フミスケ外伝①タカ編
【タカ編】
ミミが生まれてすぐにトンビにさらわれた
その後…
♢♢♢森♢♢♢
トンビはひと山越えて木の上で休憩していました。
トンビ「今日はいい肉が手に入った、ご馳走だ」
トンビは爪の中で手足をバタバタしているミミを見ました。
ミミ「ぎぁーぎゃー」
トンビ「うるせっ泣くんじゃない」
「おいっコラっ」
顔が白銀で、目が鋭く、体と翼が深い焦茶色の大きなタカが飛んで来ました。
タカ「チッお前の方がうるさいよ」
タカはめんどくさそうにトンビの前に飛んで来ました。
トンビ「タカっ…ここはトンビの縄張りだろ」
タカ「じゃあ、わかりやすく空に線を書いとけよ」
トンビ「なっなんだと」
タカ「おれの邪魔はするなよ…ゴミが」
トンビ「クッ…」
トンビはミミを連れて飛ぼうとしました。
ミミ「ぎゃーぎゃー」
タカは爪でトンビの頭を木に押しつけました。
タカ「まてっそれっその小亀置いていけ」
トンビ「くそっ横取りかっ…戦争だぞっクソタカがっ」
タカはトンビの頭を強く握り、さらに木に押さえつけます。
タカ「うせろっゴミっおまえは一生おれの前は飛べない」
トンビは翼をばたつかせ、頭を振り木に擦りつけて、タカの爪から抜け出しました。
トンビ「…ちっ」
トンビはミミを置いて飛び去りました。
トンビの姿が視界から消えて、木の上にはミミが鳴き叫んでいます。
ミミ「ぎゃーぎゃー」
タカ「さてと…モグモグ」
タカはバナナを食べました。
タカ「とりあえず、落ち着こう…そうだっ!この辺はバナナうまいんだよなぁ…」
タカは空を見上げ、眩しさで目をつぶりました。
ミミ「ぎゃーぎぁー」
タカ「しまったっ落ち着いていたっ…バナナ食べるかな、泣き止むかな」
恐る恐るバナナを近づけてみました。
ミミ「パクパクパク…モグモグモグ」
タカ「おおーバナナうまいかぁーたくさんあるぞー…バナナ食べてるから陸のカメだな」
ミミ「ムニャムニャ」
タカ「…寝た…とりあえず巣に戻るか…んっ手に?腕輪?なんか書いてあるな?わからんっ」
タカはミミを起こさないように乗せて巣に戻りました。
♢♢♢タカの森♢♢♢
大きな木の下に、木や枝で作った大きな家がありました。
タカ「はーいただいまっ!たくさんバナナあるよー」
大きな足音を出して、小柄な茶色いクマが走ってきました。
クマ「おおーバナナっ最高」
その後ろから、
目が赤く全身が真っ白のカラスがゆっくり飛んできました。
鳥「それは?」
タカ「えーと…トンビにさらわれてた」
鳥「なるほど…またですか…いいですけどっ!春の季節だけでいろんな種族20匹は助けてますよっ」
リス達「まあまあ」
サル達「まあまあ」
虫達「まあまあ」
いろんな動物や虫達が鳥をなだめていると、タカの大笑いが聞こえてきました。
タカ「こりゃぁーまた食えるもんが減っちまうぜっぎゃっはっはっはっ」
鳥「まぁいいですけどっ果物の方がおいしいから」
鳥はため息をつきながら笑っています。
タカ「今日は特別に俺がリンゴピカピカに磨いたやつ食べていいぞー」
みんな「やったね」
ミミ「ムニャムニャ」
鳥「…静かにっ」
鳥はミミをフカフカの寝床に移動させました。
タカ「よしっじゃあみんな!明日は、山全域にかけて迷子カメの親を探すの手伝ってくれ」
みんな「はーい!しょうがないねー」
♢♢♢
➖次の朝➖
朝からタカはミミと寝床で遊んでいました。
羽先でくすぐるとミミは笑ってはしゃぎました。
タカ「ほれほれほーれ」
ミミ「キャキャっ」
タカ「ちっちぇーー」
ミミ「へっぶしっ」
ミミは口をパクパクしていました。
ミミ「ぎゃっぎゃっ」
タカ「なに?お腹すいた?バナナ食べるか?」
ミミ「モグモグモグモクモグ」
