雲の世界⑧
♢♢♢雲のテント♢♢♢
テントでは、
フミスケ達が話をしていると雲棚が揺れて雲本が落ちました。
ポフっ
フミスケ「ん?……落ちた。まぁいっか、後で拾おう」
ラファ「本当に2人は冒険の日々を送っているんだね。すごいなー」
少しずつラファの不安も解けていきました。
気づけば外は暗くなっていて、フミスケとラファはミミ達の帰りを待ちながらご飯の準備をしました。
「らんらんらーん!やっぽっぽー」
遠くから聞き慣れた声が、フミスケの元に届きました。
フミスケ「あっ!!ミミの声だー」
フミスケは声の方向を急いで見ました。
遠くからモグさんとミミが楽しそうに歌を歌いながら帰ってきました。
フミスケ「おかえりー!!」
ミミ「フミー!ラファ!ただいまー」
ミミは短い手を大きく振って走ってきました。
フミスケはぎゅっと抱きしめて、ミミを出迎えました。
ミミは照れながらも、フミスケの胸に顔をうずめてスリスリしました。
フミスケ「おかえり」
ミミ「ただいまぁ」
ラファ「でわ、私も」
ミミ「ラファっただいまー」
ボブっ
ラファ「気のせいかなー体がとけるような」
ミミ「ありゃ」
フミスケ「穴あいてる」
ラファ「フンっ問題なしっ」
フミスケ「戻ったーすげー…ミミ?体光ってない?」
ミミ「そのうち消えるよー」
フミスケはモグさんにお礼を言いました。
フミスケ「モグさんミミをありがとう」
モグ「いやいやっこちらこそ、ミミは命の恩人だよ」
フミスケ「…?」
モグ「じゃあ私は怪我した後輩の所に行くね」
ミミ「わかったー、でも月さんがケガ直してくれたよ?」
モグ「いろいろ確認する事あってね」
フミスケ「!?ケガ?」
モグ「また明日ねー」
ラファ「じゃご飯たべましょー」
ミミが帰ってきて、みんなでお帰りパーティーをしました。
ミミはいろんな話を身振り手振り報告してくれました。
レインボー雲の事、雲崩れの事、雲の中を泳いだ事、大ピンチだった話をした時、
フミスケは一瞬気絶して倒れました。
ラファもミミの大冒険に目を輝かせて聞き入りました。
たくさん話して、たくさん食べてパーティーはおひらきになりました。
ラファは宙に浮いてそのまま寝ていました。
フミスケとミミは雲のテントに戻りました。
フミスケとミミ2人の時間です。
布団に入っても
「それでね、あれがね」
とミミはずーと話をしています。
フミスケはそんなミミを見て幸せを感じました。
フミスケ「もう寝ようよー」
ミミ「まだ!きいてっ…フッしょうがないっ…フミにだけ見せてあげる」
ミミは起き上がりました。
ミミ「…ぐぬぬっ月さんっバナナっ…バナナをくださいっ」
フミスケ「……」
ミミ「…バナナをくださいっ」
フミスケ「お布団入りな」
ミミ「…はっーバナナをくださいっ」
フミスケ「いやーっ寝る前に大きな声出さないでー」
ミミ「…ぐぬぬっ」
ミミはお布団に入りました。
ミミ「…まったく…」
ミミの周りに銀色の小さな光が、粉のように舞いました。
ミミ「…ムニャムニャ」
フミスケ「!急に寝た?あれ?外が明るいっあれ?なんでー」
フミスケが驚いていると、
今度は部屋の中に銀色の小さな光が、粉のように舞いました。
すると箱の中のバナナが、宙を浮いてミミの所へ飛んで行きました。
ミミ「…ムニャムニャ…バナナ…」
フミスケ「?」
フミスケ「何?何が起こってるのっバナナ…あれ?なんか目の前光ってる?…ぐぅーぐぅー」
月さんはフミスケを、月魔法で強制的に寝かせました。
夜空には月の光がやわらかく降りそそぎ、
まるで妖精が舞っているかのように、
小さな銀色の輝きがきらめいています。
ゆっくりフミスケとミミのまわりを静かに照らしています。
「2人ともおやすみなさい」
ミミ「ムニャムニャ…月さん…バナナ」
フミスケ「ぐぅーぐぅー」
夜の静けさの中で、
月がふたりに微笑んでいるかのようでした。




