砂漠の世界8
フミスケ「…」さてどうしたものか
ラファ「フミ…私に任せてください」
フミスケ「うんっわかった、砂嵐消しとくね」
ラファはゆっくり扉を開けてサハラを追いかけました。
♢♢♢近くの岩場♢♢♢
ラファ「……!」
遠くを見つめて座り込むサハラにラファは静かに話しかけました。
ラファ「サハラ…突然、神様なんて言われても混乱しますよね…私は神様ではないけど、あなたと同じく長いこと1人でした。」
サハラ「…なんで1人だった?」
ラファ「…私は雷、風、雨を操れるのですが、すぐに天気を悪くしてしまうから、みんな私から離れていくんですよ…」
サハラ「…雨かぁすごいな」
ラファ「ここではとても水が貴重ですね」
サハラ「…うん」
ラファ「…サハラ、今は皆と一緒にいれなくても、毎日の手紙に愛がある…愛されている。砂嵐の力を操れるようになれば、また村の皆と暮らせますよ」
サハラ「力を…操る」
ラファ「砂嵐の力で皆を守るんです」
サハラ「…守る」
ラファ「きっと出来ます。大丈夫です」
サハラ「…できるかな」
ラファ「出来ますよ」
サハラ「おれもフミスケみたいになれたらな…」
ラファ「ちなみにフミスケは神様じゃないですよ」
サハラ「えっ!そうなの」
ラファ「なのにサハラより遥かにすごいです。神であることは大した問題ではないのでは」
サハラ「…うん…そうだね」
ラファ「私も雲の力でみんなの役に立ちたいです」
サハラ「うんっ」
ラファ「さぁ家に帰りましょう」
♢♢♢
サハラ「ただいまー…フミスケ…俺…」
フミスケ「大丈夫っ!サハラっ笑っていこうよ!大丈夫っ」
ミミ「ムニャムニャ」
ラファ「ね?この2人はいつも変わらないんですよ」
サハラ「…うん」
サハラは少し涙を浮かべながらそっと笑っていました。
サハラ「フミスケは神じゃないんだな」
フミスケ「そうだよ、でも僕の生みの親は幸せの神でサンタクロースだよ!」
サハラ「!マジっ!!」
フミスケ「ちなみにおじいは人間と町に住んでるよ」
サハラ「神様なのに?」
ラファ「関係ありませんよ」
サハラ「そっか…」
フミスケ「そうだよ!」
サハラ「…サンタ!噂で聞いた事はあるサンタクロース!おれプレゼントもらった事ない!」
フミスケ「なにーー本当っ」
サハラ「きっと…いい子じゃないから、しょうがない」
フミスケ「…ちょっと待ってろ!」
フミスケは自分の家に戻りました。
♢♢♢数分後♢♢♢
コンコンっ
ドアをノックする音が聞こえました。
サハラ「…?フミスケ?開いてるぞっ」
ドアが開くと赤い正装を着たサンタクロースが立っていました。
おじい「ヒューーヒューーー」
息切れしたおじいは奥義強化魔法を使い、すぐに呼吸を整えました。
おじい「メリークリスマスっ!!サンタじゃっ!!」
サハラ「えっ?」
ミミ「はっ!甘い匂いっ!!」
ラファ「おおーこれがサンタクロース!」
おじいの後ろからフミスケがケーキを持って登場しました。
フミスケ「メリークリスマスっサハラ!!」
サハラ「…おうっメリー…ごにょごにょ」
おじい「メリークリスマス、サハラ君!遅れてしまって申し訳ない」
ミミが布団から飛び出しました。
ミミ「この気はっ!!ケーキだけではないっ大量のお菓子と果物っシチューの気を感じる!!そしておじい特製のコロッケだっ」
フミスケ「ミミうるさい!」
サハラ「いや…おれ、いい子じゃないから」
おじい「ちがーーうっ!わしの勘違いじゃっ!すまん!神の気配がしたのでな…神がおるところにはプレゼントはしないんだ。
きちんと確認すればよかった…すまない。
サハラは悪い子では無いっ!!サンタが保証するっ」
サハラ「そっかぁ、やったね」
フミスケ「よかったなサハラ!」
ラファ「フフフ、誤解が解けてよかった」
ミミ「早く隠している物を出せっ」
フミスケ「じゃおじいっよろしくっ」
おじい「ではっいくぞーーーそれっ!!」
サンタが両手を大きく空へ突き上げた、その瞬間!!
パァァァァァンッ!!!!
まばゆい光が弾け飛びました!!
キラッ! キラキラッ!!
無数の金色の光の粒が、まるで星空が降ってきたかのように、あたり一面を舞い踊ります。
「わぁぁぁぁぁっ!!」
光の渦の中から――
ポンッ!!
大きなケーキが現れました!
すると今度は、
ポンッ! ポンッ! ポポポポポンッ!!
色とりどりのケーキが次々と飛び出してきます!!
真っ白なクリームのケーキ。
イチゴが山盛りに乗ったケーキ。
チョコレートがたっぷりかかったケーキ。
キラキラ輝く砂糖菓子のケーキ。
さらに!
クルクルクルッ!!
空中を回りながら、キャンディーやクッキー、ドーナツ、マカロン、チョコレートが次々と現れ、まるでお菓子の雨のように降り注ぎます!
「まだまだじゃーーー!!」
サンタが叫ぶと
ドォォォンッ!!
今度は大きな鍋がドンッと現れました!
蓋がパカッと開くと
あったかい湯気とともに、ぐつぐつ煮込まれた野菜シチューの香りが広がります。
おじい「そして特製コロッケじゃーー」
みんな「うわぁ……おいしそう……!」
その横には、
ツヤツヤに輝く真っ赤なリンゴ。
太陽のように鮮やかなオレンジ。
紫色に輝くブドウ。
黄色く甘そうなバナナ。
色とりどりの果物が、まるで宝石のようにキラキラと輝きながら、次々とテーブルの上へ並んでいきます。
食べても食べてもなくならないと思うほど、部屋いっぱいに広がっています!!
まるでお菓子の世界が、目の前に現れたようでした。
おじい「さあーーーっ!! 好きなだけ食べるがいいぞーーー!!」
おじいの声が響いた瞬間!!
みんな「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
みんなの歓声が、部屋いっぱいに響き渡りました。




