ミミとの出会い②
イヌワシと初めての空↓↓↓
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描いたワシに2人は乗り大空を飛びました。
2人「うわーー」
フミスケ「そ、空が広すぎる」
どれだけワシが羽ばたこうとも、果てなく広がる真っ青な空と地平線に2人は大興奮です。
下を見れば、さっきの森がどこまでも続く緑のじゅうたんをつくっています。
木々は風でざわめき、一瞬で小さくなっていきます。
輝く太陽を全身に風を浴びながら飛んでいきます。
2人「風すごーい!景色すごーーい」
2人は大騒ぎしますが、タカのポーズをしているミミを、フミスケは落ちないように片手で甲羅を支えています。
そして、いくつもの山を越えると、遠くに村が見えてきました。
ミミ「何かあるっ家だよっ」
ワシ「あれは人間の村ですよ」
フミスケ「…人間?」
ミミ「行ってみようよ」
フミスケ「うんっ」
村の近くに着くと、フミスケはワシを近くの木から監視させました。
フミスケ「何がいるかわからないから気をつけよう」
ミミ「楽しみだね」
フミスケは馬の記憶はないが、馬が感じた危機感は受け継いでいるので警戒心がとても強いのでした。
♢♢♢村♢♢♢
2人はキョロキョロしながら村に入りました。
村に入ると、ミミが何かに気づきました。
ミミ「…クンクンっいい匂いするね」
フミスケ「なんだろうね」
2人はいい匂いを辿っていくと、誰かの家に着きました。
そろりそろりと匂いを嗅ぎ続けるミミと後ろからついていくフミスケでした。
ミミ「クンクンっここだっ」
フミスケ「クンクンっここだね」
ミミ「フンっフンフンフン」
コンコンコンコン
ミミは甲羅をドアに何回も当てました。
ドアの奥から物音がすると、ドアが開きおじいさんが出てきました。
おじい「はいー……!!おおっこれはこれは可愛いお客様だぁ」
フミスケ「…!」人間でかいっ!
ミミ「こんにちはミミですっ。いい匂いがして、この匂いはなに?」
おじい「!…うむ…2人とも入りなさい」
ミミ「はーい」
フミスケ「……」
おじいさんは家に招いてくれました。
フミスケは沈黙して、ミミは好奇心いっぱいです。
2人は恐る恐る中に入ると、たくさんの本が詰まった本棚がいくつもありました。
ミミ「すごーいっ!登れるよー」
フミスケ「…」
ミミは本棚に登り、目を輝かせて家の探検を始め、フミスケはミミの後ろから警戒を強め、窓の外にワシを待機させました。
おじいさんはカモミールティーを2つ机に出してくれました。お菓子を準備して、自分のお茶を淹れています。
ミミはお菓子の甘い匂いに気づき、椅子に立ち、テーブルから顔を出すミミ。
さらに片手を思い切り伸ばしクッキーを取ろうとしています。
フミスケは机の下で沈黙のまま、ミミを見ていました。
おじい「どうぞっクッキーもお食べ」
ミミ「なにこれっ…土っ?モグモグっ…甘ーいっうまーい」
フミスケ「…」
椅子の上で、ミミはクッキーを爆食!!机の下でフミスケは沈黙!!
おじいさんが3つめの自分のお茶を入れ終わり、机にお茶を置きます。
そしてフミスケを見て言いました。
おじい「…やっと会えた」
おじいさんは窓の外のワシを見ながら、椅子に座りゆっくり話しました。
おじい「…警戒をするのはとても良いことじゃ。
大昔…力がある馬をめぐって争いが起きてしまった。馬は空に還った。
君からその馬の力を感じる。
君はその馬の生まれ変わりだ。
君のモトとなる馬を創ったのは私だよ。
私は神様、幸せの神なんじゃ」
ミミ「サクサクサク」
フミスケ「……」
おじい「しかし…最後の力を使って筆になっておるとは…」
おじいはゆっくりお茶を飲みました。
フミスケは椅子の上に移動しました。
フミスケ「…特別な力をなぜ馬に?」
おじい「人の世界は終わりが近かった…変える力を持って人間がどう生きていくのか、どうやって助け合うのか見ていたんじゃ。
最初は良かった…しかし人間は愚かだ。
結局、争ってほとんどの人間は滅んでしまった…
それでも私は人間が好きでの。
今わずかに残った人間の子供達に、1年に1回贈り物をするのじゃ。愚かな人間にも、神様はいた方が良いじゃろう」
おじいはフミスケにお茶を勧めました。
フミスケ「…」
ミミ「モグリっクッキー美味しいよっ」
フミスケ「…うん」
ミミ「モグモグモグモグ」
ミミ急いでお皿のクッキーを全部食べました。
フミスケ「…全部食べてる」
ミミ「ゲファっ足りぬっ」
おじい「まだまだあるぞー、人間はうまいクッキー作るの上手だからのー」
ミミ「なんとっ」
フミスケ「……」
おじいはクッキーのおかわりを持ってきました。フミスケはゆっくりお茶を飲みました。
おじい「2人ともしばらくここに居なさい。知識や知恵はあっても不便ではないだろう。
いい匂いのシチューもあるぞっ」
ミミ「いい匂いのやつかっ!住みますっ」
おじい「あと君達にはうっすら糸が見えるよ、どんな糸になるか楽しみだね」
フミスケ「ミミが良いなら…」
フミスケはクッキーを少しかじります。
おじいは満面の笑み…ミミはフミスケを睨みクッキーを独占!
