砂漠の世界7
➖1ヶ月後の朝➖
乾いた風が、砂の表面をさらさらと撫でていきます。
砂丘は、まるで果てのない砂の海のように、ゆるやかな波を描きながらどこまでも続いていました。
見上げれば、雲ひとつない青空。
ただ青だけが、地平線の彼方まで広がっています。
時折、風が少しだけ強くなると
サァァァ……
砂の一部が舞い上がり、小さな砂嵐が生まれます。
渦を巻きながら砂丘を駆け抜け、
やがて静かにほどけて消えていきました。
サハラは砂漠の丘の上で風を感じていました。
サハラ「……」
フミスケ「何してんだ?サハラ」
ミミ「サハラっバナナ食べる?」
ラファ「サハラ見てください!!砂で体が黄色い!!」
サハラはゆっくり目を開けて、空へ舞い上がる砂を見上げました。
サハラ「みんなでご飯食べようぜ!」
➖夜➖
ミミ「さぶー」
フミスケ「風呂描くねー」
フミスケは大きめの風呂を描きました。
サハラ「今日は星が綺麗だ」
ラファ「ミミっ水魔法お願いしますっ」
ミミ「いくよー」
ラファは青い光に守られました。
フミスケ「ラファ、水だしてー」
ラファ「ハァァァァ」
風呂の上に雲が集まり雨を降らせています。
一気に風呂に水が溜まりました。
フミスケは小さな溶岩を描きお湯にしました。
フミスケ「溶岩で水あっためた後、風でその辺に浮かばせるから、体ちゃんと乾かせよー」
ザブーーンっ
ミミ「ふぉふぉーーーーう!いい湯じゃ」
サハラ「ありがとうーフミスケ!おおーいい湯だーーー」
ラファ「ほんのり温まりますね」
フミスケ「フゥーーいいねー」
サハラ「うわっ!ミミっ白目で浮くのやめて」
ミミ「あーあーあー」
ラファ「毎日やりますね、それ」
ミミ「みんなもやって!お腹に空気いれて、浮かんで白目!」
サハラ「ガバァゴフっゴフっお湯のんだぁー」
フミスケ「やらなくていいぞサハラ」
ラファ「ミミー今日も月さんと話すのー」
ミミ「もちろん!毎日話すよー」
ラファ「一緒にお風呂入れたらいいのにね」
ミミ「ふむふむ…今度チャレンジしてみるって」
サハラ「入るのか!大きい風呂にしないとな」
フミスケ「ハハハっそうだなー」
ラファ「楽しみですねー」
今日も楽しい1日が過ぎていきます。
♢♢♢砂漠の練習場♢♢♢
➖昼➖
サハラ「ふぅ〜今日もハードな特訓だったなぁ」
ミミ「良くなってきてる!あと少しっ」
フミスケ「ミミ体操そんなハードなのー」
ミミ「ミミ体操をなめるなっビシっ」
フミスケ「いてて」
ラファ「今日は終わりです。ご飯つくりましょー」
サハラ「あっそうだ。デーツあるからみんなも食べて」
ミミ「でつ?」
フミスケ「いいの!たくわえてる分だろ」
サハラ「いや、なんか毎日デーツと手紙が届くんだ。だから食い物で困ったことない」
3人はキョトン顔です。
ミミとラファはデーツが何かわかっていません。
フミスケは少し考えました。
フミスケ「…そうか」
ミミ「デツ?バナナより美味い?」
フミスケ「食べてみよう、じゃご飯にしよう」
家に帰りみんなでご飯の準備をしました。
♢♢♢サハラの家♢♢♢
ラファ「さぁミミ!私の手作り雲ライスですよーみんなも雲ライス食べてくださいねー」
ミミ「いらぬっミミはデツを所望する」
ラファ「ガビーン」
サハラ「はいっデーツたくさん食べて」
ミミ「うむっこれがデツか、モグリっモグリっ、濃厚な甘味…うましっ」
ラファ「じゃ手作り雲ライスも」
ミミ「うむ…パクパクっみ、水ーおのれっ水ではないかっ」
ラファ「疲れた雲筋肉にはこれですよー」
ミミ「雲も筋肉もいらんっ!おいしい物のみぞっ」
ラファ「ギャー」
フミスケ「パクパク…うんっ水蒸気っバナナ切って入れたら美味しくなるよ、きっと」
サハラ「パクパクっおおー口の中で水になるっ美味いっ、ちょい甘いっミミのもらっていい」
ミミ「デツと交換ではどうかの」
サハラ「うんっ喜んでっ」
フミスケ「スッとあげなよー」
ラファ「気に入ってもらえて!!」
フミスケ「ラファよかったね」
ラファ「さすがサハラっ雲筋肉の後継者ですね」
サハラ「パクパクパク」
ラファ「聞いてなーい」
フミスケ「食べた後に…あれだけどさぁ、ラファ…」
ラファ「なんですか?」
フミスケ「雲ライスの原料なに?」
ラファ「…雲ですけど」
フミスケ「…空のだよね」
ラファ「……」
フミスケ「えっ!空のだよねっ」
ラファ「…」
フミスケ「聞いてなーい」
➖夕方➖
フミスケ「そーいえば手紙って、毎日届くの?」
サハラ「うん、毎日朝に配送トカゲが村の人の手紙とデーツを一緒に届けてくれる。俺は村を出たけど、みんなと繋がってる感じがするから、みんな大好きだよ」
フミスケ「そうかぁ」
ミミ「デツ…やっぱりバナナっモグモグモグ」
ラファ「良いお話ですねー」
サハラ「手紙もこうして取ってある」
フミスケ「見てもいい?」
サハラ「いいぜ!」
[元気ですか:暖かくして寝るんだぞ:いつもありがとう:サハラありがとう:体大事にね:私の取ったデーツです:]
そこには数々のメッセージがあった。
フミスケ「本当にたくさんの手紙だね。すごいや」
サハラ「毎日だから、心が温かいままなんだ…この竜巻さえなければ、また村の皆と暮らせるかな…」
フミスケ「暮らせるよ」
ラファ「…大丈夫ですよ」
ミミ「…ムニャムニャ」
ラファは何か考えているようです。
そしてミミはサハラの布団で眠りました。
➖夜➖
ラファ「お茶でも飲みますか」
サハラ「いいねー」
ラファ「フミはー?」
フミスケ「もちろん飲むー」
ラファはお茶を準備しています。
机にはフミスケとサハラ。
布団にはミミが寝ています。
フミスケ「なぁサハラ…サハラと出会ってから考えていた事があるんだ…」
サハラ「なんだ?」
フミスケ「うん…サハラは多分…神の類いだよ」
サハラ「はっ?俺が神様?…何だよそれ?」
窓の外には竜巻ができていた。
フミスケ「…竜巻。サハラの気持ちが昂った時、竜巻ができるんだ」
ラファ「確かに、気持ちは関係ありますね」
サハラ「神様?…俺が…じゃ村に帰れないのか、神って俺の気持ちは…」
フミスケ「…落ち着けサハラっ」
サハラ「そんな…」
サハラは家を飛び出しました。




