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「雪村と古代エジプトの神々」(セーラー服と雪女 第25巻)  作者: サナダムシオ


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③ 我々の正体

「……まずは、私の事から。」

 雪村はそう言って、グルリとみんなを見回し、一呼吸置いてから話を続けるた。


「私のこの三次元世界での現在の名は、真田雪村。我が父、英二が付けてくれた、大切な名前です。」

「……そうね。私もそう思うわ。」

 並行世界の姉、雪子がそう言った。


「昔は、聖徳太子の中に、潜んでいた事もありましたが…それ以外は、鳥の姿で居る事が多かったので、主にこの国では、鳳凰とか火の鳥、不死鳥などと呼ばれていました。」


「確かにそうでしたね。そこまでは、私も調査してあります。」

 サン・ジェルマンがそう言って頷いた。


「ですが、私の精神体の本質は……全く別のモノでした。私の本当の名は、アモン・ラー。私は五次元世界から、この三次元世界にやって来た者なのです。」

 

 この発言を受けて、その場はザワつくのてはなく、むしろ皆、凍りついたように静まり返った。

 ニンゲン、本当にショックな時は、喋れなくなるものなのである。


 雪村の話は続く。

「皆さんがご存じのように、私は……と言うか私の精神体は、太陽神として、古代エジプトの人々を、導いた事もありました。」


「……アレが初めての、この世界への介入でしたね。」

 セト神の成雪がそう言った。


「そしてその時に、私のワガママに付き合って、一緒に活動してくれたのが……ここに居るアヌビス、バステト、セクメト……そしてセト神だったのです。」


「あの頃は、楽しかったわね。」

 バステトがそう言った。


「折しも、シュメールでは、鳥族のアヌンナキたちがニンゲンを導いていたので、我々はお互いに棲み分ける事にしました。」


「……あの頃、ピラミッドのポータルだけは、各種族でシェアしましたね。」

 アヌビスがそう言った。


「……まだ有ります。当時のメンバーには、他に知恵の神ジェフティと、天空神ホルスが居ました。そして伯爵、貴方がジェフティ……いや、ジェフティの一部なのです。」


 雪村に突然、そう宣告されたサン・ジェルマンは、しかし、さほど驚いたようには見えなかった。


「やはりそうでしたか。正直に言うと、時々意識を、何者かに乗っ取られている感覚は、確かに有りました。多分、並行世界の、12名のサン・ジェルマンズを合わせると、一つの魂……ジェフティの精神体になるのでしょうね?」


「その通り。流石は知恵の神です。もしもの場合に備えて、自分の意識体……つまり魂を、12体の三次元のカラダに分離したのです。」

 雪村が答えた。


挿絵(By みてみん)

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