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ちびっこ勇者初めての戦闘

 現在私たちは町の外の少し離れた草原にやってきた、あまり強くないが人を襲う魔物が少しだけ生息している。何故ここに来たかというと、町の近くは他の冒険者とか城の兵士とかが魔物を狩りつくしてるため少し離れた場所じゃないと魔物が出てこないのだ、もしものことが起こった時不安だけど仕方がないか…

 ………そう言えばユキミヤ君はどの位戦えるんだろうか?子供とはいえこの世界に選ばれた勇者なわけだし多少は戦えると思いたいけど…


 「さってと、じゃぁ早速勇者君の実力がどんなものなのか見せてもらおうか!」

 「ええ?!そんないきなり?!せ、せめて戦いのコツとか教えてよ?!」


 ん~この反応だと戦った事なんてない感じね……………本当に何でこの子勇者として選ばれたのかしら?


 「そうねぇ…戦いのコツって言っても敵に近づいて敵の攻撃を受けないようにしながら攻撃し続けるだけだしねぇ…」

 「えぇ………で、でも………」

 「ハァ……しょうがないわね。お手本見せてあげるから見てなさいよ。」


 そう言って私は近くにいたウサギ型の魔物ウィークラビットのそばまで近づいた。私の存在に気が付いたウィークラビットが、私に飛びかかって攻撃しようとした瞬間に飛んで来たウィークラビットの下へ潜り込み高速でアッパーカットを叩きこんだ。


 「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 「えぇぇぇぇぇぇ?!」


 アッパーカットを受けたウィークラビットは、地面に転がりぴくぴくと痙攣していたがしばらくすると痙攣が止まり討伐することに成功した。

  

 「まぁざっとこんなもんよ。」


 私はそういいながら両手をぱんぱんと叩き砂を落とした。


 「いや…あの…お姉ちゃん?今のを僕にやれって言うの………?」

 「そうだけど?」

 「えぇ……」


 いったい何がおかしいんだというのだろうか?このぐらいできないと後あと苦労しそうな気がするんだけどなぁ…


 「普通に考えてそんな力技子供の僕にできると思う……?」

 「意外と何とかなると思うけど?」

 「えぇ………」

 「まぁ頑張ってやってみなさい。危なくなったら弓で援護するし。ね?」

 「わ、分かったよ…」

  

 さてさて、どのくらいまでやってくれるのか楽しみね。

ユキミヤ君が少しづつウィークラビットまで近づくと、ウィークラビットが雪宮の存在に気付き飛びかかってきた。飛びかかってきたウィークラビットをユキミヤ君が避けようとしたけど私のようにうまく懐に潜り込むことが出来ずウィークラビットの攻撃が当たってしまいそうになった。

 

 「ひぃ?!」


 が、瞬間的に盾をウィークラビットの攻撃が当たる前に構えたため何とか当たらずに済んだ。でも次もまた奇跡的に攻撃をはじける確率は低い…やっぱ特別に力が強いとかそういうのは無いのね…これ以上戦っても危なそうだし弓で援護射撃を……お?


 私が弓を引いてウィークラビットを狙おうとした瞬間ユキミヤ君が持っていた勇者の剣が光り出したのだ。


 「ま、また剣が光った?!」

 「えっ?!いったい何が…??!!」


  剣が光ったと思ったらユキミヤ君がものすごい勢いでウィークラビットを吹き飛ばした。さっきまでのユキミヤ君とは思えないほどのスピードで吹き飛ばしたウィークリーラビットに近づき強烈な一撃を食らわせて倒したのだ。

 

 「な……何だったのよ今の…」

 「さ、さぁ…?何か気が付いたら勝手に体が動いてて…あ、剣の光がなくなってる。」

 

 勝手に体が動いてた…ねぇ……何かタイミング的に勇者の剣がユキミヤ君を守るために何らかの力を発動でもしたんだろうか…?不思議な剣ね、まぁ勇者が使う武器だし不思議な力があってもおかしくはないか?


 そういえば、ウィークラビットを倒したと思ったらなんかラビットの死体から変なオーラみたいなのが浮かんでるような…それに視界の端に何かが文字が浮かんで見えるし…経験値50…?どういうことだ?今まで魔物を倒してもこんな文字が目の前に浮かんできたことは無かったのに…


 「ね、ねぇユキミヤ君。君の視界の端にさ経験値って文字浮かんで見える?」

 「え?…確かに浮かんでますけど…」


 ふむ…ユキミヤ君にも見えているってことはコレは勇者やその仲間だけに見える何かと言う事なのだろうか…?それに経験値というくらいだしこの値を貯めたらその分強くなるのだろうか?

 ……とにかく今は分からないことだらけだし、変に考えない方がいいのかもしれないかな…



 



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