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「雪村と古代エジプトの神々」(セーラー服と雪女 第25巻)  作者: サナダムシオ


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② 情報開示

 西暦1993年4月4日の日曜日。

 時刻は午前10時ちょうど。

 サン・ジェルマン伯爵の呼び出しを受けて、時空調査団のメンバーは、名護屋テレビ塔の亜空間レストランに集合した。


 伯爵本人以下、真田雪村、酒井弓子、村田京子、真田由理子、杉浦鷹志、真田香子、カグヤ・イシュタル、成雪・イシュタル、ジャンヌ・ダルクの面々が、それぞれ思い思いのテーブルについて座った。


 それに加えて、今日はゲストとして、犬王アヌビス、猫王子ミケーネ、その正妻の黒猫嬢バステト、獅子王レオン、その正妻の王妃セクメトにも来てもらっていた。


「皆様お忙しい中、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。」

 各テーブルに囲まれた、部屋の中央に立った伯爵が、珍しく畏まった挨拶をした。


 上下タータンチェックの、茶色系のスーツを着ている。グリーンのシャツに、黄色いネクタイを身に着けた彼は、今日もダンディだ。


「実は、雪村君から、重要な話があるそうなので、是非聞いてあげて下さい。それでは早速、雪村君、コチラへどうぞ。」

 伯爵はそう言うと、雪村を部屋の中央に呼び出した。


 雪村はゆっくりと席を立ち、部屋の中央に向かった。上は水色のマオカラーのシャツ。下はダメージ無しの、ブルージーンズを身に着けている。


 カジュアルな中にも、比較的キチンと見える服装を、彼は選んで来たようだった。

 そして部屋の中央に立つと、彼はおもむろに、こんな話を始めた。


「皆さん、今日は集まっていただき、ありがとうございます。実は先日、私の身に、ある出来事が有りまして…それが、皆さんに関係するであろうと思われる事だったので、わざわざ来ていただきました。」


「ほう、それは何だね?」

 獅子王レオンが言った。

 この場は議会ではないので、発言者の妨げにならなければ、不規則発言も構わない。


「私の夢枕に、セト神が立ったのです。」

 雪村のその言葉を聞いて、皆が一斉に成雪を見た。

 成雪は、困った顔をしていた。

 どうやらまだ、彼の中のセト神は、出る気は無いようだった。


「そして私は、夢の中で彼と語らう内に、全てを思い出したのです。」

 彼の言葉を受けて、その場に居たアヌビス、バステト、セクメトの3名が、顔色を変えた。


「…全てを…思い出していただけたのですね。我が主君よ。」

 そう言ったのは、成雪だった。

 このタイミングで彼の姿は、すっかりセト神へと変化していた。


「うむ、待たせたな。セト神よ。」

 雪村はそう言うと、ニッコリ笑ったのである。

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