどこに向かうもないからな。」


「適当に一方向に進むんじゃだめなのか?」


「俺はリスポーン出来るかわからないからな。お前は大丈夫そうかなのか?」


「いや、リスポーン出来ないわけないじゃないか。これはゲームだぞ?」


「このリアル思考のゲームでリスポーンができるのは神の加護のおかげという設定があるからだ。

だが、俺には《愚者》という称号がある。これは神の影響を受けなくなる称号なんだが、

俺にこの称号を与えたのは神だ。それに俺を担当した神が言っていたんだ、もう二度と会うことはない、

再構築できない、と、これは神の加護が無くなり、リスポーンも、キャラリメイクも出来ないと取ることが出来る。」


「俺の《背信者》はとくにそういった効果はないと思うが...。それ聞くと不安になるな。」


「まあ、俺はレアイベントの影響でこんな称号を取ったが、通常通りならキャラクリでは1柱しか来ないからな、そこまで強力な称号は与えられなかったんだろう。世界観の設定と称号の説明的に大丈夫なら安心していいだろう。」


「じゃあ、リスポーンが出来ないかもしれないクロトさんは後方に居てくれ、前衛は戦士の俺がやる。」


よし!肉か...前衛が手に入った。


「ありがたい、昨日ここではホブゴブリンが1体出て倒したが少なくとも始まりの街周辺ではないから、それ以上の敵が居ない道理はないからな。これはそのゴブリンが持っていた長剣だ。木剣よりは良いだろう。」


インベントリから長剣を取り出し、マガラに渡す。


「後衛をする俺が持っているよりはお前が持っていた方が効率が良い。」


「まじか!ありがとな。」


「礼はいい、それより探索する方向を決めるぞ。できれば水のある方向へ向かいたい。

水がないと本当に干からびて死んでしまうからな、このゲーム。」


「おう!俺に案があるぜ。地理がわかんないなら、分かるやつから聞けば良いんだよ。

たしかテイムしたモンスターとはある程度意思の疎通が取れるんだよな?」


「そうだが、今の俺達の強さではホブゴブリンはテイムできないと思うぞ?」


「なにもゴブリンしか選択肢がないわけじゃないぞ?」


「?だが、他の魔物がゴブリンより弱いという保証は...」


「ちがーう!クロトさん、あんたは頭は良いようだが硬いようだな!

このゲームは自由さが売りのゲーム、そこら辺の虫をテイムできない道理はないぜ。」


「!!なるほどその発想はなかった。しかし、蟻やミミズに俺達が求める水源のレベルを理解できるまでの知能があるのか?」


「本能で湿気の多い方向さえわかったら十分だろ?」


「それもそうか。ではどの虫をテイムしよう?」


「クロトさんは別にテイムしなくてもいいんですよ?」


「こういったゲームは最初の方に仲間にした弱い魔物も育成すれば終盤でも戦えるようになるのが定番だからな、現実の種族の特徴と進化の方向性を考えて、後々強くなりそうならテイムしても良いと思っている。」


「へー。俺少しは虫について知っているから、任せてくれ。どんな奴がほしいんだ?」


「毒持ち、巨大化、数の暴力、人化、全部じゃなくていいから進化してこういったスキルを身につけたら強そうなやつがいいな。」


「なるほど...じゃあ、これなんてどうだ?」

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