砂漠の世界9
➖2ヶ月後➖
♢♢♢村付近♢♢♢
ゴォーゴォオオオオオヒューヒューゴゴゴ
砂が舞う強風の中、村では何年かに一度来る黒い砂嵐に備えていました。
ネズミおばぁ「配送トカゲはなんと?」
村人「次々と岩の丘付近に黒い砂嵐が現れてるそうです」
ネズミおばぁ「岩の丘…近いの…」
村人「気づいた時には…発生していました」
ネズミおばぁ「…またあれが来るのか」
村人「…何年振りですかね」
ネズミおばぁ「うむ…わかっておると思うが、この嵐はサハラではないぞ。
本来、砂嵐は砂漠全体に…いや世界に栄養を運ぶ為に起こる現象じゃ、気温調整や砂漠環境をリセットする為にあるのじゃ、自然界には砂嵐は良き事…」
村人「しかし、我々には厄災です」
ネズミおばぁ「…特に黒い砂漠から発生する砂嵐は全てを飲み込むからのぅ」
村人「…なぜ黒いでしょうね」
ネズミおばぁ「砂漠のどこかに火山地帯があってのぉ、そこは黒い砂漠なんじゃと…知の神が砂漠に来た時に言っておった。…10年前はサハラがおったから…赤子の無邪気なサハラの竜巻で被害は少なかったが…」
村人「では、サハラに帰ってきてもらいましょう」
ネズミおばぁ「我々の都合で追い出したのじゃ…これが運命かもしれん…」
村人「では…逃げましょう」
ネズミおばぁ「…今…砂漠に逃げても追いつかれて確実に死ぬっ。皆っあと1日はあるはずっ急いで備えるのじゃ」
地平線の向こうで、黒い何かがうごめいていた。
それは砂漠に暮らす者には希望ではない…
数千万の砂が空を喰らい、太陽を呑み込みながら迫る。
黒い嵐
絶望の風が唸る…
乾いた砂が大地を削り、世界の色を奪っていく。
♢♢♢サハラ家付近♢♢♢
ミミ「さぁー今日も特訓だー」
サハラ「おおーー」
ラファ「自分の意思で砂嵐出せるようになってきましたね」
サハラ「ちっちゃいけどね!がんばるぞっ!」
ミミ「まずは腰振りからーフンフンフンっ」
♢♢♢
フミスケ「あらためて言う事じゃないんだけど、なんでミミ体操なの?」
ラファ「…しっくりくると言いますか…魔法使う感覚と似てると言いますか…」
フミスケ「まぁラファもミミ体操でムキムキになったもんね!」
ラファ「細い時のことはちょっと…禁止で」
フミスケ「なんでー!細いってラファは雲だよー!」
ラファ「…」
フミスケ「また無視ー!前だけ見てるー」
ミミ「うるせーー」
サハラ「そうだーうるせー」
フミスケ「すませーん」
♢♢♢
ミミ「んーためてためてーパッ。このためてためての時に力を込めて、両手を広げてパッでかろやかにするっパッね」
サハラ「お、おう。んーーんーーパッ」
フミスケ「ほいっほいほいのほいっ」
フミスケは竜巻を消していきます。
ラファ「すーーんすーーんっぱっ」
ミミ「こらーちがうっ」
ラファ「すんっすーーーん、ぴぱっっ」
ミミ「こらー」
サハラ「すーーん…」
ミミ「真似しないっ」
サハラ「ワハハハハっ」
今日もにぎやかに4人の時間は過ぎていきます。
村からの手紙がたくさん届いていましたが、サハラは楽しくて中身をまだ読んでいませんでした。
➖1日後➖
フミスケ「最近、手紙多くない?サハラ読んでる?」
サハラ「あーしまった。読んでない」
ラファ「ダメですよー」
ミミ「デーツはもういらない」
サハラ「ちょっと読んでくるっ」
サハラは走って家に向かいました。
しばらくするとサハラが走って戻って来ました。
サハラ「どうしようっ村がっ」
サハラは手紙の内容をフミスケ達に伝えました。
フミスケ「黒い砂嵐…にげろかぁ。」
サハラ「どうしよう!フミスケ助けてくれっ」
フミスケ「もちろんだ。村に行こう」
ラファ「急ぎましょう」
ミミ「うむっ」




