タカの森10
宴会も終わり眠りにつく頃、フミスケは自分の胸に手を当てていました。
フミスケ「また、胸があったかくなってる」
フミスケ「…あつい、胸が…」
フミスケが起き上がると、胸の辺りが光っていました。
光は大きく広がり、心に集まりました。
フミスケ「あったかい…僕は…誰かを想えるようになったみたいだ…」
フミスケ「…出会った…みんなの顔が浮かんでくる…」…今まではミミだけを想ってた。
ミミが笑って楽しかったら、他の事はどうでもよかった…きっとラファとサハラと過ごした頃から変わり始めてたんだな。
フミスケ「フフフっタカ一家との出会いも関係あるよね…」
フミスケは夜空を見上げました。
静かに頬をつたう風を感じて、ゆっくり目をつぶりました。
フミスケ「…あったかい…みんなおやすみ」今度フォルテシモ王にみてもらうの楽しみだな…
タカ一家が眠る夜、フミスケも一家の家族として眠りました。
あたたかく穏やかな夜です。
ミミ「ムニャ…バナナサンダー…」
タカ「…カンパイ…ムニャ」
鳥「うゔぅダメですよっ…ムニャ」
月さん「ふふふっ素敵ね、成長って、みんなおやすみ」
♢♢♢
今日は、ミミの案内で森の探検へ行きます。
ミミ「行くぞー!!野郎どもー!」
フミスケ「僕とミミだけだよ」
ミミ「ぐぬぬ…仔鹿はどこじゃ」
フミスケ「家の手伝いだよ」
ミミ「ぐぬぬっではフミっ、ついて参れっ」
フミスケ「はーい」
ミミ「今日はいろんな所を散歩しつつ、嵐の後処理をするべし」
フミスケ「なるほどっ」
♢♢♢タカの森♢♢♢
ミミは森のいろいろを教えてくれました。
あの木は…あの葉は…あの実は…
いろんな事をフミスケに話してくれます。
ミミは自分が過ごした森を、フミスケと一緒に歩く事が、とても嬉しいようです。
フミスケもゆったりとした気持ちです。
ミミ「ここから川を歩きまーす」
フミスケ「危ないよ」
ミミ「浅いから大丈夫っ」
フミスケとミミは川に入りました。
フミスケ「気持ちいいー、昨日の嵐が嘘みたい」
澄んだ風が木々の間を吹き抜けていきます。
透き通った川は、キラキラと陽の光を映しながら流れ、耳に心地よい水音を響かせていました。
深い森には青々とした木々に光が差し込み、湿った土や苔、若葉が混ざり合った、清々しく豊かな森の香りが漂っています。
フミスケはゆっくり目を閉じました。
水のせせらぎ、風と木のささやき、遠くの鳥たちのさえずりに癒されました。
穏やかで心安らぐ景色が広がっていました。
ミミ「ブハァーーぺっ葉っぱ口に入ったっ、川っ最高っーー全力泳ぎっ!!ぺっぺっまた葉っぱだっ」
フミスケ「……」
ミミ「ふぅー泳いだからお腹すいた」
フミスケ「……」
ミミ「なんか食べ物ない?」
フミスケ「あるよバナナ食べる?」
ミミ「いーや!この辺はリンゴ美味しいからリンゴ狩りじゃー」
フミスケ「なんで聞いたの!」
少し休憩がてらリンゴでカンパイしました。