タカ「いいじゃんっ今日はクマと留守番しててね」
タカは部屋を出て、クマに言いました。
タカ「じゃあとよろしくなっ」
クマ「タカーバナナよろしくー」
タカ「おうよっ」
タカは空に飛び去りました。
♢♢♢タカの家♢♢♢
➖その日の夜➖
タカ「うーん…情報がまったくない…みんなで見える山の生き物に確認したのに…」
鳥「まぁ生きてれば会えますよ」
クマ「たしかにっその通り」
タカ「みんなに探してもらってもダメだったかぁ」
ミミがタカの背中から顔を出しました。
ミミ「ミューー」
タカ「…よしっ飯食おうー」
鳥「そうですねーみんなっ準備っ」
クマ「ミミにはバナナだねーほら食べなー」
ミミ「ミュミュ」
タカ「たくさん食えよっバナナたくさんあるぞー」
ミミ「モグモグモグモグ」
タカはミミについていた小さい腕輪を鳥に渡しました。
タカ「なぁこの腕輪なんて書いてるの?」
鳥「ムム?ミかな?ミミ…」
ミミ「ミュミュっモグモグモグ」
タカ「ミミかぁっ…よしミミって鳴くから、お前はミミだっ」
ミミ「ミュミュモグモグモグ」
鳥「多分あってますよ、ミミっ」
タカ「よしっミミっ今日からお前はミミだっ」
タカは翼を広げて喜びました。
ミミはタカの背中で両手を上げてバナナを食い散らかしました。
ミミはタカとみんなの元で過ごすことになりました。
♢♢♢タカの家の外♢♢♢
➖数ヶ月後➖
リス「あれ?あれなーに?」
リスが空を見上げると、黒い何かが空を埋めていました。
タカ「…!鳥っ」
鳥「はいっ動きますっ」
鳥は部屋に戻り黒い羽根を、自分の翼に羽織りどこかへ飛んで行きました。
トンビ「よーータカっ」
トンビがタカの家を訪ねてきました。
トンビ「おいっタカっ覚えているか」
タカ「なんの用だっ!失せろっゴミっ」
トンビはタカと距離を置き話しを続けました。
トンビ「今日はタカのために40匹ほどゴミが集まった」
トンビは翼で空を差し、笑っています。
タカは空を見上げると、空にはトンビが40匹ぐるぐると円を描いて飛んでいました。
タカ「ちっゴミが」
トンビ「死ねっクソタカっ」
トンビは飛び上がり空の仲間と合流しました。
タカ「みんな下がれー家に戻れっ」
虫達「山にいるの虫を集めろー」
リス達「子供を守れー誰かークマを探して来るんだ」
トンビ「死ねーーーーー」
いろんな子供達とミミはタカの後ろに隠れました。
考える間もなく、空からいっせいに急下降してトンビが襲いかかります。
タカの背中には子供達やミミがいました。
トンビ「タカァァ!空中戦にはさせない!飛ぶなよっ飛んだら後ろの小さいのは俺達のエサになる」
タカ「…ゴミの考えそうな事だ」
タカは大きく両翼を広げ、足の爪で応戦しました。
トンビの集団は次々と攻撃を仕掛けます。
タカは急下降の一斉攻撃を受けながら、
17匹ほどトンビを倒しました。
しかし、まだ23匹残っています。
トンビ「クソっ…まだ半分いるっタカを潰せーー」
タカ「……」
まだまだトンビの攻撃は続きます。
避けると子供達が狙われるので、タカは全ての攻撃を受けてから爪で応戦しました。
トンビ「いけいけー」
タカは翼を下ろす事なく応戦しました。
ミミ達はタカの後ろから、大きな両翼を見ていました。
ブンブンブブブブブブブブ
遠くから羽根が重なる音が鳴り響きます。
ブブブブブブブブ
森の奥から、黒い塊がすごいスピードでミミ達の横を通り抜けました。
ミミ達「!」
そのまま黒い塊がトンビを襲いました。
トンビ「ギャーーー」
トンビが地面に転がり悶えています。
トンボを筆頭に、飛べる虫達の軍団がトンビを襲います。
地面に落ちたトンビ達は、地上の虫達に次々と草むらに運ばれていきました。
