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ミミとフミスケの大冒険  作者: 言葉屋


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タカの森15

➖30分前➖

♢♢♢タカの部屋♢♢♢


タカに呼ばれたフミスケは部屋に着きました。

フミスケ「師匠?来ましたよ?」

タカ「フミスケっ外に出ろっ」

フミスケ「えっはい」

2人は部屋を出て、少し離れた所まで飛びました。

しばらく飛ぶと周囲が森に囲まれた、広々とした芝生の広場に来ました。

フミスケ「こんな広場があるんですね!」

タカ「ここでよく兄貴と体鍛えたもんだ」

フミスケ「なるほど、走り回れるくらい広いですもんね」

フミスケがキョロキョロ見わたしていると、タカが翼を広げました。


タカ「あっちからフミスケに近づくから魔法使って止めてみろ」

フミスケ「今から?えっ訓練ですか?いいですけど…?」

タカ「まぁそんな感じだ!じゃあ離れるから待ってろ」


タカは25メートルほど遠くに離れました。


タカ「行くぞー全力で止めてみろ」

フミスケ「訓練なら!遠慮しませんよ」

フミスケ「風っ風ーーー」

風の竜巻がタカに迫っていきます。

ビュウウウウウウ!!

ズドォォォォン

風の竜巻がタカに直撃します。

フミスケ「!!!」

タカ「クッ…まだだっもっと」

フミスケ「よ、よけないんですかっ!」

タカ「フミスケっもっとだ」

フミスケ「無理ですっやめます」

タカ「フミスケっ全力だ!早くしろ」

フミスケ「嫌です」

タカ「師匠として大切な事を教えてやるっ!全力でこいっ」

フミスケ「…いや…」

フミスケはタカの目を見ました。

遠くでギラつくタカの目は本気でした。

タカ「こいっフミスケっ!」

フミスケ「い…いきますっ師匠っ」

フミスケ「風っ風ーーー」


ゴォォォォォォォォォォッ!!!


大地をえぐるような轟音を響かせ、

巨大な風の竜巻がタカめがけて猛烈な勢いで迫ってきます。

渦巻く暴風が大地を巻き上げ、砂や石が激しく宙を舞っています。

竜巻はみるみるうちにタカとの距離を縮め、

逃げ場さえなく、飲み込むように巨大な渦がタカへと迫っていきました。


ギュオオオオオオッ!!! 

ドゴォォォォォッ!!


猛り狂う風の竜巻が、タカの身体を容赦なく巻き込んでいきます。

強烈な暴風に身体を吹き飛ばされそうになりながらも、


タカは両翼を必死に広げ、

渦巻く風に抗いながら、

一歩……また一歩と前へ進んでいきます。


吹き荒れる風に押し戻されても、

それでも止まらない。


タカは竜巻の中を、真正面から突き進んできました。

鋭い目を輝かせて…

真っ直ぐフミスケのもとへ…

進みます。

ボロボロになりながらも…


タカは、ついに猛り狂う竜巻を抜けました。

羽根は傷つき、身体は風に打ちのめされていましたが、それでも倒れることはありません。

ふらつきながらも、タカは両翼を掲げて


一歩ずつ…確実に…ゆっくりと…

フミスケへ近づいていきました。

フミスケ「…!」

フミスケは腰を抜かし座り込んでいます。


タカがゆっくりと目の前に立ちました。


タカは両翼を広げ立ちはだかりました。


フミスケはタカの姿から目を背けることができませんでした。

フミスケ「…あっ…あ…」

タカ「どうだっフミスケ」

フミスケ「…え…」

タカ「どんなすごい魔法でも俺は負けない」

フミスケ「…なぜ、ですか」


タカ「心だっ負けないって心だっ」


フミスケ「は、はいっ」

タカ「…お前、誰かに負けただろう」

フミスケ「…はい」

タカ「これで次は負けないっお前はタカ一家だっ!負けない心を忘れるな」

フミスケ「はいっ…はいっ師匠っ」

タカは翼を下ろし、フミスケに翼を伸ばしました。

フミスケ「…師匠」

タカ「おうっ」

タカはニカっと笑い、フミスケを引っ張り立たせました。

タカは振り返り両翼を広げ森へ向かいます。

タカ「見送りはしないが、出迎えは派手にやるからなっまたなフミスケっ」

フミスケ「はいっ師匠っまたっ」

フミスケはタカの背中を目に焼き付けました。

そして一礼して走って部屋に戻りました。


♢♢♢森♢♢♢


鳥「…大丈夫ですか?」

タカ「無理かも…歩けない」

鳥「無茶してっあの風は死にますよ」

タカ「まぁヒグマ兄貴の頭突きの方が痛いから大丈夫!」

鳥「いや!ボロボロで動けないでしょうっ」

タカ「師匠としてなんとかカッコはつけれたな!」

鳥「プププっ見送りしないじゃなくて、できないが正解ですね」

タカ「なに笑ったんだっお前言うなよっ」

鳥「手紙に書こうかなー」

タカ「やめろー」

鳥はタカと肩を組み、翼で立たせました。

鳥「プププっじゃ貸しだぞタカっ」

タカ「ああっ貸しでいいよ」

鳥「まったく」

タカ「いてててっ」

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