雲の世界④
大きな白い雲の表面に、
ぽつり、と水彩絵の具を落としたかのように、一滴の色が滲みました。
色は静かに溶け合いながら、波紋のようにゆっくりと広がっていきます。
まるで雲の奥深くで眠っていた光が、長い眠りから目を覚ましたようにゆっくりと。
真っ白だった雲は、少しずつ幻想的な彩りへと姿を変えていきました。
深く澄んだ青が広がり、やがて優しいオレンジへ。
淡いピンクが花びらのように舞い、燃えるような赤が空を染め、
黄金色の光がきらめき、最後には生命を宿したような緑が静かに溶け込んでいきます。
ミミ「青……オレンジ……ピンク……赤……黄……緑……うわぁーーー!!」
色と色が境目なく溶け合い、雲はまるで虹そのものになったかのように、美しく輝き始めました。
モグ「ついに見れたね、ミミ、よかったー」
あまりにも綺麗なので、ミミは瞬きを忘れて、目を輝かせて見ていました。
レインボー雲を見て、モグさんとミミが感動していたその頃…
ミミを送り出した、
フミスケの長い長い1日は大忙しです。
♢♢♢雲のテント♢♢♢
フミスケ「大丈夫かな…やっぱついて行こうかな…寂しいな…まあまあ、でもいい事だよね。きっといい事が何か…悪いことあるかな…よし雲を描いて追いかけよう…いや大丈夫、なはず」
ラファ「フミっ独り言が、独り言の音量を超えて全部でてるよー」
フミスケはウロウロして大忙しです。
ミミが出発してからずっと、同じ所をクルクル歩いては、雲を描き、また歩くを繰り返していました。
そんなフミスケを心配してラファが言いました。
ラファ「フミー少しお茶にしようよ」
フミスケ「それどころじゃないよー、落ち着かないんだー!落ち着かないっ」
ラファ「いいから、いいから」
フミスケ「こんな落ち着かないのは初めてなんだっ」
ラファ「はーい、雲茶だよ、心が落ち着くよー」
フミスケ「…ありがとう。ゴクゴクゴクゴク、うんっ落ち着かないっ」
ラファ「こりゃダメだね」
とりあえずラファはフミスケの話しを聞くことにしました。
フミスケ「もうさーあのミミが、今1人で冒険に出てるかと思うと気が気じゃないよね」
ラファ「どうして?ミミいけそうじゃない」
フミスケ「バナナ、バナナ…すぐバナナだよ笑、モグさんに迷惑かけてないかなー」
ラファ「一緒に行けばよかったのに」
フミスケ「よしっ今から行こうっ」
ラファ「どこかわかるの?」
フミスケ「あっいい事思いついた!見える雲全部風で飛ばせばいいっ!」
ラファ「ミミごと飛んでいくよっ」
フミスケ「空中でつかめばいける!」
ラファ「ダメだっ落ち着いてっなんで行かせたの!!」
フミスケ「…うん、でもミミがやってみたい事は大事にしてあげたいんだ、だから信じる事を信じたんだ」
ラファ「じゃ信じた自分を信じてっ!まずは座って雲茶をゆっくり飲んで」
フミスケ「…そうだね、ふぅーーハァーーー」
ラファ「すごいなー素敵な2人だね、僕やっぱり君たちに声かけてよかったよ」
フミスケ「ラファも素敵だよ、話してると心が少し軽くなったよ」
ラファ「そうかなー」
フミスケ「素敵な友達だよ」
ラファ「…うん、ありがと…雲茶入れるねー」
気がつけばフミスケは、ウロウロをやめてこれまでの冒険談を話していました。
ラファ「冒険かぁー、僕もいつの日かフミが言っていた"サバク"という所へ行ってみたいな」
フミスケ「じゃあ行こうよ」
ラファは少し不安な顔になりました。
ラファ「僕はこの通り、皆が離れていくからさ…またサバクでも…怖いよ」
フミスケ「…ラファのタイミングで良いと思うよ。それに僕たちは離れない」
ラファ「…うん」
フミスケ「実際、砂漠は本で読んだことしかないから、絶対っ冒険したいよね」
フミスケは雲茶を飲みながら冒険の話を続けました。
ラファが少しでも前向きになるように身振り手振りやたくさん絵を描きました。
気がつけばミミへの不安は消えて、いつものフミスケに戻ってました。
♢♢♢雲山、山頂付近♢♢♢
ゴゴゴゴゴゴ
ミミ達の近くで大きな音が聞こえてきました。
グゴゴゴゴゴゴゴ
ミミ「何?変な音してる」
モグ「…雲崩れだ、ミミ動かないで!ここにいて」
ミミ「ここに雲がくるの?」
モグ「ここには来ないよ、もう少ししたら、近くで雲崩れが起こる…一応他のモグラいないか見てくる」
ミミを待機させてモグは白い煙が出ている雲山に向かいました。




