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剣聖サーラの歩く道  作者: くみたかつお


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4/7

初めての夜

「でねでね!その子がね!」


ーーあぁもう帰りたい…


同室のネラの話はマシンガンの様に永遠と続いていた。これがマシンガントークなのかと、サーラは初めて思い知った。


ーー夕食後

(何も出来なかったわね…)

結局サーラはあの後もずっとネラの話に付き合わされており、身動きが取れていなかった。


(まぁ、入寮の予定だけだったし、別にいっか)


そう自分を納得させながら、ネラが風呂に入っている間に残りの荷解きを済ませている。話を聞きながらも荷解き自体はしていたのだが、早くは出来なかったので少し残っていたのだ。

「えーと、これはこっちで…あとは、これだけね」

そう言いながら彼女が取り出したのは銀色のネックレスだった。


「これは、枕元にでも置いておくかな」


そのネックレスは、村で、大切な友達ーーアレクが誕生日にと最後に渡してくれた大事なものだった。


「元気にしてるかな……」


サーラは少しホームシックの様なものを感じながら寝っ転がった。

(私…上手く出来るかな……)


 サーラの転生前の記憶は徐々に薄れてきていた。


剣聖の能力を授かったとはいえ、心はまだ15歳の少女なのだ。

 つまり、ここにいるのはただの15歳の少女、サーラだった。


そんな思いを抱えながら、サーラは横向きで眠りについた。



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