おじい「よしっ名前を授けてあげよう、1人じゃないならあったほうが良い。」
おじいは少し考えてフミスケに伝えました。
おじい「…フミスケ。フミスケはどうじゃ」
ミミ「フミっ…フミスケっいいねっフミスケっ」
ミミは机の上に立ち喜び、すかさずクッキー独占。フミスケは少し照れて頷きました。
フミスケ「…うん」
フミスケとミミは、お互いを呼び合い喜びました。
おじい「ゆっくりするが良い、本もあるし文字も文明も文化も教えれることは全て教えてあげよう。特にフミスケは知識はあった方が良い」
ミミ「でわっシチューとやらをいただこうっ」
おじい「まだじゃ、夕食じゃ」
フミスケ「ププっミミ残念だねっ」
ミミ「ぐぬぬっ」
♢♢♢半年後♢♢♢
➖おじいの家➖
フミスケは本を戻しながらおじいに話しかけます。
フミスケ「おじいっそろそろ海を見に行ってくる」
おじい「そうじゃのう、いい時期じゃ。
しかしまだ先でも…」
ミミ「またねーおじい」
おじい「お別れ速いっ…うむ…またいつでも遊びにきなさい」
フミスケ「じゃー行ってくる」
ミミ「クッキー全部持っていこー」
フミスケ「いいねー持っていこう!!」
おじい「うむっ魔法の靴下とお金を持っていきなさい、手紙を書いておくれ、あと欲しいモノあればすぐ言うのじゃ、本も持っていくが良い、そうじゃあとで靴下で送ろうかの…もう、いっその事、出発は明日にするかの」
フミスケ「わかった、大丈夫だから、行ってくる」
おじい「…うむ、困ったらすぐ靴下に手紙を描きなさい」
フミスケ「わかった」
ミミ「カリカリカリモグモグ」
ミミはクッキーを爆食、フミスケはお金と魔法の靴下をもらいました。
♦︎魔法の靴下♦︎
(ちょっと大きめの靴下で、物を送ったり、もらったりできる。ただし、生きているモノは移動できない。たまにミミが靴下の中で寝ています)
♦︎♦︎♦︎
♢♢♢街♢♢♢
2人はおじいの家を出ました。
海を目指す前に、違う街で買い物をする事にしました。
フミスケはおじいを描き、2人でポケットに入りました。
両ポケットから顔を出して
ポッケから2人は人や街を見つめます。
木の温もりに包まれた街並みが、ゆるやかに広がっていました。
通り沿いには、木材を組み上げて造られた家々が立ち並び、どの建物もそれぞれ違った表情を見せています。
丸太をそのまま生かした素朴な家もあれば、木の看板を掲げた小さな店もあり、軒先には色とりどりの商品が並べられていました。
パンの香ばしい匂いが漂う店。
布や服を扱う店。
村人が立ち寄る食堂。
珍しい道具や雑貨を並べた小さな店。
大通りから少し外れた場所にも、ちらほらと店が顔を覗かせています。
人々の話し声や笑い声が通りを行き交い、木の扉が開くたびに、店の中から明るい声が聞こえてきます。
そこには素朴で心地よい街並みが広がっていました。
2人は見たことがない食べ物や店がたくさん並んでいてワクワクしています。
ミミ「お店いっぱいだぁ」
フミスケ「買い物用の街みたいだね」
街歩きするおじいとポッケの2人、
ポッケからジャンプしてはしゃぐミミ!
ポッケから乗り出していろんなものを見ようとするフミスケ!
落ちそうになるフミスケをおじいの手が支えます。
ミミ「フミっあの食べ物描いてよ」
フミスケ「食べてないから味はバナナになるよ」
おじ「どれを買ってきてあげようか」
ミミ「全部買いつくすのだっ」
おじいが買い物を済ませて、店の外で2人はいろんなモノを食べました。
ミミ「甘いっ甘いぞーっうまきっ」
フミスケ「うまきってなに?」
ミミ「愚か者っうまいのさらに上っ」
いろんな甘いパンやお菓子、お団子にうどんたくさん食べました。
フミスケは忘れないようにたくさん描きました。描いた食べ物を一口ずつミミが試食していきました。
フミスケ「どう?」
ミミ「描いたやつ、うまきっ」
フミスケ「やったね!」
ミミ「本物も、うまきっ」
おじいさんのポッケはびしゃびしゃになりました。
2人はいろんな珍しい物に触れ楽しみました。
♢♢♢街外れの森♢♢♢
フミスケは小さな家を描きました。
夕食は今日食べた物を、たくさん描いてお腹いっぱいになりました。
夜になり、ミミはベットにコロコロしながら言いました。
ミミ「気になってる店があるんだ」
フミスケ「じゃあ明日行ってみよう」
2人はお腹いっぱいで眠りました。
➖翌朝➖
2人は気の済むまでゴロゴロした後、ミミが気になってる店に行きました。
♢♢♢店♢♢♢
おじいを描き、2人は気になっていた店に入ります。
店に入ると、天井にはドライフラワーがたくさん吊るしてあり、小物や布製品が棚に並んでいます。右手には沢山のカバンが並んでいました。
そこにはおばあさんが座っていました。
フミスケはポッケに隠れています。
ミミはおじいの手のひらに乗って言いました。
ミミ「こんにちは、ここは何屋さん?」
おばぁ「ああ、可愛いね、ここはカバン屋だよ」
ミミ「カバン見ていい?」
おばあ「ゆっくりどうぞ」
ミミ「うーむ…おっきなカバンしかないの?」
おばぁ「待ちなさい…小物いれに手下げをつければ…ほれっ完成じゃ」
ミミ「ありがとうっもう1個作って」
フミスケ「…」
2人は自分のカバンを作ってもらいました。
♢♢♢
店の外でカバンを装備します。
ミミ「これで手に持たなくていいね」
フミスケ「うん…大切な物を入れよう、あとありがとう」
ミミ「何が?」
フミスケ「何でもないっ」
2人は街を出発することにしました。