トンビ「うわぁぁぁ!なんだ?なんだこれ?」
ドスドスドスドスっ
大きな地鳴りと、大きな音と共に
森を突き破りクマが走ってきます。
クマ「家でなにしとんじゃー」
クマの爪が次々とトンビを落としました。
クマは大暴れし、トンビは叩き落とされ、踏みつけられ、どんどん減っていきます。
トンビはたまらず空に逃げました。
トンビ「あ、あれは?」
空が真っ黒になっていました。
200匹ほどのカラスが遠くからトンビに襲いかかります。
カラスは一気にすべてのトンビを落としました。
鳥「えーと…あいつだ」
鳥は主犯のトンビを踏みつけながら言いました。
トンビ「なんでカラスが…タカは天敵だろっ」
鳥「久しぶりっゴミっ、昔ねータカはカラスの子供助けてねー、何年か過ごしてるのよ。今のカラスの王がその子なんだよねー」
トンビ「くっなんだお前っ!誰だっ」
鳥「コラっゴミっ俺を忘れたか?また領地奪うぞゴラァ」
トンビ「…ほ、鳳凰」
トンビ「ぎゃあああ」
トンビ40匹は虫達に草むらの奥に消えて行きました。
タカ「いててて、みんなありがとうなぁ」
鳥「トンビごときにププププ」
タカ「うるせー…おお久しぶりだな」
カラス王「ひさしぶりですね、今回はあのカメちゃんですか笑、あなたは変わりませんねー」
タカ「ミミって名前だっバナナ好きでなーかわいいぞ」
カラス王「しかし、師匠を襲うなんてアホですね」
タカ「へへっ!空さえ飛べたら40匹楽勝なのにな、みんな助かった」
カラス王「それでも半分以上潰すのは異常ですよ」
タカ「まぁかっこいいとこ見せたかったし、みんなでなんとかなったし、今日はみんなで飯食べよう」
鳥「いいですねー派手にいこうっ」
カラス王「みんなー食い物持ってこーいっ」
カラスを含め山の動物や虫達が集まり、みんなでご飯を食べました。
ミミはみんなで食べたバナナと、
タカの大きな翼を心に刻みました。
♢♢♢カラス達の帰路♢♢♢
カラス「今回のこと200匹でくる必要ありました?」
カラス王「なかったね、空飛ばずに師匠だけで20匹はやばいね…しかしトンビ国って無くなったよな…残党かぁ、まぁいいや」
カラス「王…俺たちカラス200匹でタカに勝てませんかね?」
カラス王「無理だね…そうなったら、俺が師匠につくから…2対199でも俺たちが勝つかなぁ」
カラス「カラス側についてくださいよ」
カラス王「たとえカラス側になって、どんな手段使っても絶対負けるかなぁ、無理無理」
カラス「たまらないすね」
カラス王「だから200匹も連れてきたのよ、俺たちは弱いけどカラスだっ、カラスのやり方でのし上がるのよっカァーカァッカァッ」
カラス「器用さは業界一ですからね」
カラス王「師匠は縄張りとか気にしないから、今回のトンビの縄張りは全部カラスが引き受ける」
カラス「あの辺はバナナ美味いから、バナナの管理楽しみですね」
カラス王「師匠は食べ物は無限にあると思ってるから、トンビからバナナ全部うばって、ガンガンバナナ増やして、たくさん師匠に渡そうっ。」
カラス「でわっ帰りにトンビの残党と戦争だぁー」
カラス王「1匹残らず山から追い出せっ」
カラス「おおーーー」
♢♢♢ミミ♢♢♢
ミミ「よしっ強くなる為のルーティンだっ」
この日からミミは、毎日ルーティンのミミ体操の中に、両手広げたタカのポーズを入れて
タカの強さを訓練します。
んーーで溜めてパッで両手を広げます。
立ち向かう時、辛い時、ミミはタカのポーズをして自分を鼓舞します。
こうしてミミはタカの元で大きく育ちます。
タカ一家↓↓↓
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