砂漠の世界12
「パッんーーパッ」
サハラ「…」
ミミ「全然違うっ。んーーぱっだっサハラっ」
ラファ「すーーんっパッでもいいですよっ」
フミスケ「なんでもいいからいけーー」
サハラ「…なんで?」
フミスケ「村の人がサハラと一緒にいたいって」
ネズミおばぁ「頑張れっサハラっ」
村人「がんばれーサハラー負けるなぁーがんばれー」
サハラ「みんなっ」
村人達「がんばれーパッ」
サハラ「パッ」
ミミ「サハラっ魔法は大切な人を守る為にあるっ。心で思うのだっ」
フミスケ「マミさんのやつね」
ミミ「ミミが考えましたー」
ゴォォォォォォォォォォーーーッ!!
フミスケ「みんな集まれー来るぞ!ー風ー風ーーー」
それは一瞬だった。
ザッザザザザ
足元の砂が跳ね上がる。
足をなぞるように黒い風が走り抜ける。
ビュォォォッ!!
黒砂が頭の上まで一気に巻き上がる。
フミスケ「うわっ!!風ー風ー」
フミスケは風を描き続け、簡単に飛ばされる事は無くなったが、フミスケも1秒後どうなるかわかりませんでした。
フミスケ「ラファっー水っ!水を出し続けてっ」
ラファ「はいっ」
フミスケ「ミミっ魔法でみんなを守れーー」
ミミ「わかったっ」
サハラ「みんなー大丈夫かぁー」
村人達「大丈夫ーーー」
身体の周りを風が螺旋状に駆け上がり激しく鳴る。
ビュウウウウウウウーー
次の瞬間、黒砂が胸元まで迫る。
ザザザザザザッ!!
砂が身体を叩きつけ、息ができない。
さらに風が背中から回り込み
グォォォォォッ!!
身体ごと引きずり込まれる。
足が浮いた。
フミスケ「うわぁぁぁぁ!!風ー風ー!ミミしっかり捕まれー」
ミミ「フミスケっ!」
ラファ「あばばばば」
ラファの雲筋肉が風に喰われていきます。
ドンッ!!
身体が横へ吹き飛ばされる。
フミスケ「耐えろーーーサハラー頼むぞーー」
その瞬間――
視界が消えた。
上も下も、前も後ろも分からない。
ゴォォォォォォォォォォォーーーッ!!!
わずか数秒。
フミスケ達の足元から這い上がった黒い風は、身体を包み込み、そのまま全身を黒砂の波の中へ飲み込んでいきました。
サハラ「…んっ…パッんーーーぱっ」
ラファ「パッ」
サハラ「んーーーーパッ」
フミスケ「パッ」
サハラ「んーーーーーパッ」
ミミ「パッ」
サハラ「うーーーんーーーーぱっ」
村人達「パッ」
サハラ「んーーぱっ」
皆、お互い手を繋ぎました。
サハラ「負けるかぁーーー」
サハラ「んーーーパッ」
サハラが空を見上げると…
――音が、消えた。
風の音も、砂の音も消えた、
一部の黒砂が吹き飛び、黒く覆われていた空に光が差し込む。
そして―
その直後、
遅れて届いた轟音と共に、金色の砂嵐が大地そのものを揺らした。
ドォォォォォォォォォォォンッ!!!
空へ巻き上がった金色の砂嵐が、
閉ざされていた空に青を走らせる。
舞い降りた金色の砂嵐は煌めき、
黒砂の波は跡形もなく消えていました。
フミスケ「…消えた」
サハラ「……!!」
ミミ「……消えた」
ラファ「…空だ」
村人「……!」
遅れてきた金色の風だけが、静かにフミスケ達を駆け抜けました。
ミミ「ギャー目に砂はいったー」




