ちびっこ勇者酒場へ行く(ユキミヤ君出番少ないよ!)
ある程度魔物を狩って経験値という概念について少しだが理解できるようになってきた。どうやらこの経験とというものをためるとレベルというのがアップするようだった。レベルは自分の持つ力の強さを概念化したものと私は認識しているけど、本当にその認識であってるのかはわかってはいない。取り敢えず二人のレベルを5まで上げることができた。
「ふぅ…ユキミヤ君もだいぶ強くなってきたんじゃないかな?少なくとも初めて魔物と戦った時よりはマシになってるよ。」
「そ、そうですかね…まだ少しこの剣の力に助けられてるところがあるんですけど…。」
「そうかなぁ?そんなに謙虚にならくても良いのに。」
まったく、子供なんだからもう少し素直に喜んだらいいのにねぇ…まだ仲良くなるのにはもうちょっと時間がかかりそうかな。
「さってと、じゃぁそろそろ町の方に戻ろうか?だいぶ暗くなってきたし。」
「あ、本当だ…もう暗くなりましたね」
「倒した魔物の毛皮とか売ったら結構お金手に入ると思うし今晩はご馳走が食べられるかもね。」
「ごちそうですか!楽しみです!!」
おおぅ…ご馳走に反応するか…やっぱそのあたりは子供なんだねぇ…そんなこんなで町に戻った私たち二人は毛皮を売りに道具屋へ行った。ちなみに750ゴールドくらいで売れたよ。
「意外と高く売れたねーいやよかったよかった…って…ん?」
そういえばよく考えると…オーダーメイドした鎧の代金聞いて無くない?オーダーメイドだから結構お金かかると思うし軽く見積もって5…いや700ゴールド以上行くかな…?宿屋を使うことも考えるとプラス70ゴールドくらいで…そうなると…あぁ…ヤバい…あんまり良いところで食べれないかも……?
「えっと…どうかしたんですか?何か考えてるようですけど…」
「あ…いや…その…ご馳走の事なんだけどね……あんまり…良いところで食べれないかも…」
「…………」
「ゆ…ユキミヤ君…?」
「あ…大丈夫です………食べられればなんでもいいです……」
うわぁ……めっちゃ落ち込んでる…………しょうがない…子供を連れるのはどうかと思うけど美味しい料理が出る酒場に案内しよう、値段があんまり高くないのに美味しい店だったし。
「仕方がないよねぇ………よし、ついてきてユキミヤ君!」
「あっ…はい!」
というわけで現在酒場。子供と一緒に入ってきたためかメッチャ見られている気がする……まぁ気にしてちゃぁダメだよね
「おい…もしかしてあれって…」
「あれが噂の勇者か…」
「マジで子供だったのかよ…この世界は終わったな…」
前言撤回、あんなこと言われたら気にしちゃうわ……世界の終わりって…いや私も最初そう思ったけどさ……そう思いながら私はユキミヤ君をちらりと見る
「・・・?どうかしたんですかマルアさん?」
「いや…なんでもないよ」
どうやら本人には聞こえていなかったようで少し安心した。
「じゃぁ適当な席に座ろうか?まぁテーブル席いっぱいみたいだからカウンター席になるけど」
そう言い私たちはカウンター席に座り料理を注文しようとしたがユキミヤ君が何やら困ったかを押していたのだった
「どうかしたの?ユキミヤ君」
「あの…メニューの文字が読めないんですけど…これなんて書いてあるんですか?」
おおぅ…なんてこったどうやらユキミヤ君が居た世界の文字とこっちの世界の文字は全く違うのね…言葉が通じているからてっきり文字も読めると思ってたけど…不覚だった
「あぁ…仕方ない…私が適当に注文するよ…えぇっと…ストレウスビーフステーキを二つと…あとビール一杯ください」
「あいよ、ちょっと待ってな」
「ハイハイっと…ん?」
私が料理を注文し一息つこうと思った時に、ふと耳にこんな会話が聞こえてきた
「なあ知ってるか?」
「何を?」
「何でも夜中にしかでない幻のモンスター、ゴールドスネークが東の森で出るんだと」
「何十万ゴールドで売れるって言うあのゴールドスネークか?」
「あぁ…だがもしかしたら出現するのも今夜で終わりかもしれないな…ここら辺はアレの生息出来る気候じゃねえからな…」
ほうほう…中々いい情報を耳にしちゃったね♪でも今夜で終わりって事は…今夜行くしかないかなぁ…まぁ思い立ったが吉日ってね、行くしかないなよね!そう思った私は注文した料理が来るのを待ちながらユキミヤ君に今聞いた会話の事を話したのだった




