タカの森16
♢♢♢フミスケの家♢♢♢
こうして…
フミスケはタカから負けない心を教えてもらい、ミミは甲羅でしばらく回り続けそのまま寝ました。
フミスケは笑いながら、窓から空を眺めました。
フミスケ「あっ!そういえばフォルテシモ王にもらったバッチどうなってるんだろう!」
フミスケは机やカバンの中を、結構探しました。
フミスケ「カバンにつけてたの忘れてた。えーと…」
胸にバッチを当ててみます。
パァァァァァ!!
フミスケ「光った!…でなんだっけ?見方知らないんだよなー…思ったより光るから夜使えるね!」
➖早朝➖
朝露に濡れた森は、いつもと変わらない朝を迎えていました。
湿った土と苔の匂い。
朝露に濡れた草の匂い。
森全体が、夜から朝へゆっくりと目を覚ましていくようでした。
朝の匂いと空気が森を包み、そよ風が木々の間を静かに通り抜けていきました。
昨日までと同じ、穏やかな森の朝
タカの森は、いつも通りの朝でした。
この2人を除いては…
♢♢♢タカの家倉庫♢♢♢
ミミ「よしっ準備オッケー」
フミスケ「これ…本当に持っていくの?」
ミミは自分の体より大きなリュックにリンゴをパンパンに詰めていました。
ミミ「フミっ急げっ!早くフミもリュックに詰めるのだ」
フミスケ「えーー」
ミミ「あっ忘れてた、ほいっ」
ミミはタオルをフミスケに渡しました。
フミスケ「なに?タオルなに?」
ミミ「ミミみたいに頭から垂らしてアゴで結ぶっ」
フミスケ「ほっかむりでしょ、いやだ!」
ミミ「声がでかいっ!!ビシッ」
フミスケ「いたっ」
ミミ「ミミは先輩だぞっ!ポッとでのやつが!口答えしやがって」
フミスケ「嫌な言い方っ!わかったよ、やるよっ」
フミスケはタオルを巻いてリュックにリンゴを入れました。
ミミ「こんな大量にリンゴがあるなんて運がいいぜっ!…まてっフミスケ!」
フミスケ「!なにっ?」
ミミ「6個は置いておこう。ヒグマ兄貴の分!」
フミスケ「…うんっ」
ミミ「よーしリンゴいっぱいもったし、知の国へ出発だーー」
フミスケ「リュックすごい重いね、風で運ぼうーえいっ」
フミスケは自分のリュックを風で浮かしました。
ミミ「…この重さ…思い出すぜ!初めて旅に出る時もこれくらい食べ物持ってたな…」
フミスケ「へーそうなのー」
ミミ「!風使ってるーミミのも持ってよー」
フミスケ「先輩なんだから自分で持ちなよー」
ミミ「ポッとでのやつが!生意気なっ」
フミスケ「何とでも言うがよいっ」
ミミ「もう動けんっ…助けてフミっ」
2人はタカの家に一礼して、また旅に出ました。
2人の鼻歌じゃないレベルの音量が森に響きます。
少しずつ遠ざかる2人の声を聞きながら森のみんなは微笑んでいました。
鳥「…行きましたね」
タカ「ああ…楽しめよ」
クマ「リンゴあるの気づいてよかった」
タカ「ブァハッハ!ミミが気づかないはずない」
鳥「前も食べ物いっぱい持って冒険行きましたね…」
仔鹿「…ミミ様」
タカ「俺らも飯食っちまうぞー」
鳥「リンゴは無いですよ」
タカ「いやそこに6個あるよ」
鳥「これはヒグマ兄貴の分だろうがっ」
タカ「いつも6個だっけ?3個じゃなかった?」
鳥「おい…食うなよっタカ」
タカ「バカやろうっ俺が食うわけ」
タカはリンゴをかじり空へ消えて行きました。
クマ「あ…」
鳥「…あぁぁっ!」
ギギ「おはようっあいつら行ったか?」
みんな「…やばいっ」
ギギ「…?」
鳥「待てっタカぁぁぁ!お前らっ追いかけろっっいくぞー」
みんな「ええーーーー!!」




