第3話 よろしく、ノアです。
手を洗いながら、ノアにたずねた。
「ノア、どうして、美少女のメイドの姿になったんだ?」
「・・・そうですねえ」
ノアが小首を傾げ、どう説明したものやら、といった風に考えている。
か、可愛い・・・。
美少女で、洗練された動きで、メイドってだけで、心がすごく揺さぶられる。
いい匂いもするし、
・・・ヤバい、めちゃくちゃドキドキする。
「私には寄生者が扱う、付喪神のチート能力の搾りカスのような能力が、搭載されているようです」
「そうか」
「肯定」
「それで?」
「あくまで、付喪神の物と合体する能力だけで、チート能力はほぼ無いと言っても過言ではありません」
「そうか」
「お父様が等身大人形の専門店で高額で買ってこられた、この人形に、付喪神の能力で、合体しています」
「なるほど」
・・・あの店か。
「それと」
「まだあるの?」
「肯定」
「なんだ?」
「マグナ・ラグナ、ファフニールの性能も劣化版ですが、搭載されています」
「ファフニールの性能?」
「ナノマシンによる自己修復機能や、ドラグニールシステムなど、です」
「ドラグニールシステムが搭載されてるの?」
「肯定」
・・・すげえ。
「なるほど」
つまり、ノアは、
マグナ・ラグナ、ファフニールの性能。
カタストロフ・ノヴァの学習知能。
寄生者の合体能力。
高額で購入した可愛い見た目。
そして、俺をマスター呼び。
「・・・と、とんでもない、バケモノが誕生した」
俺はノアを見て、戦慄するのだった。
読者A
「いつまで手を洗っているんだ?」




