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第九話

「   ...ーーい!おーい、クロトさーん!

聞こえない?おーい!」


穴の外、

塞がっている土の壁を貫通してマガラの声が聞こえる


ボコッ...

入り口を開けて、マガラを引き入れた後、すぐさま閉める


「シッ!聞こえてる。大声を出すな」


「す、すまん」ひそひそ


「はあ、普通に喋る分にはいい」


「おっ、そうか」


それで?具体的にどんなだったのか

そう言うより前に、

上から、けたたましい咆哮が空間を揺らした


グヴゥヲヲオオオォォッッッ!!!


本能が大音量で警告を鳴らす


逃げろ


勝てないと


瞬間、マガラを抱え、

下へと走り出す


たとえここが地下だろうと、

入り口が塞がっていようと、

それは安心できる要素たり得ない


そして、

それを肯定するかの如く、

後方から轟音が聞こえ始める


もう、見つかっているんだ


どうして、どうやって、

そんなのスキルだろと、混乱する自分を落ち着かせる


「やべぇ!やば過ぎだろ!?

俺が会ったのと同じヤツ?いや、な訳ないだろ!!」


「...進化したんだろ」


「そんなのありかよ!」


ホントそれな


「なあ、質問なんだが...」


「どうした、っ!」


距離はあるが、音の大きさからして

見える範囲まで来たんだろう


「お前は100犠牲になるが、万に一つの確率で後ろのを倒せる策がある。そうなったら、お前どうするよ?」


「やるぜ」


「っ、くく...即答かよ」


「さっさと話せよ。来ちまう!」


「準備がいる。この先の分かれ道で別れて、お前の方に誘導しろ。」


「わかった」


俺は右へ曲がり、

マガラは臭いを撒き散らしながら左に曲がった


熊はしっかりと誘導され、

マガラの後を追う


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


俺は穴から抜け出し、

一直線に目的地に向かう


その場所は...



グギャッギャッギャッ!


ゴブリンの村、

もといホブゴフリンの村


最低でもホブゴフリン、

ボスとなるとジェネラルまで行く

の村に向かって水分多め、

ベチャベチャの泥団子を投げつける


ゲギャキャッ?!


スー...

「最も不細工な軟弱者達よ!

泥にまみれる様が似合う道化ども!

見えるか?俺はここにいる。

今、貴様らに侮蔑を投げつけた者はここにいるぞ!

もし、

お前達にも誇りがあるなどと戯言を言うのなら、

この無礼千万な俺を追いかけてくるがいい。

それとも?

罠があるかもしれないなどと、ヒヨるならば

この侮辱でボディーペイントでもぬるがいい!」

もう一度泥団子を投げつける


数秒の沈黙の後、

走り出した俺の背後から、

あの熊にも劣らない、空間を揺るがす咆哮が鳴り響いた


愚か者の狂言(フールファニー)による口撃、

例え言葉が通じていなかろうと、

侮辱されていることはなんとなく理解できる。

スキル効果で増幅された憎悪ヘイトは、

理性を容易く踏み潰す...

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ドドドドドドドッ!!!


ボブゴブリン50近く、

上位種15あまり、

ジェネラル1、

そして上位種とジェネラルのまたがる

馬16ほど


全員が格上であり、

全員が熊には劣る


速度は馬の方が速いが、

穴の入り口からはそれほど離れていない


無事に入り口に到着し、

インベントリからあるアイテムを置いて

下に降りていく


_______________________________________________

アイテム名:愚鈍なるゴブリンの屈服泥人形

品質:最低

効果:ゴブリン系の魔物のヘイトを高める人形

葉っぱで緑色の肌が表現されており、

時間経過で茶色く変色していく。

その様はお前達の誇りも同じように色あせていく

と言っているよう。

_______________________________________________


_______________________________________________

アイテム名:ゴブリンを見下す泥人形

品質:最低

効果:セットのアイテム「愚鈍なるゴブリンの屈服泥人形」

の効果を引き上げる。

_______________________________________________



熊を退治するのにはただの火じゃあ火力不足だ

油を注がないとな


ジェネラルたちは馬を降り、

後続を待つことなく前進するだろう


しかし、そこにいるのは俺ではなく、熊なんだが...

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